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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Grand Tactical Series】「Where Eagles Dare」 Hell's Highway AAR

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今日は、台風上陸によって外出予定がキャンセル。そこで久しぶりに「Where Eagles Dare」の「Hell's Highway」シナリオをソロプレイしてみた。本シナリオは、1944年9月22日朝に始まる、ドイツ第107装甲旅団を中心としたフェーヘル橋への攻撃を扱っている。マップ4枚を使用する、キャンペーンゲームに次ぐ大型シナリオではあるが、実際にはアイントホーフェン・マップはほとんど使わず、ウーデン・マップも半分あれば十分なので、実質マップ2.5枚というところだろうか。それでも我が家のテーブルには乗り切らないため、なかなかプレイする機会も無かったシナリオである。戦闘の経緯は高橋慶史氏の「ラスト・オブ・カンプフグルッペ」に詳しく掲載されている。

ラスト・オブ・カンプフグルッペ

ラスト・オブ・カンプフグルッペ

 

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こちらがドイツ軍ワルター戦闘団の主力、マルツァーン少佐指揮の第107装甲旅団。V号パンター4個中隊+IV号駆逐戦車2個中隊は練度もそれなりにあり、非常に頼もしい。ただしイベント(直接・機会射撃ダイスが9だった場合に発生)による退却チェックに失敗すると、戦闘団まるまる退却するのが恐ろしい。ちなみにフェーヘル橋を反対側から攻めるチル戦闘団には、V号ヤークトパンター装備ユニットもあるが、あいにく0.5個中隊(1ステップのみ)とやや頼りない。

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一方、フェーヘル橋(写真右下)を貫く連合軍補給路クラブ・ルートを守るのは、アメリカ第101空挺師団。しかし師団は広く展開しており、肝心のフェーヘル橋が一番手薄である。一応、後方のアイントホーフェン方面から対戦車砲部隊が駆けつけており、イベントによって第506空挺連隊も登場する。「バンド・オブ・ブラザーズ」で有名なE中隊は、写真外のウーデン・マップに配置。精鋭101空挺師団の中でも、他の中隊に比べて練度がひとつ高く、ゲーム中でも最高練度をマークしているのが微笑ましい。(ユニット名も「E」ではなくわざわざ「Easy」と表記)

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さてソロプレイ開始。まずは9月22日0700ターン。第107装甲旅団が、フェーヘル橋目指して前進を開始する。橋の手前には、第101空挺師団の前哨部隊(0ステップ)がいるが、これとて1ヘクスの射撃ゾーンを有するため、無駄な損害を食らわぬよう警戒しつつ接近し、除去していく。その間に第101空挺師団は、移動中だった対戦車砲部隊をフェーヘル市街に配置し、独立フォーメーションのM4シャーマン戦車2個中隊も呼び寄せた。

第107装甲旅団は、射程に勝るV号パンターによってM4シャーマンにアウトレンジ攻撃を仕掛けるつもりだったが、先んじて第101空挺師団砲兵隊(105mm砲3個中隊)がフェーヘル南方へ移動し、配置に就いた。フェーヘル守備隊は、運良くこの砲兵隊とすべて連絡を付け、迫るパンター隊の前へ弾幕を展開。これによってパンター隊は視界を塞がれ、M4シャーマン中隊は難を逃れた。

続く0900ターンでは、第101空挺師団が先手を取り続けた。臨機応変に使えるコマンドポイントを駆使して、師団チット、砲兵チット、直接命令チットを引く度に砲撃を加え、第107装甲旅団にちくちくとコヒージョン・ヒットを浴びせたのだ。

結局、このターン最後のチットとしてようやく第107装甲旅団チットが登場。先鋒のV号パンター中隊は、クラブ・ルートに突入し、ルート閉鎖勝利ポイントを獲得。しかしウーデンを攻めた歩兵大隊は、英軍ダイムラー装甲車の巧みな機会射撃をくらい、1中隊を喪失。

それでもフェーヘル郊外に立て籠もった米軍空挺中隊に対し、V号パンター+歩兵中隊が果敢に強襲し、歩兵1ステップを失いながらもこれを殲滅。さらに間接砲撃をくらっているM4シャーマンに対し、IV号駆逐戦車が接近射撃……と思った瞬間、射撃ダイスで9を出してしまった。引かれたイベントチットは、ドイツ軍退却チェック。この時点で第107装甲旅団の喪失ステップ数は3なので、10面体ダイスを振って3以下さえ出なければいいのだが、これがまんまと3を出してしまい、第107装甲旅団総退却となってしまった。

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ここまでフェーヘル橋に近づいて退却するのか……とは思うものの、出てしまった結果は如何ともしがたい。一応、退却したフォーメーションは翌日0700ターンに再登場できるし、いずれ橋の反対側にはドイツ軍増援も到着するはず……だが、そこまで遊ぶ時間も無く、プレイ意欲も萎えてしまっため、これにて終了とした。まあ今回は、以前から遊んでみたかった「Hell's Highway」シナリオの感触がつかめただけでも良しとしておこう。

しかし久しぶりに触れたウォーゲームが、このような展開になったのも、ある意味、ソロプレイはもう切り上げて仕事に戻りなさいというメッセージなのかもしれない。そう考えると、ほぼ引退したウォーゲーマーにはふさわしい展開だったのだろう、多分。