Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Great Battles of History】「Ran」 沖田畷合戦 Solo-Play AAR

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「Ran」の沖田畷シナリオをソロプレイしてみた。やはりハーフマップのゲームは準備も簡単だし、ちょっとした時間に遊べるのが良い。沖田畷合戦は、島津・有馬連合軍(写真右の薄茶色ユニット)が 「肥前の熊」龍造寺隆信(写真左のオレンジ色ユニット)を討ち取った戦いである。 隠匿配置もあるのでソロプレイには不向き。

島津軍は泥田に柵を構築。柵の城戸口に控えるは、幼い息子・娘を隆信に磔にされた赤星統家ユニット。なんと部隊練度9(ゲーム上最優秀)!さらに特別ルールによって敵に与える損害は+1。戦闘前TQチェックまで無用になっている。また島津軍は火縄銃装備率が高く、足軽でも鉄砲が射撃できる。島津軍は、伏兵・猿渡信光2ユニットを海岸の林に、新納忠元、伊集院忠棟4ユニットを山側の深い森に配置した。沖合には鉄砲船も用意。

対する龍造寺軍は兵力こそ多いものの、島津軍陣前に広がる泥田は散開隊形でなければ侵入できず、柵越しに攻めると、柵-2、散開隊形-2、非道路の泥田-2で計-6シフトとなり、自殺攻撃に等しい。せめて道路伝いに攻め込もうとしても、待っているのは復讐に燃える赤星統家。泥田を迂回しても、鉄砲船と森岳城から射撃され、かなり厳しい状況である。

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まず海岸で、龍造寺軍・後藤家信隊と島津軍・猿渡隊が激突。 後藤隊は、鉄砲船の射撃を浴びつつも猿渡隊を圧倒する。しかし結局、森岳城からも射撃され後藤隊敗走。猿渡隊は、柵内にて回復。この後、龍造寺軍は続々と部隊を泥田に投入したが、柵にたどりつく前に島津軍から散々に撃たれ、小河信俊隊、龍造寺康房隊、倉町信俊隊があえなく敗走。さながら「九州の長篠合戦」とも言うべき状況に陥った。しかもまだ新納、伊集院隊は未活性……

それでも第四波、龍造寺政家+鍋島直茂隊は果敢に健闘。12ユニットと言う大軍勢にモノを言わせ、連続活性化で、柵内の島津軍をようやく混乱させ始めた。これに対し、島津軍も遂に新納・伊集院隊を起動。側面から龍造寺軍を射すくめ、なんとか政家+鍋島隊を敗走させた。

残る龍造寺軍は、総大将・隆信隊と鍋島信房隊のみだが、島津軍の損害は射撃2ユニットのみと言う圧倒的優勢。やはり柵と泥田の効果は大きく、ここでゲーム終了とした。

「長篠」ほどではないが、かなり一方的なシナリオだと感じた。まあ総大将が討ち取られた場面など、こうまでしないと再現できないのだろう。 今のところ「Ran」でのお勧めのシナリオは、摺上原か。練習用には耳川も良いと思うし、バランスさえ気にしなければ沖田畷もありかと。 残るは三増峠、布部山、天王寺である。