Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Operational Combat Series】「Smolensk : Barbarossa Derailed」

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プレオーダーしていた、OCS(Operational Combat Series)の第17弾「Smolensk:Barbarossa Derailed」が到着。本作は、その名の通り、1941年7月8日~9月8日にかけてのスモレンスク周辺の戦闘を扱っている。なんとなくOCS版「Panzer Gruppe Guderian」といった趣である。

本作は、フルマップ1枚と手頃だが、同じく1マップの「OCS:Reluctant Enemies」はシリア戦線というお題がマイナーだったし、やはり1マップの「OCS:Sicily II」は陸海空の統合作戦が味わえる反面、航空・海上ルールの比重も高く、敷居の高さがあった。その点、本作は陸上戦闘メインだし、ウォーゲーマーには知名度のあるテーマなので、OCS入門者には一番向いているかもしれない(本作のみの特別ルールも、たった4ページしかない。慣れていれば直読みでイケるレベル)。 

そしてこの「Barbarossa Derailed(脱線したバルバロッサ)」というサブタイトルは、日本でも「詳解 独ソ戦史」でお馴染みのDavid.M.Glantzの著作から取られていると思う。この著作、スモレンスク戦だけで4分冊という大ボリュームなのだが(自分も全部は読み通せていない)、実はドイツ軍のソ連侵攻・バルバロッサ作戦は、開戦序盤の、このスモレンスク戦から脱線していた、綻びが見え始めていたという解釈で書かれている。ソ連軍は、大規模な反撃には成功しなかったし、スモレンスクも奪われてしまうものの、各地で果敢な反撃を見せ、ドイツ軍の電撃突破を封じて『フランスとは違うのだよフランスとは!』と思い知らせたらしい。またドイツ軍は、鉄道のゲージ変換の遅れに伴う補給の遅延にも苦しんだようで、そのあたりの解釈が本作にも反映されているようだ。他にもスモレンスク戦に関しては、David.Stahelの著作も参考になると思う。 

Operation Barbarossa and Germany's Defeat in the East (Cambridge Military Histories)

Operation Barbarossa and Germany's Defeat in the East (Cambridge Military Histories)

 

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1枚のみの地図盤は、オルシャ~スモレンスク~ヴィヤジマに至る街道を中心に。「OCS:Guderian's Blitzkrieg II」の地図盤と繋げてみると、モスクワが遙か彼方に…… 

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こちらは、ドイツ軍のカウンターシート。「OCS:Guderian's Blitzkrieg II」とほぼほぼ同じなので、特に目新しい部分は感じず。しかしこれだけ強力な装甲師団ユニットがあっても、各ターンに届く補給ポイントは、ゲーム前半(8月19日以前)で平均7、後半になると平均3と目も当てられなくなる。このあたりも、ドイツ軍が、早くもこのスモレンスク戦の時点から補給に苦しんでいたという解釈の反映だろうか。

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驚いたのは、ソ連軍に複数ステップの戦車師団ユニットが登場し、20~14戦力が与えられていること。「OCS:Guderian's Blitzkrieg II」では、6戦力の戦車旅団か、4戦力の戦車大隊ばかりで、正直、反撃する気も起きない能力値だったが、これなら一応、戦力だけはまともに見える(AR=アクションレーティングは、相変わらず低い1のままだが)。もちろん、いくら戦力が高くても、さすがにAR1では単独で反撃する気にはならないが、AR3のオートバイ連隊と組み合わせれば『ワンチャンあるかも?』と思えるかもしれない。いやそれよりも、AR4の精鋭NKVD国境守備隊の上にこの戦車師団を置いて隠し、攻めてきたドイツ軍にはAR4で逆撃を……

そう言えば田村尚也氏の「各国陸軍の教範を読む」でも『ソ連軍はスモレンスク戦で、整然とした攻撃をしようとしても無理だったが、これを遭遇戦と捉えて、損害が出ても良いから、とにかくドイツ軍装甲師団の足止めをした』と書かれていたが、そういった徒花的な攻撃を仕掛けるためにも、この戦車師団ユニットが必要なのだろう。恐らくARの低さから、ソ連軍の攻撃はほとんど失敗に終わるだろうが、そこはOCS、どこか一カ所ぐらいは思わぬところで反撃に成功する可能性も微かに……

各国陸軍の教範を読む (ミリタリー選書 38)

各国陸軍の教範を読む (ミリタリー選書 38)

 

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予告通り、60個以上のOCSシリーズ訂正カウンターが付属。 

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OCSの基本ルールは、v4.3に更新。大きな変更はなく、明確化とエラッタの反映が主のようだが、まだ細かい部分は未確認。チャートもレイアウトが変わったが(青い……)、こちらも数値的な変更は無いと思う。太字を多くして読みやすくしたのは、OCSプレイヤーの高齢化に対応したのかも?

収録シナリオは、導入用の「Vitebsk」(1ターンのみ)、フルキャンペーン(19ターン)、ショートキャンペーン(8ターン)含めて、7本。個人的には、OCSであまり短いシナリオはやる気がしないので、とりあえずショートキャンペーンから味見をしてみようと思う。

【Company Scale System】「Montelimar : The Anvil of Fate」Opening Blows : 11th Panzer Attacks ! Solo-Play AAR

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CSS:Montelimar」のシナリオ3「Opening Blows : 11th Panzer Attacks !」をソロプレイしてみた。本シナリオは、先にプレイしたシナリオ1と2を合併させた形で、1944年8月22日のドイツ第11装甲師団による攻撃を、0700時~2100時ターンまでの全8ターンで再現するもの。

攻撃側のドイツ軍は、事前に東か西か、自軍の主攻勢軸を密かに定め、それによって連合軍の拠点を奪った際の勝利得点が変わってくる。西寄りなら、連合軍の高地陣地(ヘクス1843の300高地、ヘクス2343の294高地)にぶつかってしまうが、部隊は集中しやすい。東寄りなら、連合軍もまばらに展開しているため攻めやすいようにも見えるが、中央突破を図る形になるので、複数方向から逆撃を喰らう可能性もある。東西どちらを主攻勢軸にするか考えさせられる分、面白いシナリオだと思う。今回は、西寄りの策を取ったが、さてどうなるか。

また両軍ともに、相手に勝利得点を献上する形で増援部隊が得られる。ドイツ軍は、装甲擲弾兵1個大隊とV号パンター戦車2個中隊、連合軍はM4シャーマン戦車2個中隊とM10駆逐戦車1個中隊。先のシナリオ1と2では、イベントのダイス目次第で登場するかどうか分からなかった戦車隊が、ここでは勝利得点さえ払えば必ず登場するので、戦車戦を体験したい方は、このシナリオ3を選択するのが吉かと。今回も当然、両軍の増援を出すことにした。

それからシナリオ特別ルール1の「ドイツ軍の補給不足(German Supply Shortages)」は、特別ルールではなく、ダイス目1のイベントとのこと(Board Game Geekにデザイナーからの解答あり)。

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さてソロプレイ開始。第1(0700時)ターン。先陣を切って登場したドイツ軍第11装甲師団の捜索大隊は、Montelimar市を通過し、奪取目標のひとつである300高地を目指した。第3中隊は早くも高地麓のCharge(1744)に達したが、連合軍はこれをM8装甲車中隊と阻止砲撃で牽制。また後方に控えていたM3スチュアート軽戦車中隊も、捜索大隊の本部に肉薄している。同時に登場したドイツ軍第71高射砲連隊(高射砲は持たず歩兵化しているが)は、徒歩でMontelimar市を通過中。 

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第2(0900時)ターン。ドイツ軍第71高射砲連隊と足並みを揃えて、このターン増援の第11装甲師団第110装甲擲弾兵連隊がSauzet(2644)へ突進。この村に陣取るButler任務部隊の司令部に襲いかかった。連合軍は、東に配置していた第132、第133野戦砲兵大隊を西に配置転換し(そうしないと主戦場を射程内に収められない)、猛砲撃を加えてドイツ軍の前進を阻み、Chargeに達したドイツ軍中隊を吹き飛ばした。 

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第3(1100時)ターン。連合軍は、TF Butler司令部に迫ったドイツ軍1個中隊を砲撃で吹き飛ばし、M8装甲車中隊2個で、逆に第110装甲擲弾兵隊司令部を襲わせた。しかしドイツ軍もMontelimar市内に配置した砲兵部隊から阻止砲撃を浴びせ、フランス国内軍1個中隊を除去。手の空いた第71高射砲連隊は、294高地に取り付いている。

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またこのターン、増援として登場した第11装甲師団第111装甲擲弾兵連隊は、ほぼガラ空きになった東へ突進。奪取目標のひとつ、Cleon d'Andran(4741)に迫っている。連合軍もこのターン、増援のM4戦車2個中隊、M10駆逐戦車1個中隊が登場しているが、あいにくまだ前線には達していない。

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第4(1300時)ターン。このターンは、ドイツ軍の大攻勢となった。まず第110装甲擲弾兵連隊が、間接砲撃と射撃によってTF Butler司令部を除去。続いて第71高射砲連隊が294高地に立て籠もっていたアメリカ軍中隊を潰走(Rout)させたが、すでにButler司令部は除去されていたため、この中隊は盤上に復帰できず、事実上の除去と相成った。続けて、このターン増援の第15装甲連隊のV号パンター2個中隊が来援。邪魔なM8装甲車中隊を瞬殺し、そのまま北へ突破を開始した。

これに対して連合軍も、増援のM10駆逐戦車を東から、M4戦車中隊を北から送り込み、ドイツ軍の突破を防ごうとしているが、ドイツ軍は、75mm対戦車砲を据えてM10駆逐戦車を牽制している。

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さらに東では、第110装甲擲弾兵連隊が、指揮官Ruepprecht少佐自ら白兵戦を指揮して、Cleon d'Andranを奪取。連合軍は、M4戦車と間接砲撃で阻止を図るが、なにせ手数(ユニット数)が足りなすぎる……

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第5(1500時)ターン。両軍戦車隊は、至近距離で撃ち合うも、どちらも決定打が出ず。294高地を落とした第71高射砲連隊は、続いて300高地にも向かっている。

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あとまだ3ターン残っていたが、あいにく時間切れにて今回はここまで。とは言ってもこの時点で、連合軍は勝利得点34点(ユニット除去10点、拠点支配14点、増援10点)、ドイツ軍は勝利得点38点(ユニット除去25点、拠点支配10点、増援3点)であり、このままドイツ軍有利に展開するかなと思う。連合軍としては、序盤でドイツ軍偵察大隊を警戒し過ぎ、Butler司令部に敵を近づけてしまったのが敗因のひとつ。M3軽戦車とM8装甲車で薄いながらも防御線を張るべきだった。まあ結局は、後から出てくるパンター戦車に一蹴されるのだろうが……

しかしマップ2枚と場所は取るが、『主攻勢軸はどこなのか?』を両軍ともに考えさせられるシナリオなので、実際、対戦プレイをしたら、かなり面白いと思う。戦車が必ず登場するという派手さも含めて、この「CSS:Montelimar」で一番遊ばれるシナリオはこれだと思う。ユニット数もあまり多くないし、対戦するにしても、一日あれば十分終わりが見えるところまで行くはず……今のところイチオシ。

【Company Scale System】「Montelimar : The Anvil of Fate」Opening Blows : Strike to the East Solo-Play AAR

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CSS:Montelimar」のシナリオ2「Opening Blows : Strike to the East」をソロプレイしてみた。先週プレイしたシナリオ1「The Faint」が陽動作戦編だとすれば、こちらは、ドイツ軍第11装甲師団主隊による突破の本編である。とは言え、ドイツ軍側で登場するのは、装甲擲弾兵4個+砲兵2個中隊のみ。イベントで増援が来れば、さらに装甲擲弾兵2個+迫撃砲1個+V号パンター2個中隊が来援するが、それが来ない場合、独力で渡河点2つを制しつつ、アメリカ軍が陣取る対岸の拠点3カ所を奪わなければならない。

一方の連合軍は、Roubion川の南岸にフランス国内軍(レジスタンス)の3個歩兵中隊を展開させ、北岸には歩兵1個+砲兵4個中隊+M5軽戦車1個中隊を配置。こちらも3つの拠点を守りつつ、2つの渡河点を制することが課せられているが、砲兵は潤沢にあるものの、正面戦力としては頼りない。ある意味、連合軍も増援(歩兵2個+M8装甲車2個+M4戦車2個+M10駆逐戦車1個)頼みという状況である。 

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まず第1(1100時)ターン。派兵ポイント2を支払って先手を取ったドイツ軍は、第110装甲擲弾兵連隊チットを活性化。ハーフトラックに乗車したまま、フランス国内軍の隣接ヘクスをすり抜け、一気に2つの渡河点を目指すことにした。ドイツ軍としては、戦力も頼りなく、連合軍に渡河点に籠もられた後で奪い返すのは難しく、それよりは先に渡河点を確保し、いつ来るか知れない増援が来るまで堪え忍ぶ方が良いのでは?と思った次第である。

しかし、最初にフランス国内軍ユニットの射撃ゾーンをすり抜けようとした装甲擲弾兵第3中隊が、臨機射撃をくらったあげく、潰走チェックにもしくじり、いったん盤外へ退出。それでも国内軍ユニットは、それっきり臨機射撃のチャンスを失ったため、後続の第110連隊ユニットは撃たれることもなく、Roubion川の渡河点、St.Gervais(2948)とCharois(5046)へ進出。続く第11装甲師団チットで、渡河点に達した装甲擲弾兵中隊は下車し、渡河点を確保。潰走したばかりの第3中隊も、連隊司令部の隣接ヘクスに復活し、2つの砲兵中隊は、Bonnevache(3749)付近の森に展開した。

これに対して、担当戦区をまんまと突破されたフランス国内軍も、急ぎSt.Gervaisの渡河点へ向かうが、すでに展開を終えたドイツ軍砲兵に射すくめられている。しかしイベントにより連合軍側にイニシアチブが移ったため、次ターン以降は、先手チットを購入・活性化できるようになった。

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第2(1300時)ターン序盤、イベントチットにより、早くも連合軍増援が登場。地図北端から南下してきたM10駆逐戦車中隊が、St.Gervaisの渡河点そのものである、ヘクス4048の森に到着。オープントップの薄い装甲を森林の防御効果でカバーしようという腹づもりである。

対するドイツ軍は、対戦車支援火器パンツァーファウスト(火力+2)を受領していた第1装甲擲弾兵中隊に、フランス国内軍司令部への攻撃を命じていたが、急遽これをSt.Gervaisに呼び戻し、連隊指揮官Thieme中佐直率の下、渡河点のM10駆逐戦車攻撃に差し向けた。M10駆逐戦車中隊は、まだ移動モードだったため、大損害を被る可能性大ではあったが、ドイツ軍の攻撃は不発となり、使い捨てのパンツァーファウストも失われてしまった。 

また連合軍の間接砲撃によって、ドイツ軍の10.5cm砲兵中隊が潰走。これもすぐ盤上に復帰したのだが、『敵射撃ゾーン内には復帰できない』というルールのため、仕方なく敵射撃ゾーンではないけれど、敵の射撃が当たりやすいヘクス3849の平地に登場し、またすぐ砲撃を喰らうという有様だった。

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第3(1500時)ターン。連合軍は、このターンも先手を打って間接砲撃を叩き込み、ドイツ軍砲兵を無力化しつつ、増援をSt.Gervaisに結集。ちなみにこの写真の遥か東である、Charoisの渡河点にも、M4戦車中隊1が送り込まれ、ドイツ軍第5装甲擲弾兵中隊に射撃を加えている。ドイツ軍は、回復に徹しつつ、現状を維持するしかできない。 

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第4(1700時)ターン。Charoisの渡河点を守っていた第5装甲擲弾兵中隊が、M4戦車中隊に撃たれて潰走チェックにしくじり、盤外へ退出。その機を逃さず、空いたCharoisへM5軽戦車中隊が滑り込み、これを確保した。また間接砲撃により、再びドイツ軍砲兵中隊も盤外へ潰走している。

ところが、St.Gervaisに立て籠もった第110装甲擲弾兵連隊本部は、すでにその周囲をすべて連合軍の射撃ゾーンに囲まれ、潰走したユニットを復帰させる余地が無い。連合軍は、残るドイツ軍ユニットに射撃を集中し、撃たれるドイツ軍は、もはや回復に徹するしかなかった。

それにしてもドイツ軍の増援はいつ来るのか……V号パンター隊はいずこ……

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最終第5(1900時)ターン。ここまで毎ターン、師団チットを投入し続けていたドイツ第11装甲師団は、師団の疲労レベルが5を越えたため、部隊練度が1低下。そうでなくても、回復を上回る損害を被り続け、遂には連隊司令部を残して部隊は全滅した……。

さすがに戦車・歩兵・砲兵の協調攻撃(しかも包囲攻撃)を喰らっては、ドイツ軍も為す術無しだった。しかし連行軍の増援が無かったとしたら、ドイツ軍としては、どうすれば良かったのか。渡河点に砲兵を展開させ、装甲擲弾兵はそのままRoubion川を一気に北上させ、連合軍の砲兵陣地を奪うのが良いかもしれない。フランス国内軍が、ドイツ軍砲兵陣地に攻め寄せる可能性もあるが、レジスタンスにはチットが無く、直接活性化するにも倍のポイントがかかるため、おいそれとは動けないはず。なので、いっそフランス国内軍は無視して、川を渡ってしまって良いかも。

しかし、連合軍の増援が来なければ、逆に連合軍としても為す術が無いので、増援の有無に非常に左右されるシナリオだと思う。シナリオ1と同様、非常に地味な展開になるかもしれないし、非常に派手な展開になるかもしれないという、振れ幅の大きいシナリオかと。もし増援が出てこなくても、多分プレイ時間も短くて済むので、気を取り直してもう一回最初から……ぐらいの心持ちで臨むのが良いのかも?

ちなみに今回のプレイで気になった点。兄貴分のGTS(Grand Tactical Series)では、『砲兵は、敵ユニットに隣接されると間接砲撃不可になり、射程も1になる』というルールがあったが、CSSでは見当たらなかった。今回のソロプレイでも、ドイツ軍の間接砲撃を防ぐため、フランス国内軍ユニットを隣接させたが、特にそういったルールが無かったため、無為な行動になってしまった。基本、GTSよりCSSの方が、全体的にルールがゆるくなっているが、GTSの処理方法は結構納得できていたので、個人的には残念な省略だなあと。まあ、こういった戦術面が再現されるゲームでは、デザイナー側の『どこまで、どう再現するか』と、プレイヤー側の『どこまで、どう再現して欲しいか』が合致しない場合がままあるし、あくまで個人的な好みということで……

[追記]コメント欄でのYSGA山内様のご指摘にもありましたが、ユニット隣接による射程の制限はCSSにも健在でした。失礼いたしました&山内様、ご指摘ありがとうございました。

【Company Scale System】「Montelimar : The Anvil of Fate」Opening Blows : The Faint Solo-Play AAR

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CSS:Montelimar」のシナリオ1「Opening Blows:The Faint」(マップ1枚のみ、4ターン)をソロプレイしてみた。このシナリオ1は、ドイツ第11装甲師団による反撃を扱っているが、登場するのは師団の捜索大隊と空軍高射砲大隊が1個ずつのみである。師団の主隊(と言ってもそちらも装甲擲弾兵1個大隊だが)は、この東隣の地図盤で攻勢をかけており、そちらを扱うのがシナリオ2「Opening Blows:Strike to the East」(マップ1枚のみ)だ。シナリオ1と2を合わせたものがシナリオ3「Opening Blows:11th Panzer Attacks !」(マップ2枚)であり、反攻全体が俯瞰できるようになっている。

このシナリオ1に登場する捜索大隊+空軍大隊は、あくまで陽動(Faint)であり、アメリカ軍Butler任務部隊のユニットを除去するか、300高地(ヘクス1843)を奪うことで勝利条件が得られる。ただし各ターンにイベントチットが引かれた時、東隣にいる師団主隊の状況に変化が生じると、その得点が変わったり、あるいはMontelimarの防備で得点が得られるようになっている。また主隊の状況如何では、両軍に増援が(アメリカ軍の場合、ドイツ軍主隊の反攻を蹴散らして、東隣の地図盤から)登場するので、システム修得向けのシナリオ1にしては、なかなか趣向の凝らされたものになっている。 

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で、とりあえずプレイ開始。まずは先手を取ったアメリカ軍のM8偵察装甲車が、前のめりに前進。同じく前進してきたドイツ軍と四つに組み合ったが、なんと第1ターンのイベントチットで、早くも『東側でドイツ軍主隊の攻撃が成功、こちらの陽動部隊は後退し、Montelimar市を確保するに留まれ』という状況に変更。しかしドイツ軍も、市内に立て籠もるだけではたいした勝利得点は稼げないので、そのまま米軍装甲車隊を攻撃し、このうち1個中隊を撃破。一方のアメリカ軍も、高地に居座っていても得点が得られないため、陣地を放棄してMontelimar市に接近するも、ドイツ軍の連続チット攻勢に撃ちまくられ、2個歩兵中隊を失い、敗北した……

しかしどうもドイツ軍が有利過ぎる。アメリカ軍には、Butler任務部隊チットしかないが、ドイツ軍は、捜索大隊、空軍大隊、第11装甲師団チットを投入していたため、活性化チット的には1:3となってしまう。もしかして、こちらは陽動部隊なのだから師団チットを使ってはいけないのでは?と思い、公式サイトにあるシナリオ1のリプレイを読んでみると、やはり師団チットは投入していない(購入するだけの派兵ポイントはあるのに)。さらに増援部隊の箇所を良く見ると『ドイツ軍増援が登場したら、第11装甲師団チットは購入可能』と書いてあった! これはシナリオの書き方にも問題があって、「最初にカップに入れるチット」は書いてあるのに、「このシナリオで使って良いチット一覧」は書いていないのだ(この二つが異なるのは、GTS/CSSプレイヤー諸氏ならお分かりのはず)。やれやれ、このソロプレイは間違いじゃないかということで、早速、もう一度最初からやり直すことに。

https://s3.us-east-2.amazonaws.com/compassgamesbucket/downloads/AAR-Scenario_1-Montelimar.pdf 

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2回目は、公式リプレイと同様に、ドイツ軍捜索大隊は東寄りの道を、空軍大隊は西寄りの道を北上。やはりアメリカ軍偵察装甲車隊とぶつかった。公式リプレイでのアメリカ軍は、陣地部隊と協調するために後退しているが、今回のソロプレイでは、あえて陣地から離れたまま、抵抗線を維持した。アメリカ軍には、砲兵が2個中隊あり、その支援があれば、ドイツ軍の前進を阻めるのでは?と思ったからである。ドイツ軍にも迫撃砲中隊が2個あるが、対装甲火力は頼りない。 

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第2(1100)ターンには、アメリカ軍の間接砲撃とM8装甲車の射撃で、早くも空軍中隊が1個除去。第3(1300)ターンには、捜索大隊も空軍大隊もM8装甲車に白兵戦を仕掛けたが、わずかな混乱を与えただけで終わっている。最終(1500)ターンには、アメリカ軍の砲撃が先制し、捜索大隊の歩兵中隊を2個とも除去し、ドイツ軍の敗北となった。イベントで状況変化は無かったので、そのまま素でプレイすれば、こういう形になるのだろう。

最初はルールを間違えたが、ルール修得向けのシナリオ1としては、良く出来ているし、浮動的な状況も面白い。増援が出てくれば、展開ももっと派手になるだろう。とは言え、あくまで反攻作戦の陽動部分なので、本筋としてはシナリオ3か。シナリオ3にしても、マップ2枚とは言え、1日(8ターン)のみ、ユニット数もそこそこなので、遊びやすそうだ。とりあえず、次はシナリオ2を味見しつつ、シナリオ3を目指そうと思う。

【Company Scale System】「Montelimar : The Anvil of Fate」

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Compass Gamesに直接プレオーダーしていた、CSS(Company Scale System)第3作「Montelimar:Anvil of Fate」が到着した。ゲームスケールは、シリーズ前作と同様、1ヘクス=500m、1ターン=2時間、1ユニット=中隊である。フルマップ5枚、カウンター総数1056個と、なかなかのボリュームだ。

しかし、今作のテーマはMontelimarの戦い……と告知された時から『どこよそれ???』と思ったのだが、舞台は1944年8月21日~29日の南フランス戦線。ドラグーン作戦(8月15日)をもって南フランスに上陸したアメリカ第6軍団は、急速に内陸に進出し、ドイツ軍の後退路を抑えるべく、Montelimar市の北、Rhone峡谷へButler任務部隊を送り込んだ。これに対してドイツ軍も、第11装甲師団を中心とする部隊で反撃。味方の退路を確保しつつ、連合軍の占領地域から突破するという離れ業を見せたらしい。もちろん、多くのドイツ軍将兵が死傷したり捕らわれ、重装備も放棄されたため、連合軍側も勝利を主張したという、痛み分け的な戦闘だったようだ。詳しい戦闘推移は下記に。

ドラグーン作戦を扱ったウォーゲーム自体が少ないし、Montelimar戦がゲーム化されるのも初めてだろうが、さながら高橋慶史氏の「ラスト・オブ・カンプフグルッペ」の一章を、そのままゲーム化したような内容なので、テーマとして非常に興味深い。一方が退却しつつ反撃し、もう一方は退路を塞ごうとするというシチュエーションも、双方共に攻防が担えるし、ゲームとしても面白く成立するかもしれない。

またCSSは、「Saipan」「Guam」と太平洋戦線モノから始まったが、この「Montelimar」が初のヨーロッパ戦線作品となるし、ようやく同じ土俵で、GTS(Grand Tactical Series)と比較できそうだ。 

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5枚のフルマップは、横長2枚、縦長3枚を連結してこの戦区をカバーしている。さすがマイナー戦線。まったく馴染みが無い……(^_^;) 収録シナリオは、キャンペーン含めて8本だが、1マップシナリオが2本、2マップシナリオが2本あるので、そのあたりなら遊びやすいか。

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先の戦況図を簡単に描き込んでみると、こんな感じか。青の矢印がドイツ軍の退却ルート。緑が連合軍の攻撃ルート。黒がドイツ軍の反撃・突破ルート。 

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こちらが連合軍ユニット。Butler任務部隊の他に、アメリカ第3、第36、第45歩兵師団が登場。Combat Command Sudreと呼ばれる自由フランス軍部隊もあるが、兵科マークは、兄貴分のGTS同様、フランス軍式兵科記号になっている。それから英雄として、後に映画俳優になるオーディ・マーフィーがユニット化されているのも注目か。

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こちらがドイツ軍ユニット。第11装甲師団の他に、第189、第198、第338歩兵師団が登場。よく見ると、列車砲ユニット(射程は無限大)が3個ある。また両軍に(支援マーカーではない)戦車ユニットがあるので、「Saipan」「Guam」では、お目にかかれない戦車ユニット同士の戦闘も発生しそうだ。さらに8.8cm砲ユニットは、対戦車火力と間接砲撃火力の2つを併せ持っている。これが「GTS:The Greatest Day」だと『ノルマンディ戦線では8.8cm砲は対戦車任務にほとんど使われなかった』という解釈の下、間接砲撃能力しか与えられていないユニットもあるが、それとは対照的なレーティングである。

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また、これは「Saipan」「Guam」からの恒例だが、CSS作品のチャート類には、わざわざシワや汚れが印刷されている。戦場の風雨に耐えた感じを出しているのだろうが、最近Consimworldでも『その芸術センス、要る?』とツッコみが入っていた。うん、自分もこれは要らないなあと……

何はともあれ、期待の新作なので、近いうちにソロプレイして感触を確かめる予定。やはり「Saipan」「Guam」といった太平洋モノよりは、意欲が湧くし。

ちなみにCSSのこの先の新作予定は、すでにプレオーダーに上がっている「Tinian」の他には「1943年のNovorossiysk戦」「1985年のFulda峡谷(つまり仮想第三次世界大戦)」が予定され、さらに「1985年のHof峡谷」「1942年のDieppe上陸作戦」「1944年のMortain戦」「1945年の沖縄戦」が企画されているとのこと。個人的には、Novorossiysk、Fulda & Hof、沖縄には期待、Mortainは範囲広くない? Dieppeは期間短くない?と感じているが、実際どうなることやら…… 

【Grand Operational Simulation Series】「Atlantic Wall : D-Day to Falaise」Operation Epsom : The Hill of Death Solo-Play AAR

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先頃購入した「Atlantic Wall : D-Day to Falaise」にようやく着手。とりあえず小規模シナリオから触れてみようと、1944年6月25日~28日のカーン西方でのイギリス軍の攻勢、エプソム作戦を扱う、シナリオ2「Hill of Death」をセットアップしてみた。ちなみに以前「Wacht am Rhein 2012」「Hurtgen:Hell's Forest」をプレイした時と同様、陣地などのマーカーも自作した(イギリス軍用、SS部隊用、空軍野戦部隊用)。どうもGOSS公式の赤・青マーカーは好きになれない……(^_^;)

エプソム作戦自体は、カーン西方に陣取るドイツ第12SS装甲師団に対し、イギリス第8軍団を中心とする、機甲師団1、機甲旅団3、歩兵師団3という大兵力が殴りかかり、Odon川南の要衝112高地(ヘクス3926)を奪い、反撃に出た第9、第10SS装甲師団を撃退するも、イギリス第2軍司令官デンプシー中将の判断ミスにより、わざわざその112高地を明け渡すという大失態で幕を閉じている。シナリオ1「The Whole Front in Flames」(やはりイギリス軍の攻勢、グッドウッド作戦を扱う)も候補に挙がったが、時系列的にはエプソム作戦の方が先なので、まずはこちらからと。

https://decisiongames.com/wpsite/wp-content/uploads/2016/10/AW-v4.0-Sept-2016a.pdf

ちなみにセットアップ情報に間違いが多々あり、Decision Games社サイトに上がっているver4.0ルール(2016年10月バージョン)も確認したが、それでも疑問点がすべて消えなかった。一番不可解だったのは、Carpiquet(3921)に『第12SS装甲師団の第1戦車中隊(IV号戦車装備)を配置しろ』と書いてあるが、第1中隊はV号パンター装備だし、そのユニットはすでに別のヘクスに配置してあるのでどうしろと。仕方なく、他のV号パンター中隊が余っていたのでそれを配置したが、プレイ前から、そういう誤記チェックに時間とエネルギーを使ってしまった…… 

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ということでソロプレイ開始。シナリオ初日6月25日は、イギリス第8軍団は動かず、右翼の第30軍団=第49歩兵師団+第8機甲旅団しか動けない。これだけの大兵力がありながら何やってんだ!と言いたくなるが、総司令官モントゴメリーが『大規模攻撃を仕掛けて失敗したら私の責任になっちゃうし、ここは軽く攻めておいて、うまくいったら私の手柄、失敗したら「いやあれは西にいるアメリカ軍を支援するための牽制攻撃だったんだよ、はっはっは」と言えばいいや』とか思っていたらしい……

そんなモントゴメリーの自尊心はともかく、第49歩兵師団+第8機甲旅団は、Fontenay-le-Pesnel(3122)の陣地に立て籠もる、第12SS装甲師団第26連隊第2大隊を力尽くで粉砕して南下。ドイツ軍戦車隊も、そのしぶとさ(1ステップ面⇨0ステップ面になっても戦える。連合軍戦車には0ステップ面は無い)を発揮して、後方へ下がりつつある。またドイツ軍は、予備の第101SS重戦車大隊(VI号ティーガーI装備)も前線に投入している。 

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シナリオ2日目、6月26日、ようやくイギリス第8軍団が始動。しかしCheux(3423)に立て籠もる第12SS装甲師団第26連隊第3大隊は、午前・午後ターン、2回にわたる、イギリス第15歩兵師団の攻撃を跳ね返した。これによって師団を支援していたイギリス第31機甲旅団(チャーチル戦車装備)が、6個中隊のうち4個中隊を失い、ほぼ壊滅。それでも第15歩兵師団は、Carpiquetに隣接するヘクスまで進出。強引に突破口を押し広げている。

一方、Rauray(3224)に立て籠もるV号パンター+IV号戦車中隊も、イギリス第49歩兵師団の攻撃を撃退。こちらを支援するイギリス第8機甲旅団(シャーマン・ファイアフライ装備)も、9個中隊のうち4個中隊を失った。こちらの戦区には、午後ターンに、ドイツ第2装甲師団のV号パンター1個中隊が来援し、戦線を補強している。

……というところ(2日間、6ターン)まで進めて、今回のソロプレイはお開き。正直、GOSSに触れるのも2年半ぶりで、忘れていることも多く、スムースなソロプレイとはいかなかった。チャートも英文直読みで挑んだが、これも自分で日本語化した方が良いなと思ったり。まあ、今回はGOSSのリハビリなので、ルールを思い出したり、シナリオの雰囲気をつかむだけでも良いかと。GOSS自体、ルールが細かいけれど、ちまちまと戦術要素を積み重ねていくあたり、やはり好みのシステムなので、この購入を機に、またルールを再インストールしていきたいと思う。

【Grand Operational Simulation Series】「Atlantic Wall : D-Day to Falaise」+ Errata Counters

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前々から買おうと思っていた、GOSS第3弾「Atlantic Wall : D-Day to Falaise」(2014年発売)を、遂に購入してしまった。先月のみ、Decision Gamesで40ドル引きセールだったので、この機会に買ってしまおうと。まあ、送料を含めると、結局3万円近くになったので、国内ショップで買うのと大差無くなってしまったが、こういったビッグゲームを買う時は、タイミングも必要なので。

かつてSPIでも同名の「Atlantic Wall」が発売されていたが、SPI版がノルマンディ半島の制圧までを扱っていたのに対し、このDG/GOSS版では、地図範囲と時期を拡大し、1944年6月6日~8月23日までの、ノルマンディ半島の突破、ファレーズ包囲戦まで扱っている。ちなみにGOSS前作である「Wacht am Rhein 2012」「Hurtgen:Hell's Forest」と同じく、3ターン=1日というスケールなので、フルキャンペーンの場合、236ターンかかる。価格、コンポーネント量、ゲーム期間、ルール難易度……どれをとっても、自分が今までに買ったウォーゲームの中でもビッグ3に入る大作だ。 

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地図盤は、合計6枚+拡張部分。さらに図表類も広げる必要があるので、フルキャンペーンをやるとしたら、六畳間ではかなり厳しい。幸い、地図盤1枚で収まるシナリオが3本(グッドウッド作戦、エプソム作戦、シェルブール攻略戦)あるので、それなら我が家のテーブルでも何とかなる。北端のシェルブール地図盤を省いたシナリオ2本(コブラ作戦、カーン戦)もスペース的には厳しい。できれば地図盤1枚でトータライズ作戦とかモルタン戦、ファレーズ戦のシナリオも欲しかったが、贅沢は言うまい…… 

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SPI版では、連合軍の進撃をわざと遅らせるためか、カーン北方に実際には無いボカージュ地形を描き込んでいたが、DG/GOSS版では平坦な地形になっている。ただしGOSSの場合、『ここは史実で防御側が頑張った土地だから、防御側に有利な地形効果を与える』緊要地点(Vantage Point)という、やや陰謀ルールっぽい概念を採用している。カーン北方には、その緊要地点が散在し、激戦地112高地は、緊要マーク2個付きになっているので、史実同様、両軍の争奪地になるかも?

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こちらは、上陸ディスプレイ。SPI版と比べると、だいぶ簡略化されているし、SPI版では海軍艦艇もユニット化されていたが、DG/GOSS版では戦艦・巡洋艦駆逐艦別に艦砲射撃ポイントとして省略されている。自分は基本、陸戦ゲーマーなので、あまり海軍艦艇には思い入れは無いし、それでも良いかなと。実際、艦艇を用いた上陸戦をプレイしたいなら「GTS:The Greatest Day」をやれば良いと。

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こちらは、選択ルールの地図盤外移動ディスプレイ。ドイツ軍は、このディスプレイ上で増援を移動させ、盤内に部隊を送り込む。連合軍は、ドイツ軍の移動を航空阻止しつつ、盤外突破した部隊も動かし、ディスプレイ上でも戦闘が発生するそうだ。さすがにこれはやり過ぎだが、もしもフルキャンペーンをやるなら使ってみたい気もする……いや無理か……

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シリーズ前作で白黒だった戦闘結果表は、カラー化された。たしかに見やすくなっている。 

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カウンターシートは、全16枚。カウンター総数は、4480個。自分が購入したウォーゲームの中では、カウンター総数第1位だ。おめでとう(何が

戦闘ユニットは、GOSS前作と同様、1ユニット=大隊を基本とし、中隊にも分割可能になっている。同じ車種・兵種でも、部隊毎にレーティング(能力格付け)が微妙に違っているので、ユニットを眺めるだけでも楽しい。ただ、より詳細な「GTS:The Greatest Day」に比べると、その戦闘評価は甘めだ。たとえばイギリス海兵コマンドは、本作では一律、最高練度になっているが、GTSでは、実戦経験が無く、かつ実戦で活躍しなかったコマンド部隊は低評価に抑えてある。

ちなみに「If(もしも)増援」として、史実のノルマンディ戦には参加しなかった、ドイツ軍グロス・ドイッチュラント師団 、イギリス第1空挺師団、ポーランド空挺旅団のユニットもあり。

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よく見ると、カウンターシートの枠(ランナー)部分が、アメリカ軍・イギリス軍の境界線を示すバーになっている。間違って捨てないこと! 

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そしてこちらがエラッタ・カウンターシート。実は、Decision Gamesに直接オーダーしたのは、こちらのシートが欲しかったせいもある。しかし注文と同時にエラッタも送ってくれるよう頼んだのに、ゲーム本体は2週間前に到着、エラッタは本日到着。まあ、これでコンポーネントはすべて揃ったことになる。ちなみにこのエラッタ・カウンターの中にもエラッタがある。第12SS装甲師団の捜索大隊の分割ユニット、「12SS」という師団名の字の色が、17SS装甲擲弾兵師団の色になっている(本来の12SS師団名は、地がオレンジで字は黒)。惜しいね。

とにかく発売当初から欲しかった大作を手に入れたのだから、いずれじっくりプレイしたい。ただしGOSSの基本ルールが「Wacht am Rhein 2012」とは若干異なっているため(特に師団の疲労ルールの変更は影響が大きい)、その差分チェックも必要となる。また来年発売予定のGOSS第4弾「Lucky Forward」(パットン第3軍のロレーヌ戦)に向けて、Consimworld等でルールの改訂・明確化も進んでいるようなので、そのあたりもどうなるか。まあ、焦らずじっくり取り組もうと思う。

このシミュ2015年版.pdf - Google ドライブ

また「このシミュゲがすごい!2015年版」には、YSGA会長・山内克介氏による本作の紹介記事が掲載されている。「このシミュ2015」は、ネット上で無料公開されているので、こちらの記事も是非是非。 

ノルマンディー上陸作戦1944(上)

ノルマンディー上陸作戦1944(上)

 
ノルマンディー上陸作戦1944(下)

ノルマンディー上陸作戦1944(下)