歴史群像アーカイブ volume 12―Filing book 幕末戦史 (歴史群像シリーズ 歴史群像アーカイブ VOL. 12)
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2010/02
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
歴群アーカイブvol.12「幕末戦史」を購入。今年は大河ドラマつながりで幕末書籍が数多く出ているが、あえて坂本龍馬には目もくれず、鳥羽伏見や白河口の戦い、北越戦争や函館戦争に絞った記事が再録されている。
戊辰戦争も、細かいディティールに目を向けるとかなり面白く、伏見の戦いでの、薩長軍の旧型・前装式銃の4段撃ちと、旧幕軍の新型・後装式シャスポー銃の戦術対決があり、上野戦争で活躍した佐賀藩のアームストロング砲、白河口で薩摩軍が行った日本初の?観測&間接砲撃など、日本戦史における火器戦術改革が露わになった戦争なのかも。
参戦部隊も雑多で、キャラクター性も強く、フランス式戦術を叩き込まれた旧幕軍・伝習隊や、真紅のイギリス軍服をまとった衝鋒隊あたり魅力的だし、日光・今市の猟師で編成された猟師隊なんぞは、まるでフレンチ・インディアン戦争を彷彿とさせる。
そこでディティールの細かい戊辰戦争ゲームも欲しいので、戦術級・南北戦争ゲームに倣って、GBJBW(Great Battles of Japanese Boshin War)シリーズとか、GBJSW(Great Battles of Japanese Seinan War)シリーズが欲しいなと。