GMT社「Roads to Leningrad」を購入した。1ヘクス=1.2マイル、1ターン=半日、1ユニット=大隊/中隊の作戦級ゲームである。システムは同デザイナー(ヴァンス・フォン・ボリス)制作の「Kasserine」とほぼ同じで、チット引き要素が加えられている。これが2007年初購入ウォーゲームである。
ゲーム内容は、1941年バルバロッサ作戦の過程で行われた 「ソルツィの戦い」と「スタラヤ・ルッサの戦い」の2in1だ。レニングラードを目指すドイツ北方軍集団がソ連軍の反撃を受け、 マンシュタイン率いる第56装甲軍団が逆襲すると云うもの。もっともあまり知られた戦いではなく、自分もマンシュタインの回想録「失われた勝利」で読んだ程度である。
ユニットは扱いやすい5/8サイズで統一されており、戦車イラストも描かれているが、ドイツ軍にはまだチェコ38t装備部隊も多い。ソ連軍にはKV-I、KV-IIがあるものの、部隊規模が小さい。 各ユニットらは、部隊練度が付されているため、ユニットのキャラクター性は掴み易い。
「Kasserine」は何度か遊んだが、戦闘ダイスを振る前の手順がいささか面倒ではある。砲兵・航空支援が成功したか、また複数ヘクスからの共同攻撃が成功したかどうか、すべてひとつひとつダイスで判定するのだ。正直やり過ぎではあるが、個人的にはギリギリOKな線である。 砲撃当たれ!スツーカ当たれ!とダイスに念を込めて楽しめば宜しいかと。
収録された2つのゲームはそれぞれフルマップに収まる範囲で、扱うユニットの数も、マーカーを使えばかなり抑えられるはずだ。活性化手順も、交互に自軍チットを引くシステムなので片寄りは少ないかもしれない。まあその点に関しては、実際に遊んでみないと判らないが、「Kasserine」もお気に入りなので、本作にも期待している。ちなみに「Kasserine」ではモノクロだった配置・増援表も、本作ではフルカラーになった。これも使い勝手が良い。
- 作者: エーリヒ・フォンマンシュタイン,本郷健
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 単行本
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