Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Library of Napoleonic Battles】OSG「The Last Success」(New Box)

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The Library of Napoleonic Battles(TLNB)シリーズ買い直し・その2。2011年に発売されたシリーズ第2弾「The Last Success」の新ボックス版をOSGから直接取り寄せた。うん、新ボックスは雰囲気があって良いですなあ。しかし本作は今現在、OSGでもすでに在庫僅少のため、209ドルに値上がりしている。自分とこのゲームにプレミア価格つけて売るとは、さすがOSGやることが(以下略 

本作のテーマは、1809年の対オーストリア戦役。自分も2013年にいったん購入してプレイもしたが、あいにく2017年にいったん手放してしまった。まあ、こちらも「The Coming Storm」同様、新ボックス版として入手できて良かった良かった。

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収録されている地図盤はフルマップ3枚。こちらはアーベンスベルグ=エックミュールの戦い用の地図盤2枚。こちらを使うシナリオは、以前所有していた際もプレイしなかったので、いずれ試してみたい。

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こちらはアスペルン=エスリングと、ワグラム会戦用の地図盤。ワグラム会戦シナリオは以前所有していた際に一度対戦している。しかも初回のプレイで6ターン進めた後、記録を取って片付け、また3週間後に続きをプレイしたという、自分のウォーゲーム歴の中でも珍しいパターンの遊び方だった。ワグラムと言えばナポレオン戦争でも屈指の大会戦だが、それがあまり負担無く遊べるのもTLNBのいいところ。

収録シナリオは、それぞれ4つの会戦の決戦当日(Day of Battle)だけを扱うシナリオと、4つの会戦を継続的に行うキャンペーンゲームと、アーベンスベルグ=エックミュールの地図盤2枚を用いて4日間の戦闘を行うミニキャンペーン、さらに追加シナリオ1本という攻勢。

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フランス軍は、この戦役で亡くなるランヌが統率値2(2個軍団を同時に活性化できる)と頼もしく、ダヴーマッセナも統率値ありの軍団長。個々の連隊ユニットを見ても、10戦力という大部隊もいくつかあり、いかにも大会戦用のユニットという趣。

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対するオーストリア軍は、カール大公が統率値2の他は、騎兵予備を率いるリヒテンシュタインが統率値ありの軍団長という程度で、指揮統制面では分が悪い。しかしオーストリア軍連隊にも10戦力、中には11戦力などという大兵力ユニットがあり、フランス軍に対抗している。

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そして今回、OSGから送られてきたボックスには、2011年発売当時のオーストリア軍用カードデッキと、2020年製のフランス軍用の共用(ユニバーサル)カードデッキが封入されていた。オーストリア軍カードはそのまま使うが、フランス軍カードは一部、その内容を本作向けに読み替えて使用する。

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またTLNBシリーズルールブックは、ver7.35が入っていた。一応、追加されたルール文は青字で記されているが、どのバージョンから追記されたのかよくわからない。サンセットゲームズでは、ver6.7の日本語ルールとチャートを無償公開しているが、そこからどれくらい変わったんだか……

http://www.sunsetgames.co.jp/osg/tlnb_rules/tlnb6.7.pdf

http://www.sunsetgames.co.jp/osg/tlnb_rules/tlnb6.7c.pdf

The Last Success – Operational Studies Group

※ページの一番下にユニット配置表などのPDFデータあり。