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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」Storming Gold Solo-Play AAR Part.1

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いよいよ「GTS:The Greatest Day」の上陸シナリオに挑戦。ルールブックによると、ジュノー海岸はドイツ軍の防備が固く、狭いソード海岸は渋滞地獄だそうで、まずは上陸するのが一番簡単なゴールド海岸シナリオ「Storming Gold」からソロプレイしてみた。

使用するのは、上陸時のみ地図盤にかぶせる海岸オーバーレイと呼ばれるA4サイズのミニマップ。もっともこの他に上陸部隊の管理ディスプレイや、登場するイギリス第50歩兵師団、ドイツ第352・第716歩兵師団ディスプレイも置くため、それなりにスペースは要る。

守るドイツ軍は、Wn(防御陣地)ユニット、海岸砲台(Coastral Battery)ユニットが主体。自由配置できる地雷カウンターはすべて海岸からの突破口(Gap)の出口に配置した。目に見えるユニットの他にも、様々な防御レベルが設定されている。

 ・海岸障害物 Beach Obstacles=レベルに等しい複合火力(白)で上陸用舟艇を攻撃。

 ・抵抗拠点 Resistance Nests=レベルに等しい小火器火力(赤)で上陸部隊を攻撃。

 ・海面状況 Sea State=レベルに等しい対戦車火力(青)でDD戦車を攻撃。

 ・突破口 Gap=このレベルを0に下げないと海岸から出られない。

旧来のゲームであれば、それぞれの影響を判定するチャートを用意するだろうが、そこはGTS。すべての判定を戦闘結果表にやらせるという割り切り方が面白い。「波が対戦車火力7でDD戦車を撃ってくる」などと聞けば、お前はいったい何を言っているのだと思われそうだが、すでに馴染みの戦闘結果表なので、それがいったいどれくらい危険なのか、ぱっと分かるところが良い。

対する連合軍は、その海岸障害物、抵抗拠点レベルを攻撃して減らしつつ、突破口を開いて海岸から出る、というのが第一目標となる。もちろん艦砲射撃あり、航空支援あり。DD戦車はそのまま泳がせるか、上陸用舟艇に積んでいくか、という選択も可能。史実では荒れた海面を危惧して上陸用舟艇で下ろしたそうで、実際このゲームでも上陸用舟艇に積んだ方が安全である。ただしDD戦車状態で海岸に泳ぎ着けば、その後、第2アクションも可能なのが悩ましい(舟艇で行くと第1アクションは消費したものとみなされ、第2アクションは行えない)。

上陸部隊に対するドイツ軍臨機射撃のタイミングも、上陸用舟艇に乗っている時に撃つか(固い装甲目標扱いだが当たれば複数の乗船部隊すべてにダメージが入る)、それとも海岸に下船した瞬間を狙うか(当たりやすい非装甲目標扱い、射撃ゾーン間移動の修整も得られるが、複数ユニットが下船してきても1ユニットしか撃てない)という選択肢もある。

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そんなゴールド海岸上陸シナリオ、6月6日0700ターン最初にプレイされるのは海上チット(Naval Chit)。まずは連合軍の艦砲射撃から。沖合にいる巡洋艦7、駆逐戦隊3、ロケット舟艇(LCR)2、支援用舟艇(LCS)2が海岸に向けて砲撃をたたき込んだ。 まあほとんどが間接砲撃扱いなので、あまりヒットは得られなかったが、海岸沿いのWnユニット、海岸砲台ユニットにはすべて弾幕マーカーが置かれた。弾幕マーカーが置かれている間は射程が1になるため、上陸したばかりの部隊が狙い撃たれる可能性も減り、これでも十分な効果である。

さて、いよいよ第一波の上陸だが、どのユニットから動かすべきか。

ルールブックではテストプレイヤー2人が口を揃えて「とにかく海岸障害物レベルを3以下にしろ」と言っている。つまり海岸障害物レベル4=複合火力4で上陸用舟艇(装甲目標、防御修整は適用しない)が撃たれると、1ステップロスする可能性があり、元々1ステップしかないコマンド部隊が乗っていた場合、一発で全滅する危険があるのだ。

海岸障害物レベルを減らすには、工兵か工兵戦車(第79機甲師団)を第1アクションで海岸に下ろし、第2アクションで海岸を攻撃させるしかない。しかしいずれも独立部隊扱いであり、第2アクションを行うには指揮官の指揮範囲にいる必要がある。つまり先に誰か指揮官を海岸に行かせるしかないのだ。

しかしいまだ抵抗拠点レベルが高い=高い小火器火力で臨機射撃される状態で、歩兵旅団指揮官を送り込むのは気がひける。というわけで最初の上陸部隊は第50歩兵師団に配属(Attachment)された第8機甲旅団Cracroft旅団長となった。Cracroft旅団長が海岸に到達すれば、半径10ヘクス以内が指揮範囲になるし、6個までの独立ユニットも指揮下における。たとえ一緒に行くDD戦車が波に撃たれて全滅しても指揮官は死なず、また次のDD戦車に乗っていけばいいので、危険だけれどDD状態で海岸へGO!

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結果、第8機甲旅団のDD戦車4個中隊は、1ステップロス、3損耗打撃(Cohesion Hit)という損害を喰らいつつもCracroft旅団長ともどもゴールド海岸にたどり着いた。それぞれ海面状況レベル8=対戦車火力8で撃たれたため(しかも防御修整は適用されない)、30%で全滅、20%でステップロスする可能性があったので、だいぶ運が良かった。抵抗拠点5レベルにも撃たれたが、そちらはノーダメージ。DD戦車たちは上陸後、いずれも射撃を行い、5レベルあった抵抗拠点を0レベルまで低下させた。これで後から上陸してくる歩兵たちが助かるだろう。

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次に上陸したのは、第79機甲師団の工兵戦車4個である。こちらは上陸用舟艇に乗り、海岸障害物レベル5=複合火力5で撃たれ、2損耗打撃。抵抗拠点0レベルにも撃たれたが(そう0レベルでも撃てる、当たる)、やはり今回もノーダメージ。[※訂正:撃たれるのは0より大きい場合だった] Cracroft旅団長の指揮下にあるため、上陸後の第2アクションで海岸を攻撃し、海岸障害物レベルを3低下させた。さらにこの後、徒歩の工兵部隊が上陸し(これもCracroft旅団長の指揮下として)やはり第2アクションで海岸障害物レベルを0に下げ、ようやくひと安心。

しかしここでCracroft旅団長の配属値(Attachment Rating)ぎりぎりまで独立ユニットを使い切ったため、第231歩兵旅団のStanier旅団長、第69歩兵旅団のKnox旅団長も海岸に行かせ、あらたな独立ユニット指揮権を確立。続く工兵部隊は、これら歩兵旅団長の指揮下で第2アクションを行い、突破口レベルを下げていった。

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結果、第一波が上陸を完了した様子がこちら。すでにいくつかの突破口ヘクスには啓開(Open)マーカーが置かれている。先ほどまで第一波がいた上陸波ボックス(Landing Wave)には、すでに第二波が待機。ここまで進めて海上チットは終了だが、本シナリオではもう一度、海上チットをカップに入れ、この0700ターン中にもう一回、これと同じプロセスをやることになっている……という説明までがPart.1。続きはまた明日…… ※デザイナーAdam Starkweatherの推薦図書はこちら⇩

Gold Beach  Jig: Jig Sector and West June 1944 (Battleground Europe. Normandy)

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Normandy: Gold Beach; Inland from King (Battleground Europe)

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