Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Battalion Combat Series】「Last Blitzkrieg」Kampfgruppe Peiper AAR

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昨日は、2019年初、Karter氏と自宅会。お題は、昨年末から取り組んでいる「BCS:Last Blitzkrieg」の「Kampfgruppe Peiper」シナリオを選んでみた。もちろん基本ルールは、BCSv1.2を先行使用。選択ルールは使用せず。Karter氏も、昨年すでに「BCS:Baptism by Fire」をプレイ済みだったので、ユニット密度の高いバルジ戦でも、ルールを思い出すうち、さくさくと進められた。 

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シナリオは、ドイツ軍の攻勢開始2日目、1944年12月17日ターンから始まる。すでに攻勢初日の、ドイツ軍歩兵師団による突破口啓開は失敗したものの、ドイツ第1SS装甲師団パイパー戦闘団(このシナリオの主役)は、Lanzerath(C4318)まで進出している。シナリオは、12月21日までの5日間(5ターン)を扱い、どこまでドイツ軍が突破できるかが焦点となる。今回は、ドイツ軍をkarter氏が担当し、連合軍を自分が担当した。 

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まず第1(12月17日)ターン。ドイツ軍は早速、パイパー戦闘団から活性化。第2活性化も可能となったが、どちらも結果は「半減(Partial)=移動力半減」だったため、ロールバーン(進撃路)Dに沿って、Schoppen(C3321)までしか行けず。その後、第1SS装甲師団本隊が続こうとしたものの、前線にいる第3降下猟兵師団が、第1活性化「半減」のみしか動けず、重要な交差点を塞いだまま鎮座。仕方なく第1SS装甲師団本隊は、第3降下猟兵師団の上を乗り越えて、協調(Coordination)のペナルティを喰らいつつ、パイパー隊に追いすがった。このあたり、早くもKarter氏は、このバルジ戦で伝説となった交通渋滞の悪夢を感じていたようだ。

その途中、第1SS装甲師団を支援中のヤークトパンターと、アメリカ第2歩兵師団を支援中のM4シャーマンとの間で、複数回、停止射撃戦(Stopping Engargement:敵の射程内に入った時に発生する、臨機射撃のような射撃戦)が行われたが、質的に有利なはずのヤークトパンターが、あれよあれよと削られ、3ステップロスして全滅(第2ターンにかろうじて1ステップ補充されて復活)。Bullingen(C3822)を攻めた歩兵大隊も、DR2(最低)を出し、2ステップロスして敗退した。

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一方、Rocherath/Krinkelt(C4125)を目指す、ドイツ第277国民擲弾兵師団も、守備するアメリカ第99歩兵師団の砲撃(Barrage)によって、がりがりとステップを削られていく。この正面攻撃は、第277には無理と判断したドイツ軍は、師団を後退させ、その代わりに後続の第12SS装甲師団を投入。このあたりは、史実通りの展開か。しかし第12SS装甲師団も、ノルマンディ戦の頃とは違って、もはや精鋭部隊の面影は無く、歩兵大隊の練度=アクションレーティングも低くて泣けてくる……

ちなみにさらに北部には、フォン・デア・ハイテ大佐の空挺部隊が降下しているが(シュトエッサー作戦)、アメリカ軍増援の第1歩兵師団に攻められ、風前の灯火(それでも足止めはしている)。

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第2(12月18日)ターン。天候は曇りで、連合軍の航空機は飛んで来ず、視界も悪い(視度1ヘクスのみ=遠距離射撃ができない)。ドイツ軍は、運良くティーガー戦車の補充2ステップが到着したので、定数を割っていた第501SS重戦車大隊にこれを充て、完全定数4ステップとした。

これに気をよくしたのか、先手を取ったドイツ軍は、またもパイパー戦闘団から活性化。第1活性化は「半減」だったが、とりあえずMalmedy(C2324)に近づき、「成功」した第2活性化でこれを攻撃。完全定数となった第501SS重戦車大隊が、戦車や対戦車砲を持たない守備隊に対し急襲攻撃(Shock Attack:戦車で歩兵を蹴散らす、オーバーランのようなもの)をかけ、これを一蹴。勢いに乗る第501SSは、そのままFrancorchamps(C1826)のベルギー軍守備隊にも急襲攻撃をかけ、これも撃退。パイパー戦闘団は、要衝Spa(C1330)まであと4ヘクス(=4km)まで迫った。この猛進撃に『そりゃ戦車のいない歩兵部隊が、ケーニッヒスティーガー45台(完全定数)に襲われたら逃げるよね』と。

しかしパイパー隊の偵察中隊がStavelot(C1721)に迫った瞬間、橋が爆破されたため、部隊はいったんMalmedyまで逆戻りして、一級道路沿いにこれを攻めたが、Stavelot突入はならず。 

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結局、この第2ターン途中までプレイして、時間切れ終了となった。プレイタイムは、約5時間。やはり各フォーメーション毎にああだこうだ悩むので、1ターン完遂するには、それなりに時間がかかってしまうが、一度に動かすのは10ユニット程度なので、一手番の感触としては、かなり遊びやすい。そこらへんは、痛し痒しということだろうか。

Karter氏は、昨年5月以来のBCS再戦だったが、あらためて活性化の振れ幅の大きさに唸っていた。今回、主役のパイパー戦闘団は、だいぶ史実に近い線まで突破できたが、もし活性化に失敗していたら、心が折れるかもと。また第501SS重戦車大隊も、運良く補充が来たから良かったようなものの、第1ターンのティーガー損耗チェックだけで全滅する可能性もあり(2回活性化したら、2回損耗チェックを行い、どちらも失敗したら2ステップとも死ぬ)、そうなった時も心が折れると(^_^;)

シナリオとしてはかなり面白かったので、いずれまた触れようと思う。 

炎の騎士~ヨーヘン・パイパー戦記

炎の騎士~ヨーヘン・パイパー戦記

 

【Wargaming Column】史料集めの旅、再開

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そう言えば、年末の日記では書き忘れたが、2018年は戦史書籍をまた買い始めた年だった。

ここ数年でウォーゲームをかなり断捨離したが、並行して戦史書籍も、大半を処分してしまった。長年かけてコツコツ集めた史料だったが、2014年~2016年は経済的にも厳しかったので、神保町の軍事書専門古書店にごっそり持ち込み、ご店主から『本当にイイんですか?』『これ持ってる人、普通は売りませんよ』と言われながらも、希少本も手放してしまった。また必要になったら買い集めれば良いし、希少本でも多分また手に入るだろうと思って。

そんな2018年の春、さらに仕事関係の資料も断捨離したところ、本棚がぽっかり空いてしまった。その空いた本棚を眺めるうち、なんとなく、また戦史書籍を集めようかなと思い立った。2017年の秋に、ウォーゲームも極限まで処分し、もう第二次大戦の陸戦作戦級~戦術級だけでいいやと割り切った後だったので、書籍の方も、第二次大戦の陸戦関係だけ買おうと割り切って。以前は、古代・中世・ナポレオン関係の資料も集めていたが、そのあたりはもういいやと。

で、結局2018年は、手放した戦史書籍をまた買い集めたうえ、ここ数年で新たに出版されたモノも買い、さらには以前手を出さなかった書籍も買い、なんやかんやで100冊以上、第二次大戦の陸戦本を買ってしまった。むしろジャンルが絞られたせいか、以前より本棚に統一感が出てきたと思う。古書探索の運にも恵まれ、品切れ状態のあれこれも安価で再入手できたので『多分また手に入るだろう』という予感は当たっていたかもしれない。

やはり今、自分が触れているような、スケールが細かめのWWIIウォーゲームの背景を知ろうとするなら、概略より詳しい史料が必要になるし、もっと言えば洋書も必要になってくる。2018年は、そういった史料を買うことにOKを出した一年でもあった……

【Wargaming Column】ゆく年くる年2018

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2018年の購入ゲームは、単体ゲーム6個+ASLモジュール2点+ASLヒストリカルモジュール5点+ASL小物10点だった。そのほとんどが、昨年の年末日記で『2018年はこれを購入したい』と宣言していたゲームばかりなので、ある意味、計画通りである。予定から漏れたのは、GMT「Holland'44」とMMP「ASL:Forgotten War」だが、まあ、2019年に繰り越しということで。

2018年前半は、CSS(Company Scale System)の検証が続いたが、「Saipan」「Guam」「Montelimar」をプレイした結果、『兄貴分のGTS(Grand Tactical Series)の方が好きだなあ』と再確認することになった。システム的には、ほとんど同じだし、CSSの方が簡略化もされているし、改善部分もあるし、遊びやすいのだが、自分としては、あっさりし過ぎて物足りない部分もあり、あまり一生懸命追いかけなくても良いかなと思っている。一応、新作が出たら、揃えておくつもりだが……

うっかり買ってしまった「GOSS:Atlantic Wall」は、一応軽く触れたものの、やはり現行ルールの翻訳が無い状態では、プレイしたとは言い難い。もしも2019年に、GOSSの新作「Lucky Forward」(パットン第3軍のロレーヌ戦)が出て、それに付いているGOSS最新版ルールを訳せたら、この「Atlantic Wall」にも再挑戦したい。しかし基本ルールだけでも、英文3段組み60ページ以上なので、果たしてそれを訳す余力があるかどうか……

2018年中盤は、「OCS:Smolensk」を楽しんだ。もし2018年に発売された新作でのベストゲームを選ぶなら、マトモに考えればこの「OCS:Smolensk」なのだが、昨年の「GTS:Operation Mercury」と同じで、普通に面白かった分、意外な驚きは無かったので選外としよう(優等生には厳しい

2018年末は、滑り込み的に「BCS:Last Blitzkrieg」とBCSv1.2に触れられた。多分2019年には、BCS第3作「Brazen Chariots」(北アフリカ戦)が出るだろうから、引き続き来年もBCSは触れていきたい。最近、自分の中では、OCSよりBCSなのだ。

また2018年は、ASLの環境整備が進んだ年だった。品切れぎりぎりでフィンランド軍モジュールを手に入れ、懸案のアメリカ軍もモジュールも購入。プレイの手助けとなる、AFVカード、盤外砲撃カード、砲塔カウンターも入手した。ただ2018年最大の誤算だったのは、今まで見て見ぬ振りをし続けて来たヒストリカル・モジュールに手を出してしまったこと。まあ、ヒストリカルな地図盤を用いた戦術級が楽しいのはGTSで分かっていたし、それをASLでも楽しむ時期が来たのだろう。今年は、ソロプレイながらも隠匿配置や車両にも慣れてきたので、年明けに届くはずの「ASL:Red Factories」(スターリングラード戦のヒストリカル・モジュール)と共に、次は面倒な市街戦や、キャンペーンゲームにも挑戦していきたい。そのヒストリカルモジュールへの沼に引きずり込んでくれたという意味も含めて、2018年のマイベストゲームは「Kampfgruppe Scherer」なのかもしれない(^_^;)

そのあたりを踏まえて、2019年に購入したいゲームを挙げると「ASL:Red Factories」(予約済み)「BCS:Brazen Chariots」(予約済み)「ASL:Forgotten War」「Holland'44」もしも出たなら「CSS:Novorssiyk」「CSS:Fulda Gap」「GOSS:Lucky Forward」「GTS:Race for Bastogne」(予約済み)か。来年は、OCSは休業。できればASLのプレイ回数を増やしたいと思っている。

というわけで、今年遊んでいただいた皆様、どうもありがとうございました。

2019年も引き続き、ほぼ引退状態ですが、何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

【Battalion Combat Series】「Last Blitzkrieg」Breakthrough Campaign with BCSv1.2 Solo-Play AAR Part.3 (18 December)

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「BCS:Last Blitzkrieg」の序盤キャンペーン、第3(12月18日)ターン。地表状態はNormal、大気状態はFair、視度は問題無し、連合軍は航空ポイント5を使用可能。ドイツ軍増援予定だった第653重駆逐戦車大隊(VI号ヤークトティーガー装備)は、ダイス判定によって登場せず。

まずパイパー戦闘団は、Ligneuville(C2520)に突入したものの、第2活性化に失敗し、Malmedyにすら届いていない。それに続く第1SS装甲師団本隊、第150装甲旅団も、第1活性化のみで終わり、突破部隊としては、今ひとつ振るわなかった。その北を、ドイツ第12国民擲弾兵師団が並走しているが、装甲支援が無いため、対岸にいるアメリカ第9歩兵師団の戦車から一方的に撃たれて損耗している。

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最北部では、ドイツ第12SS装甲師団が、アメリカ第2歩兵師団を後退させるも、阻止砲撃によって5ステップロスをくらい、損害的には負けている。ドイツ第277国民擲弾兵師団とアメリカ第99歩兵師団も、引き続き殴り合いを続けているが、アメリカ軍の補充ポイントの方が多く、ドイツ軍歩兵は損害を埋めきれず、徐々に弱りつつある。

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Schnee Eifelでは、退却しきれなかったアメリカ第106歩兵師団の1個大隊が包囲され、最期の時を迎えようとしている(孤立した場合は2ステップロス。アメリカ軍歩兵大隊は6ステップあるので、最大3ターンしかもたない)。またこの地域では、いまだにSteinebruck(C3407)とBurg Reuland(C3104)の橋が確保されていないため、このターン増援の第2SS・第9SS装甲師団が先へ進めないというアクシデントも。 

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そんな中、ドイツ軍全軍の先頭に立ったのは、第116装甲師団。Beho(C2106)近辺に陣取っていたアメリカ第7機甲師団の部隊に対し、V号パンターとIV号戦車で射撃戦(Engargement)を挑み、見事これを後退させて突破口を開くと、自動車化歩兵大隊を一気に進ませ、Baraque de Fraiture(いわゆるパーカー大尉の十字路)を抜けて、地図盤端(フルマップ4枚で言えば、ちょうど中央)まで到達させた。

基本的にこの序盤キャンペーンは、ドイツ軍が、装甲師団が地図盤端から突破する毎に勝利点1が獲得できる。ただし各師団が「突破」と判定されるには、最低✕個のユニットを退出させなければならず、第116装甲師団の場合、全9個中、7個ユニットの退出が必要となる。となれば、1ユニットでも削って「突破」得点を与えるものかと、アメリカ第7機甲師団が、残り1ステップとなったIV号戦車大隊に砲撃(Barrage)を浴びせたものの、さすがに密閉型(Hard)ユニットは堅く、首の皮一枚で生き残った。 

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ドイツ第2装甲師団は、引き続きClervaux(D2425)を攻略中。また同師団の戦車大隊は、Bastogneへ向かう一級道路(いわゆるスカイライン・ドライヴ)に進出し、史実通り、アメリカ第9機甲師団R戦闘団の戦車隊を撃滅している。またその南を進むドイツ第26国民擲弾兵師団は、二度の活性化「成功(Path)」により、第2装甲師団を追い抜きつつある。 

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教導装甲師団も、二度の活性化によりWiltz(D1717)を抜けて、一気にBastogne(D0321)に達したものの、すでにアメリカ第101空挺師団と第10機甲師団B戦闘団が待ち構えており、これを迂回する道を探った方が良いような…… ちなみにこのゲームでは、第101空挺師団と第82空挺師団は、第3ターンに重要拠点に湧いて出てくるので(わざわざ地図盤の西端から移動してこない)、ドイツ軍が先にBastogneを抑えるのは至難の業かもしれない。

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南では、ドイツ第352国民擲弾兵師団が、Bettendolf(D3709)に立て籠もるアメリカ軍歩兵大隊を二度にわたって攻めたものの、残り1ステップを削りきれず、逆に4ステップロスをくらうという、ていたらく。またドイツ第212国民擲弾兵師団も、アメリカ第4歩兵師団の砲撃によって1個歩兵大隊を失っている。実は、歩兵の補充ポイントは、北部から中部の部隊に回してしまい、この南部は、損害を回復せぬまま、戦闘を継続していたので、そのツケが回ってきたようである。 

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第3ターン終了時の、おおざっぱなドイツ軍進出線。これフルマップ4枚ゲームの、東側2枚だけを使っているので、ドイツ軍先頭の第116装甲師団が、ちょうどマップ4枚の中央まで達した状態である。 パイパー戦闘団は残念だったが、その代わり第116装甲師団が頑張っているし(つまりパイパーの代わりに袋の鼠にされて壊滅するのは第116の意)、第2装甲師団スカイライン・ドライブで暴れ、教導装甲師団はBastogneに達しているが、そこにはすでに第101空挺師団が……というこの戦況、初めてプレイしたバルジ戦ゲームで、12月18日の時点で、ごく自然にこういう状態になっているの、結構イイ感じじゃない? まあ、本作にも、史実に寄せるための陰謀ルールは存在するが、活性化が上手くいけば、今回の第116装甲師団のように、史実以上の進展を見せる部隊もあり、そのあたりのバランスは良好に感じた……

というあたりで、今回のソロプレイはここで状況終了。とりあえずソロプレイでも、キャンペーンが出来ると分かったし、BCSシステムの習熟や、選択ルールの味見という意味でも、収穫は多かった。

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選択ルールと言えば、ターンが切り替わる度に、各師団の現状と命令をつき合わせ、細かく命令(と言っても移動先を決めるだけ)を変更するのも、ソロプレイ向きで良かった。なにしろ第3ターン時点で、ご覧のように、参加フォーメーションは40個を超えていたので、どの師団・戦闘団がどこを目指して進んでいるのか、命令をメモ書きしておくと、事前の計画を忘れずにプレイが進められた。この方法、他のゲームでソロプレイする場合でも役に立ちそうなので、いつか別のゲームでも試してみたい。

というワケで、2018年最後のウォーゲーム・プレイも終了。このように数日間、マップを置きっ放しにするソロプレイも、年に一度はやっておきたい。それには事前の準備も必要となるが、さて来年の年末は、いったい何をプレイしているだろうか……?

【Battalion Combat Series】「Last Blitzkrieg」Breakthrough Campaign with BCSv1.2 Solo-Play AAR Part.2 (17 December)

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「BCS:Last Blitzkrieg」の序盤キャンペーン、第2(12月17日)ターン。大気状態はPoorのため、連合軍の航空ポイントは飛んで来ず。ドイツ軍全体としてはありがたいが、視度(Visibility)も悪く、それによって射程も1ヘクスに限定されたため、長射程アウトレンジ攻撃を得意とするドイツ軍戦車にとっては、あまりありがたくない。双方の補充は、連合軍射撃(AV)1・非射撃4ステップが回復。ドイツ軍は、射撃(AV)2・非射撃8ステップが回復。 

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まずこの攻勢の花形、パイパー戦闘団は早速、事前の進撃命令を変更し、いわゆるロールバーンDに沿ってShoppen(C3321)まで進出。しかし第2活性化には失敗し、進撃もそこまで。目標のMalmedyには到達できなかった。やや遅れて同戦闘団の第501SS重戦車大隊が続き、さらに後方には第1SS装甲師団本隊、第150装甲旅団が続いている。

また、その北を進む第12国民擲弾兵師団も、二度の活性化に「成功(Pass)」し、アメリカ第99歩兵師団の2個大隊を除去しつつ、Bullingen(C3822)を奪っている。 

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最北部では、ようやく活性化した第12SS装甲師団が、アメリカ第2歩兵師団が守るWahlersheidtの十字路へ攻撃を開始した。この手は、他のバルジ戦ゲームでは割と「悪手」になることが多いが(普通はアメリカ軍の防備が固い)、このBCSで攻めてみたらどうなるか、試してみようと思って。

その南では、アメリカ第99歩兵師団が、攻め寄せるドイツ第277国民擲弾兵師団に対し、砲撃(Barrage)によって8ステップロスの大損害を与えた(二度の活性化によって12砲撃ポイントを使用し、うち8ポイントが命中)。歩兵8ステップと言えば、ドイツ軍が1ターンに得られる補充ポイントと同数なので、これ以上の損害を与えれば、ドイツ軍的には赤字。これに怒ったか、対する第277国民擲弾兵師団も、二度の活性化でアメリカ第99歩兵師団を押しまくり、双方共に、血で血を洗う激戦へとなだれ込んだ。 

さらにこの西では、フォン・デア・ハイテの空挺隊(2ユニット)が降下したが、増援のアメリカ第1歩兵師団によって、あっさり全滅している。

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一方、中央部では、ドイツ第116装甲師団が、Ouren橋に達し、これを無事確保。同師団も、二度の活性化に「成功」して、一気にBeho(C2106)に迫った。しかし師団の一部を、いまだBurg Reuland(C3104)の橋に関わらせたのは失敗。ひとつのフォーメーションは、なるべく攻撃目標をひとつに絞った方が良い(ダブルOBJマーカーの恩恵が得られる)。

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ドイツ第2装甲師団は、予定通りClervaux(D2425)を正面から攻撃。教導装甲師団は、Wiltz(D1717)からBastogne(D0321)への突破を命ぜられているが、あいにく第2活性化には失敗し、いまだWiltzにも到達できていない。 

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南では、アメリカ第4歩兵師団が、やはり潤沢な砲兵ポイントを駆使し、ドイツ第212国民擲弾兵師団に5ステップロスを負わせている。こういったアメリカ軍側の阻止砲撃を避けるため、ドイツ軍は、アメリカ軍フォーメーションの手番が終わってから、その部隊に接近し、一方的に攻撃を仕掛けてターンを終える、という手も取った。まあ、ターンが切り替われば、結局は撃たれるのだが、同じターン中に撃ち返されるのが分かっていて近づくよりはマシかなと。特に2ユニットスタックに上限3ポイント砲撃を撃ち込むと、被害は甚大になる場合があり(各ユニット毎に3発ずつ命中判定を行う)、そういう意味でもスタックは避けた方が良いが、都合上、スタックせざるを得ない場合もままあり、ある意味そこが狙い目・付け目だったりする。

そういったBCSのテクニック面での理解も進む一方、「Baptism by Fire」では分からなかった各フォーメーションの個性も次第に見えてきた。パイパー戦闘団は、ユニットこそ強いものの、指揮範囲が狭いため、手近な敵しか攻撃できないというデメリットがあり、何となく「腕っぷしは強いが、目端が効かない」キャラクターなのだなと。

そんなことを思いつつ、引き続き第3(12月18日)ターンへ…… 

【Battalion Combat Series】「Last Blitzkrieg」Breakthrough Campaign with BCSv1.2 Solo-Play AAR Part.1 (16 December)

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「BCS:Last Blitzkrieg」の序盤キャンペーンをソロプレイ開始。まず攻勢開始の第1(12月16日)ターン。先手ドイツ軍は、第3降下猟兵師団から活性化。部隊機能判定(SNAFU)結果は「半減(Partial)」だったものの、同師団はアメリカ第14騎兵グループを襲い、砲撃(Barrage)と通常攻撃(Attacks)によって、2ユニットを除去した。ただし敵射撃ゾーン内に入ったがために発生した停止射撃戦(Stop Engargement)によって、師団を支援していたIII号突撃砲が2ステップとも失われ、師団は丸裸の歩兵部隊と化した。

それでも一応、突破口は開けたので、活性化に成功したパイパー戦闘団が前進(司令部が使用済みで始まるため、第1活性化は無く、ダイスロールに成功すれば第2活性化だけ行える)。ただしパイパー戦闘団司令部の指揮範囲内(5ヘクス)に連合軍ユニットがいなかったため、戦闘OBJマーカーを配置できず、単なる前進で終わった。そしてこれに続くはずの第1SS装甲師団本隊は、第2活性化スタートに失敗して移動できず。さらに北では、第12SS装甲師団も、第1ターン増援の第150装甲旅団も、第2活性化スタートに失敗し、ある意味史実通り、パイパー戦闘団だけが突っ走る展開となった。 

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Schnee Eifel(シェネー・アイフェル)付近では、アメリカ第106歩兵師団が、ドイツ第18国民擲弾兵師団に包囲されつつある。またドイツ第62国民擲弾兵師団は、要衝St.Vith(サン・ビット)に向かう命令を受領していたが、いまだOur河には達していない。

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第116「猟犬」装甲師団は、第2活性化(のみ)に成功したものの、結果は「半減」で、今ひとつ攻撃が冴えない。隣の第560国民擲弾兵師団も、二度の活性化に成功し、アメリカ第28歩兵師団第112連隊を削っているが、二度の通常攻撃によって疲労度が2上昇。こちらも今ひとつ。

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ドイツ第2装甲師団の歩兵大隊は、第1活性化でゴムボートでOur河を渡り、第2活性化でMarnach(マールナッハ D2624)を攻撃。これを守備していたアメリカ軍中隊を葬り、要衝Crelvaux(クレルボー D2425)への道を啓開した。

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南部のドイツ第7軍戦区も、このターンはほとんど渡河に終始した。一応、第276国民擲弾兵師団は、強力な88mm砲の火力支援を得ており、対岸のアメリカ軍機甲偵察大隊を打ち据えている。と言うか、アメリカ軍はこの位置に射撃ユニットを配置してはだめか。

……というように、12月16日だけで両軍30個のフォーメーション(師団・戦闘団)を活性化する必要があり、ここまで完遂するにも半日かかった。まあ、1フォーメーション(ユニット10個程度)ずつ動かせば良いので、それ自体、あまり負担には感じなかった。早くゲームを進めたい、せっかちなゲーマーには不向きかもしれないが、自分のように、ちまちま少しずつ進める人間には、結構合っていると思う。

また明日、第2(12月17日)ターンから再開しよう……

【Battalion Combat Series】「Last Blitzkrieg」Breakthrough Campaign with BCSv1.2 Set-Up

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先日購入した「BCS:Last Blitzkrieg」の東側地図盤2枚だけを用いる「Breakthrough Campaign」をセットアップしてみた。ドイツ軍の12月16日攻勢開始から、12月21日までの突破だけを扱う大型シナリオである。2枚だけとは言いつつ、配置するユニットは地図盤4枚のフルキャンペーンとほぼ同じだが、あまり恐れることもない。いくら地図盤の範囲が広かろうが、ユニット数が多かろうが、どうせBCSは、一度に動かすのは10駒程度(1フォーメーション=1個師団・戦闘団ずつ)なので、ソロプレイでも、さほど負担にはならないだろうと考えて。 

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こちらが北部のドイツ第6SS装甲軍戦区。戦線背後で突破に備えているのは、もちろん第1SS・第12SS装甲師団。この攻勢の前日、アメリカ第2歩兵師団が奪った、Wahlersheid(ワーレルシャイト)の十字路が北限になっているあたり、本作が、他のバルジ戦ゲームより、やや狭い範囲を扱っていることが分かる。

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こちらが、中央のドイツ第5装甲軍戦区。橋梁は、通過可能になる日時があらかじめ決められ、開通日時が記されたマーカーが用意されている。

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どのフォーメーションから動かすのか、どのフォーメーションを動かしたのか、忘れないように各部隊のマーカーを盤上と同じように配置して管理。裏返されているのは、シナリオ開始時、すでに完了(Done)状態でゲームを始める部隊(アメリカ第28歩兵師団とドイツ教導装甲師団)。

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こちらは、非公式ながらもオススメしたい、フォーメーション管理カード。BCSでは、各フォーメーション(師団や戦闘団)毎に、現在の疲労度、砲撃ポイント、準備防御に入っているか否か、火力支援があるか無いか、をマーカーで示すが、それを盤上に配置すると、ごちゃごちゃしてしまう。そこでこちらのカードを用いて、別途、各フォーメーションの状態を管理するというもの。ご興味のある方は、こちらへ⇩

https://boardgamegeek.com/filepage/142712/hq-display-cards-bcs-lb-paul-billings

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また今回のソロプレイでは、基本ルールとしてBCSv1.2を用いる他、v1.2の選択ルールもいくつか採用することにした。そのうちのひとつ「命令」ルールは、各フォーメーション毎に、あらかじめ移動先を決めておくというもの。おおざっぱで良いので『パイパー戦闘団:Bullingen(3822)⇨Malmedy(2324)』とか書いておき、この命令はターンが変わるまで有効で(つまりターン中に、急に方向転換はできない)、準備防御や休息もあらかじめ命じる必要がある。とりあえずドイツ軍の進撃路は書いたが、やはり北部の第6SS装甲軍戦区は、ごちゃついている。BCSでは、各フォーメーションの主要補給ルート(MSR)が混じり合うと、本隊の戦闘活動にも影響してしまうので、このように進撃路を考えておくのも有効だと思う。

他の選択ルールとしては「2ヘクス以上での射撃戦では、双方ステップロスの結果を無視する(アウトレンジ射撃の一方的優位性を減らす)」と「敵司令部と補給段列がいるヘクスに進入した際、本当にそこに実在したかどうかチェック(情報の不確実性)」を導入してみる予定。

まあ、難しいゲームではないが、1ターン(=1日)を完遂しようとすると、かなりの数のフォーメーションを動かす必要があるため、リアルに1日かかってしまうかもしれない。この年末年始、どこまで動かすことが出来るやら。とりあえず、ソロプレイ開始……