Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】W.S.チャーチル「第二次世界大戦3・4」

第二次世界大戦〈3〉 (河出文庫)

第二次世界大戦〈3〉 (河出文庫)

 
第二次世界大戦〈4〉 (河出文庫)

第二次世界大戦〈4〉 (河出文庫)

 

第二次大戦当時のイギリス首相、チャーチルの「第二次世界大戦」第3巻、第4巻を購入。第3巻は、日本・アメリカの参戦、マレー沖海戦シンガポール陥落、ソ連との同盟、エルアラメイン戦、カサブランカ会談まで。第4巻は、シチリア島上陸、イタリア半島侵攻、ノルマンディ上陸、パリ解放、ビルマ戦線、アルデンヌ戦、ヤルタ会談を経て、終戦へと続いている。

まあ、大戦の終盤ともなると、連合軍の勝ち戦で進んで行くが、チャーチル自身が固執した、エーゲ海諸島の攻略作戦(失敗)については、アメリカの支援が乏しかったことを恨みがましく書いているし、やはり失敗したマーケットガーデン作戦についても、落胆したとは思っていないように書いている。そのあたりは『ああ、はいはい』という感じで読み流すしか。

ちなみに訳者が軍事方面に弱いのか、「金床・ドラゴン(アンヴィル・ドラグーン)作戦」とか「電撃師団」とか、微妙な訳し方も散見されるが、古い訳なので、ある程度は仕方ないかなと。