Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【The Campaign of Napoleon】OSG「Napoleon at Bay」+「Expansion Kit」

f:id:crystal0207:20220525114703j:image

ナポレオン戦争の戦役級ゲームとして名高い「Napoleon at Bay」OSG版(1997年版)を再購入。2002年にも購入し、2004年にはアバロンヒル版(1984年版)も入手していたが、どちらもいったん手放し、そしてまた買い直すことになってしまった。ただし版元のOSGにも、もはや在庫が無かったので、今回はNoble Knight Gamesから100ドルほどで入手した。

本作は、以前の記事でも書いたが、1ターン=2日、1ヘクス=3.2km、1戦力=1000人というスケールで、1814年のフランス国内戦役を扱うもの。The Campaign of Napoleonシリーズの代表作とも言える。今回また再購入したので、あらためて写真を撮り直して記録しておこうと思う。

f:id:crystal0207:20220525114713j:image

地図盤はフルマップ2枚。最西端にフランスの首都パリが描かれ、そこへ向かって攻め込んでくる対仏連合軍を、ナポレオン率いるフランス軍が機動の妙で迎撃するという、内戦作戦を扱う舞台となる。

f:id:crystal0207:20220525114722j:image

こちらはカウンターシート裏面。基本的に地図盤上を移動するのは指揮官カウンターだけであり、隷下の師団ユニットは別途、編成表上に配置される。その指揮官も、誰がどこにいるのか隠匿するために、表面にはフランス軍、対仏シレジア方面軍、対仏ボヘミア方面軍のマークだけが描かれ、指揮官の名前や能力値などは裏面に記されている。そのような隠匿システムを用いているため、ソロプレイにはあまり向かず、それも手放してしまった一因でもある。

そして前回購入した時もそうだったが、当時のOSGの印刷技術が低く、今回も表裏の印刷がズレている。これは後のシリーズ作「Sun of Austerlitz」も同様で、それが嫌で手放してしまったとも言える。

f:id:crystal0207:20220525114730j:image

f:id:crystal0207:20220525114739j:image

こちらは会戦記録シート。The Campaign of Napoleonシリーズでは、両軍が会戦に及んだ場合、複数ラウンドの戦闘を行うが、ラウンドが変わるたびに戦力計算を行って、その時点での戦力を確認しながら殴り合うことになる。面倒と言えば面倒なのだが、これを記録しておくと、後々こういったBlogなどで記事にする際、それっぽい会戦の経緯が書けるという楽しみもあったりする。

f:id:crystal0207:20220525114747j:image

こちらは編成表。各戦力欄に師団ユニットを配置して、どの師団が今、何戦力残っているかを記録する。しかしアバロンヒル版では、各将軍の肖像画入りの雰囲気のある編成表だったが、OSG版ではこのような無味乾燥な仕様になっている。アバロンヒル版は、その分、編成表が大きく、スペースも取ってしまうが、あの編成表だけ欲しさにまたアバロンヒル版も買おうかなと思ってしまう。一応、OSGサイトでは、アバロンヒル版の編成表をスキャンしたPDFデータも公開されている。ただしアバロンヒル版と新OSG版では、将軍の能力値も若干修整が加えられているので、そこは注意と。

Napoleon at Bay Expansion Kit – Operational Studies Group

f:id:crystal0207:20220525114755j:image

……とまあ、ここまでが前振り。なぜ今回「Napoleon at Bay」を買い直したかと言えば、2020年にOSGが「Napoleon at Bay Expansion Kit」なるモノを発売し、それがある意味、OSG 1997年版を改訂する内容になっていると知ったから。だったら「Expansion Kit」を買ってみるか、いやでもそれだけ持っていても仕方ないから、また本体の「Napoleon at Bay」も買い直すかと。というワケで、こちらはNoble Knight Gamesから定価で購入した。

f:id:crystal0207:20220525114803j:image

こちらが2020年版のカウンターシート。ご覧のようにグラフィックは一新され、近年のOSG作品……The Libarary of Napoleonic Battles(TLNB)シリーズと同様、印刷ズレの無い、クオリティの高い仕上がりになっている。て言うか、ぱっと見、TLNBシリーズのカウンターに非常に似た作りになっている。指揮官カウンターには肖像画が入り、雰囲気も良い。また1997年版のカウンターと見比べると、指揮官の能力値や、師団ユニットの数値もあちこち修整されているし、1997年版には見られなかったユニットも追加されている。このあたりは、1997年版から20年以上経った間の研究が盛り込まれているようだ。

f:id:crystal0207:20220525114809j:image

ルールもだいぶ改訂されているようで、一応その違いを記した冊子も入っている。また戦闘結果表も変わっているようだが、あいにく自分が買ったモノには図表類が欠落していた。恐らく封入忘れだと思うので、現在OSGに問い合わせ中。なのでルール類の差異についてはまだ細かく確認できていない。(追記)メール送った1時間半後にチャートのPDFが送られてきました。ありがとう、そしてありがとう😊

またペラ紙1枚だが、この「Napoleon at Bay」をプレイしつつ、TLNBシリーズの国内戦役を扱った地図盤地域に入ったら、そこからTLNBシリーズとしてプレイするという荒技も紹介されている。

f:id:crystal0207:20220525114817j:image

まあ、いろいろ改訂が入ったようなので、また触れてみたい気もするが、隠匿システムなのでソロプレイ向きではないため、どうしても後回しになるかなと。プレイするにしても、新たなルールを翻訳する必要があるし、しばらくは予備役へ。

そして死蔵しているうちに、このカウンターシートやら何やらを活用した、新しいボックス版の「Napoleon at Bay」が発売されそうな気もしている。なにしろ本体が売り切れで、エキスパンションキットだけ売るという現状も中途半端だが、デザイナーのKevin Zacker御大も、今はTLNBシリーズに傾注しているようだし、そちらが一段落したら、いずれ新版が出るのでは?