Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】「戦闘戦史 最前線の戦術と指揮官の決断」

戦闘戦史――最前線の戦術と指揮官の決断

戦闘戦史――最前線の戦術と指揮官の決断

 

かつて「歴史群像」に掲載された、樋口隆晴氏の戦史記事が一冊にまとまったので早速、購入してみた。収録されているのは、日本軍の戦例が中心で、日露戦争での「弓張嶺の夜襲」から「盧溝橋事件」「ノモンハンの金井塚大隊」「島田戦車隊のスリム戦」「ガダルカナル島の一木支隊」「ペリリュー島」「沖縄・シュガーローフヒル戦」「沖縄・嘉数高地戦」等々。いずれも作戦・戦術レベルの細かな戦例が多いので、まさにウォーゲーマー向きな一冊になっている。

我が家にあるウォーゲームの中で、今のところ本書にドンピシャなのは「ASL Journal #2」付録の嘉数高地戦モジュール「Kakazu Ridge」か。これもう20年近く死蔵しているのだが、本書でも解説してあるように、嘉数高地では反斜面陣地が取り入れられており、これを再現するルールも面倒なので、ずっと後回しになっている。いずれASLのヒストリカル・モジュールは、まとめてプレイしたいとは思っているのだが、なかなか……