Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Operational Combat Series】「Sicily II」Campaign AAR part.6

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今年2月から続いてきたFORGER氏主催の「OCS:Sicily II」キャンペーンも、残すところ3ターンとなり、今回で最終回。第14(8月24日)ターンも、連合軍先攻で始まった。

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FORGER氏率いるイギリス軍は、カタニアから北の海岸道路沿いに攻撃開始。予備スタックを用いた二度の攻撃でメッシナへ通じる主要道路2ヘクスを打通した。東部枢軸軍(自分が担当)は、長きにわたって戦線を支えてくれた30火力イタリア軍砲兵連隊も失い、メッシナ防衛のため戦線を下げざるを得なくなり、遂にエトナ山戦線崩壊である。

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一方、HA氏率いるアメリカ軍は、一気にシチリア島北岸に達し、(勝利条件にも関わる)主要港パレルモに隣接。海軍部隊も港の沖合に進ませ、この地の攻略を狙ったが、移動モードの戦車大隊だけでは戦力的に不十分ということで、攻撃は次ターンに先送りした。

これに対してN村氏率いる西部枢軸軍は、アメリカ軍の根っこにあたる補給線を切る位置に部隊を斬り込ませ、まだまだ徹底抗戦の構えを見せた。

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第15(8月28日)ターンも、連合軍が先攻。東部枢軸軍は、島の中央から部隊を引き抜き、海岸道路を埋めてはみたものの、一時的に予備モードの砲兵スタックがいなくなったため、ある意味ノーガードの状態に。また接敵されたイタリア軍海岸砲兵があっさりと降伏し、海岸で孤立した降下猟兵戦闘団が損耗・除去される始末。それでも迎撃覚悟でイタリア本土から出撃したドイツ空軍スタックが、スピットファイヤを追い返して連合軍先鋒歩兵師団にの損害を負わせる活躍を見せ、どうにかCalatabiano(5224)でイギリス軍を食い止めた。

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N村氏がアメリカ軍後方に送り込んだイタリア軍機械化大隊は、きっちりその補給線を断っており、これを排除しようとしたアメリカ第1歩兵師団がオーバーランで挑むも、奇襲に成功しながらダイス目で負けて逆に除去される始末。このイタリア軍機械化大隊は後に除去されるが、それまでにかなりの戦力のアメリカ軍を誘引し、立派に任務を果たした。

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またパレルモに対しては、アメリカ軍が空海陸から包囲攻撃を仕掛けたが、イタリア軍Assieta師団(アクションレーティングほぼ最低の1)がその猛攻に耐えに耐え、残り1ステップでこれを確保している。

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最終第16(8月31日)ターンも、連合軍が先攻。イギリス軍は、メッシナ目指して再び海岸道路沿いに攻撃を仕掛けたが、東部枢軸軍は再び予備モードの砲兵スタックを2つ用意し、攻撃部隊をDG(混乱)に。枢軸軍の前線スタックは後退させられたものの、連合軍のメッシナへの突破は何とか防いだ形である。

結局パレルモはこのターンにアメリカ軍の手に落ちたが、パレルモにしろカタニアにしろ、要求するターンまでに落とせなかったため、枢軸軍に作戦達成点が入っている。

ということで全16ターンを終え、最後までシチリア島を確保した枢軸軍の勝利と相成った。とは言え、自分が受け持った東部枢軸軍は、基本的にずっと受け身であり、戦略的持久に徹したその展開は、さながら沖縄戦のごとし。エトナ山で延々時間を稼ぎ、一度も討って出ることのなかった自分は、さながら「シチリアの八原作戦参謀」状態だ。麾下のユニットはほとんど壊滅し、ゲーム的には勝利しましたと言われても、はあそうですかという感じである。一方のN村氏は、最後まで果敢に攻撃を仕掛けてアメリカ軍を拘束し続けたので、もし次回プレイする機会があるなら、N村氏のような果敢な防御策も試してみたい。

イギリス軍を率いたFORGER氏は、慎重かつ重厚な正面攻撃で、終始、手堅く攻め続けて来た印象。アメリカ軍を率いたHA氏は、今回のメンバーの中では一番OCS経験が浅かったため、苦戦した部分もあったと思うが、徐々にOCS特有の駒使いにも慣れたきたご様子。まあ、一応この「Sicily II」はフルマップ1枚だし、ユニットも少ないため、ボリューム的には敷居が低いが、陸海空の統合作戦を指揮しなきゃならんというハードルもあり、素直に入門者向けと言い難い部分があるのも事実。やはり真のOCS入門作は「Reluctant Enemies」か「Korea」か、今現在プレオーダー中の「Smolensk」だろうか。

とにもかくにも、ご参加の皆さん、お疲れさまでした。そして毎回ユニット位置を記録し、プレイ準備をしていただいた主催のFORGERさん、ありがとうございました。いずれまた別の戦場にて……

【Advanced Squad Leader】「ASL Action Pack #10 #11」「Rivers to the Reich」「Winter Offensive Bonus Pack #4 #5 #6」

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MMP社のVeteran's Dayセールで購入したあれこれが到着。ここ3~4年、ずっと見て見ぬ振りをしてきたASLだが、そろそろ本腰を入れて、買い漏らし商品を揃えていこうと。

まずは「ASL Action Pack」の「#10」(2014年発売)と「#11」(2015年発売)。「#10」は、地図盤2枚(69、70)、ウクライナパルチザンvsソビエトパルチザンという怪しげな戦闘含めてシナリオ8本収録。「#11」は、地図盤2枚(71、72)、アメリカ第29歩兵師団が参加した、ノルマンディ上陸から、ブルターニュ半島、アーヘン近郊でのシナリオ10本が収録されている。 

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こちらは元祖「Squad Leader」時代のシナリオをASL用にアップデートするUシリーズの「Rivers to the Reich」(2013年発売)。かつての「G.I Anvil of Victory」や追加シナリオ集「Rogue Scenarios」「Scenario 300」から西部戦線後期のシナリオ15本が再録されている。特に「Rogue Scenarios」に収録されていた、オランダ、レオポルド運河での戦闘を扱う「U36 Operation Switchback」(地図盤6枚、15ターン)と、それに続く「U37 Scheldt Fortress South」(地図盤8枚、17ターン)、さらにその連結シナリオ「U38 Clearing the Breskens Pocket」あたりは、学生時代にシナリオカードを眺めてその大規模さに唸っていた思い出が……

f:id:crystal0207:20171124162238j:plainさらに「Winter Offensive Bonus Pack #4」(2013年)、「#5」(2014年)、「#6」(2015年)も入手。

こういった小品も、放置しておくと数が溜まり、後で買う時、結構な金額になるのがASL沼の恐ろしいところである。それでもセールだったので、6点合計50ドルで済んだのは幸い(ただし送料が高い)。

この後は、ようやくフィンランド軍モジュール「Hakkaa Päälle」、アメリカ軍モジュール「Yanks 2nd」に手を伸ばし、新作の朝鮮戦争モジュール「Forgotten War」に備える予定。それにしても、ずいぶん長い間、見て見ぬ振りをしてきたんだなあ……とあらためて思った。

【Advanced Squad Leader】ASLJ41「By Ourselves」Solo-Play AAR

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本日は「ASL Journal #3」収録の「By Ourselves」をソロプレイ。1940年5月11日、ノルウェイに侵攻したドイツ軍山岳猟兵連隊が占領した村を、ノルウェイ軍が奪い返さんとするシナリオである。本当は、もう少し大規模なシナリオを選ぼうかと思ったが、まだまだ基本ルールが身に染みついておらず、「あ、ELR適用するの忘れた」「さっきのDR、狙撃兵ナンバーだった」とポカが多いので、いったん純粋な歩兵戦に立ち戻ろうと。ちなみに上の画像のように、ASLの地図盤、シナリオカード、チャート、マーカートレイ、ダイストレイなどプレイ用具一式が、卓上にコンパクトにまとまっている写真が妙に好きなのだ。海外のASLerも、よくこういった画像をアップしているが、自分にとっては非常にフォトジェニックなプレイ風景に感じてしまう。

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それはさておき、ソロプレイ開始。攻撃側ノルウェイ軍の勝利条件は、ドイツ軍に10損害点以上を献上することなく、地図盤22内の建物を16個以上支配すること。ROARでの対戦成績は、ドイツ軍87勝・ノルウェイ軍76勝と、ほぼ互角。とりあえずノルウェイ軍は、MMGスタック2つで正面から攻め、両翼から村内に浸透する算段である。

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第3ターン表には、ドイツ軍右翼が崩れ、ノルウェイ軍右翼も建物と森伝いに村内へ接近。

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しかし第3ターン裏、増援のドイツ軍が来援。村中央の石造建築(工場)の守りを固め、村内へ迫るノルウェイ軍右翼の前に立ちはだかった。

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第4ターン、ノルウェイ軍9-2指揮官スタックのMMG(中機関銃)が故障し、この後、右翼のLMG(軽機関銃)も故障。火力の落ちたノルウェイ軍は、立て籠もるドイツ軍に効果的な射撃を与えられずにいる。

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結局、後半はこの位置で睨み合ったままでゲームが過ぎ、第6ターン表でノルウェイ軍投了。DR平均は、ノルウェイ軍6.69、ドイツ軍7.12。そう、ノルウェイ軍のダイス目は結構良かったのだ。低火力ながらも、何度もドイツ軍に「2MC」「3MC」を強いる場面があったが、ドイツ軍はしぶとく士気チェックに成功し、ゲーム後半では大崩れすることはなかった。ドイツ軍が、一度も(最悪の)DR12を出さなかったのもラッキー。まあ、しばらくはこの手の歩兵戦シナリオを続けて、ルールを体得せねば……

【Advanced Squad Leader】ASL136「The Agony of Doom」Solo-Play AAR

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今日は「Beyond Valor 3rd Edition」収録の「The Agony of Doom」シナリオをソロプレイした。元々このシナリオは、元祖「Squad Leader/Cross of Iron」のシナリオ110として登場したが、「ASL Annual '89」でASL用シナリオA8として改訂。さらに「BV 3rd」で再改訂されている。

シナリオ110は、かつてシミュレイター誌に深見耕一氏がリプレイを書かれたので、ご記憶の方も多いかもしれない。シナリオ110では、ドイツ軍の増援としてV号ヤークトパンター1輌と、VI号ヤークトティーガー1輌が登場したが、A8からV号ヤークトパンター2輌に変更されている。またA8の勝利条件は『ソ連軍が地図盤内の複数建物をすべて支配すること』だったが、ASL136では『地図盤内の複数建物4つを支配すること』となっている。盤内には複数建物が5つあるので、ソ連軍の勝利条件が少し緩和された形だ。ちなみにROARで見ると、A8時代の対戦成績はドイツ軍51勝・ソ連軍11勝と、なるほどドイツ軍にかなり傾いている。ASL136の対戦成績はまだ少ないが、ドイツ軍8勝・ソ連軍2勝と、相変わらずのバランスのようだが…… 

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さて第1ターン。村を守るドイツ軍は、地図盤3の△522高地上にティーガーI型戦車1輌と75mm対戦車砲を配置。盤内に進入するソ連軍に睨みを効かせるはずだったが、早くもISU-122自走砲の射撃を浴びてティーガーが撃破炎上。75mm砲にもAPCR弾が無く、早くもドイツ軍苦戦である。ソ連軍は、村の側背にT34/85戦車1輌を送り込み、トラック2輌に乗車させた6-2-8✕4個分隊を地図盤5の森林で下車させ、これも村の側面から攻めさせる算段。 

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第2ターンに登場したドイツ軍増援のV号ヤークトパンター✕2は、村の側面に迫ったT34/85を撃破すべく、地図盤5の平野部へ進出。しかしヤークトパンター最初の射撃が、まさかのDR12で主砲故障となり、こちらでも数的劣勢に追い込まれた。 

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一方のソ連軍も、ISU-152自走砲が射撃DR12で主砲故障となり、修理にも失敗して主砲使用不能に。またISU-122もDR11で弾薬切れとなり、後に主砲使用不能に。どちらも機関銃が未装備なので、主砲が壊れるともう攻撃兵器としては使い道が無い。それでも最後に残ったISU-122が、75mm砲の操作班を吹き飛ばして△522高地を沈黙させた。しかし村内では、第1ターン増援で登場したドイツ軍9-2指揮官率いるパンツァーシュレックのスタックが良好な射撃を連発し、ソ連軍の村内突入を防いでいる。 

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しかし5ターン頃、パンツァーシュレックも故障し、9-2指揮官スタックも潰走。ソ連軍歩兵が怒濤の如く、村内になだれ込んできた。一方、村はずれの平野部には、ISU-122も駆けつけ、T34/85✕2輌と共に、主砲が健在なヤークトパンターを包囲し、これを撃破。もう1輌も、ようやく主砲が直ったと思った直後、側面に122mm砲を叩き込まれ、結局ヤークトパンターは2輌とも撃破された。 

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第7ターン。ヤークトパンター2輌を撃破したソ連軍戦車隊は、ドイツ軍の背後から村内に突入。T34/85がハノマーク装甲車を撃破し、ISU-122がN2複数建物を砲撃。正面からの歩兵攻撃に晒され、ドイツ軍9-2指揮官も、T6-U6の複数建物から叩き出されている。 

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第8ターン。残るもう1輌のハノマーク装甲車も撃破され、追い詰められたドイツ軍9-2指揮官も戦死。ソ連軍が複数建物4つを支配し、勝利した。

ちなみに今回のDR平均は、ソ連軍7.81、ドイツ軍7.38。ソ連軍の出目はやや悪かったが、火力の集中で押し切った感がある。ドイツ軍も、最良のDR2が一度も出なかったという意味では不運だったし、ヤークトパンターの主砲故障(そしてなかなか直らない)には参った。また今回、ドイツ軍初期配置のティーガーIと75mm砲は、前のめりに配置したが、これも村内に配置すべきだったのだろうか?ASL136になってもドイツ軍の勝率が高いのだから、もっとうまく守れるはずだが、自分にはまだよく分からない。まあ、今回も、ルールの覚え直しがテーマなので、シナリオ分析は味見程度で。

【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」Nemesis Solo-Play AAR Part.3

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「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」の「Nemesis」シナリオ3日目、6月8日0700ターン。先に連続チットを得たカナダ軍戦車隊は、Bessinの北で粘っていたドイツ軍IV号戦車中隊を撃破すると、一気にカルピケ飛行場の北へ突破。ドイツ軍砲兵集結地にも射撃を浴びせてこれを解散させ、マイヤー戦闘団の砲兵支援を断った。

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遅れて登場したドイツ軍増援のV号パンター中隊✕4は、この突破してきたカナダ軍戦車隊へ射撃開始。しかし最大射程で撃ち合っているためか、さしたる命中弾が得られない。

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続く0900ターン。カナダ第3歩兵師団は、ここまで温存してきた航空支援カウンターを召喚。4個のV号パンター中隊を目標としたが、うち1個はドイツ軍自走対空砲に阻まれて任務中止。しかし残る3つの航空支援は、パンター中隊1個を除去、2個をステップロスと早くもその戦力を半減させた。

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カナダ第7、第9歩兵連隊は、わずかに残るドイツ軍陣地を包囲。

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カナダ第8歩兵連隊もCaironの陣地を攻略中。Lassonでは、稜線越しに両軍の戦車が睨み合っている。海兵コマンドは、ドイツ軍陣地にぶつかり苦戦中。

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V号パンター隊も、どうにかアキリーズ駆逐戦車をステップロスさせたものの、決定打は与えていない。

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というところまで進めて、今回のソロプレイはお開きとした。やはりカナダ軍のシナリオ指針としては、Doubresの陣地は放置し、6月6日はできるだけ派兵ポイントを蓄え、7日以降の第12SS装甲師団との勝負に備える方向で良いようだ。対するドイツ軍は、とにかく初日に後衛(Rearguard)を作りまくって、薄い戦線を築くのが大事。しかし2日目以降となると、後衛を捻出できる親ユニットも減ってくるし、捻出できる場所も減ってくる(敵射程内には捻出できない)ので、いつまでも使える手ではないのが辛い。そして、まさか6月7日だけで兵力の1/3(14ユニット)を失うとまでは思っていなかったが、それもカナダ軍が派兵ポイントを蓄え、射撃機会を増したからこそだと思う。とにもかくにも、非常に気力・体力・時間を必要とする重シナリオだった。また挑戦する際には、結構な気合いが必要かも知れない……

【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」Nemesis Solo-Play AAR Part.2

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「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」の「Nemesis」シナリオ2日目=6月7日0700ターン。カナダ第3歩兵師団から先手を取るような形で前進。ドイツ軍増援のVI号戦車3ユニットはターン終盤に登場し、各所に分散配置された。

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続く0900ターンは、ドイツ軍寄りのチットが連発。IV号戦車隊は、まず厄介なカナダ軍のファイアフライ戦車(射程4、IV号戦車より長射程)を討ち取ろうと、弾幕で目潰して接近し、見事ステップロスを与えた(ステップロスすると普通のシャーマン戦車になる仕様)。基本的に第12SS装甲師団は、毎ターン2派兵(Dispatch)ポイントを支払って、マイヤー戦闘団チットを投入し、戦闘機会を増やしている。

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1100ターン。一方のカナダ第3歩兵師団は、4つのフォーメーション(3個歩兵連隊、1個機甲旅団)すべてのチットを毎回入れる余裕は無く、ローテーションを組んで前進中。上の写真では、チットが入れてもらえなかった第9歩兵連隊(黄色いカラーバーのユニット)が、ドイツ軍に隣接できず往生している。 

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1300ターン。カナダ軍右翼を進む第7歩兵連隊(赤いカラーバーのユニット)が、勝利条件にも関わるBessinの鉄道駅に接近中。

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同じく1100ターン。Doubresの陣地を迂回したイギリス軍第48海兵コマンドが、勝利条件のひとつ、連絡道路(Connected Road)Bを地図東端で突破。Angrernyに立て籠もるドイツ軍は東西から挟撃されることとなり、またここを突破されて真っ直ぐ南下されると、第12SS装甲師団が(勝利条件として)最後まで守りたいカルピケ飛行場まで達せられてしまう。

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続く1300ターン。ドイツ軍増援のモーンケ戦闘団(擲弾兵1個大隊)が来援。地図盤東端の突破口を塞ぐべく、海兵コマンドの前に立ち塞がった。しかしAngrernyの陣地は、残り1ヘクスとなっている。

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Bessinでは、カナダ第7歩兵連隊に対し、ドイツ軍が先手チットで、かなりの痛手を被らせた。この1300ターン、1500ターンと激戦が続き、カナダ軍は1700ターンをいったん中休みターンとし、1900ターンにフォーメーションチット4枚を投入。この日最後の攻勢をかけることとなった。

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1900ターン終了時。Bessinに残るドイツ軍陣地は1つのみ。ただし、攻める第7歩兵連隊も2個歩兵中隊(=ユニット)を失っている。

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盤中央では、出遅れていたカナダ第9歩兵連隊がようやくCamillyを制圧して前進。ファイアフライ戦車とアキリーズ駆逐戦車は長射程を活かし、すでにIV号戦車1個中隊を除去している。

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盤東側では、遂にAugeruryのドイツ軍陣地が落ち、連絡道路Bが打通された。DDシャーマン中隊と対戦車砲も見事な射撃でIV号戦車2個中隊をステップロスさせている。

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そして6月7日夜間ターン終了時。この日一日だけで、ドイツ第12SS装甲師団は、IV号戦車中隊1、251/9自走砲中隊1、擲弾兵中隊7、対戦車砲半個中隊4、迫撃砲中隊1を失った。歩兵だけでも、まるまる2個大隊喪失。盤上に残っているIV号戦車中隊も、4個ともステップロスしているので、戦車大隊も半数以上やられた形だ。この日に登場した第12SSのユニットは44個なので、単純に数だけ見ても、1/3が除去されている。一応、翌6月8日0700ターンには、V号パンター戦車(ファイアフライやアキリーズとも互角の射程で撃ち合えるし、装甲はより堅い)4個中隊が来るとは言え、戦線もかなり押し込まれている。

一方のカナダ軍も、M3スチュアート戦車中隊2、歩兵中隊3、対戦車砲中隊1、コマンド半個中隊1を失っているが、まだ大きくは崩れていない。怖いのは、6月8日に現れるパンター中隊✕4だが、奥の手として温存している航空支援カウンターで対処する作戦だ。

しかしこのシナリオ、自分が今までプレイしたGTSの中でも屈指の重シナリオだと感じた。これソロプレイだから、ある程度早回しも出来るのだが、それにしても結構がんばって進めた感があるし、もし対戦プレイだとしたら、リアルタイムで一日かけても、ゲーム上で一日分を進められないかもしれない。しかし、十分に派兵ポイントを溜めた、装甲車両ありの師団同士が全力で殴り合う、というシチュエーションが味わいたいなら、是非がんばってこのシナリオの2日目まで来て欲しい。6月8日以降の展開については、Part.3にて。

【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」Nemesis Solo-Play AAR Part.1

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「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」「Nemesis」シナリオのソロプレイを開始した。このシナリオは、1944年6月6日のノルマンディ上陸D-Day当日、ジュノー海岸に上陸したカナダ第3歩兵師団が内陸に侵攻し、ドイツ第12SS装甲師団が迎え撃つという戦闘を、6月9日夜までの4日間にわたって再現するもの。昨年、上陸初日だけプレイした「O Canada」シナリオは7日夜までなので、こちらの「Nemesis」が長期拡張版という感じだ。

ちなみにこの「O Canada」と「Nemesis」シナリオだが、Consimworldのスレで『D-Day当日にドイツ軍は全然やることがない、これはクソシナリオだ』と酷評されていたが、たしかに6月6日の日中に登場する第12SS装甲師団のユニットは、たった3ユニット(歩兵中隊1、装甲捜索大隊の装甲車2)だけだ。6月6日夜間になって、ようやく(パンツァー・マイヤー指揮の)第25SS装甲擲弾兵連隊の主力が登場するため、本格的な地上戦闘になるのは、6月7日以降となる。ただ、6月6日まる1日をプレイするだけでも結構な労力がかかるし、だったら6月7日スタートのシナリオも用意してくれと言いたくなる気持ちも分かる。自分も前回、上陸初日でプレイを中断したので、果たして6月7日以降はどんな展開になるのか、確かめるために再挑戦してみることにした。 

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6月6日0700ターン。カナダ第3歩兵師団の上陸は、順調に推移。師団に配属されたカナダ第2機甲旅団も、損耗打撃(Cohesion Hit)をいくつか喰らったものの、全中隊が無事に上陸した。

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駆けつけた第12SS装甲師団の先鋒・第11歩兵中隊は、必死に後衛部隊(Rearguard、この場合は前衛部隊か)を捻出。前衛は0ステップユニットのため、損耗打撃一発で除去されるとは言え、ドイツ軍装甲師団の前衛は、射程3の白火力(装甲ユニットにもダメージが入る)持ちなので、連合軍もおいそれとは近づけない。ドイツ軍としては、この前衛による薄い戦線で、連隊主力が来るまで時間を稼ぐ算段である。

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しかし地図盤西側の守りについた第12SS装甲捜索大隊の装甲車2ユニットは、カナダ軍戦車に呆気なく撃破され、ドイツ軍が前衛を展開する前に、両軍の争奪地点のひとつであるCreully(ヘクス71.017)をカナダ軍が占領、突破した。さらにカナダ軍先鋒の戦車隊は、Bessin(67.027)にまで達している。

それでもカナダ師団は、翌日こそ第12SSとの勝負になると見越して、あえて派兵(Dispatch)ポイントを温存し、6月6日はできる限りフォーメーション活性化は使わない方向で行動した。そのためドイツ軍前衛ユニットの射程内にもなかなか入れず、前進も鈍っているのだが、今回はそういう作戦ということで。

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一方、地図盤東側では、前回のソロプレイで放置しても構わないと感じたDoubres(51.013と52.012、双方ともに強力な歩兵と防御火点が塹壕に入り、地雷で守られているが、勝利条件にはまったく関係ない)を迂回し、後続のイギリス第51歩兵師団(紫色のユニット)に任せている。これもまた、カナダ第3歩兵師団としては無駄な浪費はしないという指針の一環である。

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6月6日夜間ターン終了時。ようやく到着したドイツ第25SS装甲擲弾兵連隊の主力は、夜陰に乗じて各地の村落に展開した。ここまで第12SS装甲師団も、前衛を捻出するぐらいしかやることがなかったため(クソシナリオと言われる由縁)、派兵ポイントも貯まりまくっている。そして翌7日の昼までにはIV号戦車5ユニットが到着し、砲兵集結地も設置できるため阻止砲撃も行えると見て、0700ターンにはマイヤー戦闘団のフォーメーションチットを投入した。

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カナダ軍も、夜陰に乗じてドイツ軍戦線の隙間に浸透。夜が明けたら、お互い射程内にいて、さてどちらが先に射撃できるかはチット次第という状況。もちろんカナダ第3歩兵師団も、翌朝0700ターンに3個歩兵連隊と第2機甲旅団のフォーメーションチットを投入している。この時点で、カナダ第3は、コマンドポイント10、派兵ポイント13を備蓄。ドイツ第12SSは、コマンド8、派兵18を備蓄……と、両師団とも作戦遂行能力は万全である。さて、この先どうなるかを確かめるためのソロプレイなので、ここからが本番。6月7日以降の展開については、Part.2にて。