Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】歴史群像アーカイヴvol.6「戦国合戦入門」

歴史群像アーカイブ volume 6―Filing book 戦国合戦入門 (歴史群像シリーズ 歴史群像アーカイブ VOL. 6)

歴史群像アーカイブ volume 6―Filing book 戦国合戦入門 (歴史群像シリーズ 歴史群像アーカイブ VOL. 6)

 

歴群アーカイヴvol.6「戦国合戦入門」を購入。入門と謳いつつも、サブタイ通り、視点は軍事学であり、イメージではなく、戦国合戦の実相を紐解いた記事から構成されている。特に河合秀郎氏による戦国期鉄砲隊の解説は、大名家の主従システム、地域による軍制の差異も交えたもので興味深し。また久保田正志氏の、鉄砲普及による攻城戦の変化も面白く、銃砲に対する山城の脆弱性とか、なるほどと唸ったり。

で、本書を眺めてるうち、精密戦術級・戦国合戦ウォーゲームを夢想。言うなればラ・バタイユ・シリーズの戦国時代版であり、追撃戦に優れる東国型軍制と、射撃戦に適応した西国型軍制の違いとか、騎馬武者に騎乗モード・下馬モードがあったらどうだろうとか、長鑓・弓・鉄砲・騎馬によるコンバインド・アームズ戦術とか(笑)。勿論、イメージ部分も大切にして、武将のレーティングにも凝りまくり、「Wellington's Victory」に対抗して、フルマップ4枚の大坂夏の陣ゲーム、「Yukimura's Last Charge」なんて作りたいけど自分には無理だな……