Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Libarary of Napoleonic Battles】OSG「The Coming Storm」(New Box)

f:id:crystal0207:20220717123437j:image

戦術級の「バタイユ」、戦役級の「Campaign of Napoleon」シリーズとナポレオン戦争ゲームを買い直してきたので、だったら一時集めていた「The Library of Napoleonic Battles(TLNB)」シリーズも買い直そうかなと。シリーズとしても、数年前からアートワークを統一した新しい箱に入れて売り出しているので、また集め直すにも良いタイミングなので。

しかし販売元のOSGサイトを見ると、すでにシリーズ第一作の「The Coming Storm」(2010年発売)が売り切れている。海外の中古市場にも見当たらず、うーん、どこかにないかなと思っていたら、灯台もと暗し。なんと日本のサンセットゲームズにデッドストックが残っていた。早速サンセットに注文したが、もちろん旧版のボックスだったので、OSGから新ボックス(10ドル)を取り寄せ、合体させて完成と。これでTLNBシリーズも再収集のメドが立ったわ。しかしいったい何をやっているんだか……

f:id:crystal0207:20220717123445j:image

新ボックスと旧ボックスの裏箱比較。

本作は、TLNBシリーズの通巻第一作で、1806年から1807年にかけての、イエナ=アウエルシュタット会戦、プルトゥスク/ゴリミン、アイラウ会戦、フリートランド会戦を収録している。2013年にも購入したが、あいにくその後、お金の無い時期に突入したため、やむなく手放してしまったが、またこうして出会えて良かった良かった。

f:id:crystal0207:20220717123454j:image

こちらがイエナ=アウエルシュタットの地図盤。前回購入した際は、ソロプレイ2回、対戦2回を行っており、結構楽しめたのを覚えている。

f:id:crystal0207:20220717123504j:image

こちらはプルトゥスク/ゴリミンの地図盤。こちらは戦いとしても小規模だったので、あまり面白くなかった気が。

f:id:crystal0207:20220717123513j:image

f:id:crystal0207:20220717123523j:image

こちらはアイラウ会戦の地図盤。1回対戦プレイをしているが、ふと当時のリプレイを読み返してみたら、結構ハデな結末だったんだなあと(ナポレオン直卒の親衛隊による6:1攻撃がEXとなり、フランス軍の士気がダダ下がり)

f:id:crystal0207:20220717123532j:image

f:id:crystal0207:20220717123540j:image

そしてフリートランド会戦は、未プレイ。せっかく買い直したので、今回は再挑戦してみよう。しかしよく考えると、フルマップ4枚のクワドリゲームってなかなか豪勢ですな。

収録シナリオは、それぞれ4つの会戦の決戦当日(Day of Battle)シナリオと、4つのシナリオを連続的に行うキャンペーン・シナリオの5本。

f:id:crystal0207:20220717123548j:image

フランス軍の将星は、ある意味一番油が乗りきっているところで、ランヌ、ミュラ、ダヴーがそれぞれ統率力を持ち、自力で自動活性化できる軍団長になっている。対するプロシア軍は、統率値1(1個軍団しか活性化できない)しかない司令官ばかりで、軍団長の活性化値も低く、指揮統制面ではかなり劣る。

f:id:crystal0207:20220717123555j:image

一方、ロシア軍のベニグセンは、ナポレオンに並ぶ統率値3(3個軍団を一斉に活性化できる)であり、統率値を持った軍団長も多く、なかなか頼もしい。

f:id:crystal0207:20220717123602j:image

デッドストックを購入したため、封入されていたイベントカードも2010年当時のモノ。しかし以前このシリーズは、タイトル毎に個別のカードデッキを備えていたが、最近は共用のユニバーサルデッキとし、その戦い独特のイベントについては随時イベントを読み替えるなどして対応する方式となっている。

OSGサイトには本作のアップデート情報が載っているが、いくつかのカード情報に修正が加えられているので、それもチェックしておきたい。また、同じくOSGサイトには、各シナリオの配置表もPDFデータとして置かれている。

The Coming Storm – Operational Studies Group

というワケで、TLNBシリーズもここから再スタート。他にもOSGからまとめて購入したので、しばらくはTLNBのレビューが続きます……