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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【Company Scale System】「The Fulda Gap : The Battle for the Center」Exercise Summer Rain Solo-Play AAR

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昨日に引き続き「CSS:The Fulda Gap」の練習用シナリオ「Exercise Summer Rain」をソロプレイ。対装甲射撃ルールを間違えていたり、一度プレイしたことで、ああしたら?こうしたら?という案も出てきたので、あらためて再確認ということで。

第1ターン(0700時)、前回と同じく、先手ソ連軍の1番手・第68親衛自動車化連隊が北寄りに進撃。これに対するアメリカ第11機甲騎兵連隊の臨機射撃もやはり当たらず。またソ連軍師団偵察大隊のBRDM2は、快速を活かして南下し、東西国境線を突破して、一気に突破ヘクス最南端の2768へ向かった。 

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そして前回と同じく、ソ連軍は、連隊フォーメーションチットに続き、師団チットを引いて連続活性化。BMP中隊が、Mansbach手前の平地(3339)に陣取っていた米軍騎兵中隊にスパイラル対戦車ミサイルを撃ち込んだところ、あっけなく潰走(いったん盤外へ退場)してしまい、前線にぽっかり穴が。ここから一気に第68親衛連隊がなだれ込み、またしても突破ヘクス2768へ達してしまった。この後、さらにソ連軍直接指揮チットも続き、早くも第1ターンだけで、10個以上のユニットが突破に成功。また師団偵察隊のBMP2の対戦車ミサイルもバカ当たりし、米第68戦車大隊のM60A3中隊2個を除去してしまった。そう、前回より対戦車ミサイルを活かしてみたが、なるほど射線さえ通れば、かなり使える。 

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怒濤の連続チットで圧倒されたアメリカ軍だが、そこから先は逆に、アメリカ軍の連続活性化となった。まず突破しきれなかったソ連軍ユニットを取り囲み、こちらもミサイルと砲射撃を加えていく。また、ソ連軍が目標とする突破ヘクスに重弾幕(移動不可)を撃ち込むという、個人的にはあまりやりたくはなかったゲーム的な嫌がらせもしてみた。 

第2ターン(0900時)。ソ連軍は、派兵ポイント(DP)が増えず、新着の第243親衛自動車化連隊しか活性化できなかった。そのため、動きの止まった第68親衛連隊には、さらなるアメリカ軍の攻撃が加えられ、徐々にユニットが除去されていく。結局、後続の第243親衛連隊は、大きく迂回する形で、南の突破ヘクスへ向かった。 

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第3ターン(1100時)。やはりソ連軍は派兵ポイントが増えず、このターンに来るはずの第28親衛戦車連隊チットも買えず、引き続き第243親衛連隊チットのみを投入。その第243親衛連隊は、アメリカ軍の臨機射撃をかいくぐり、一気に突破ヘクス2768へ到達。しかし工兵や砲兵中隊はこの突破に追いつけなかったので、この後のターンで、先の連隊と同様、アメリカ軍に掃討されていくのだろう……という展開が見えたところで、今回も3ターンで味見終了とした。一応、ここまでの勝利点的には、ソ連軍ユニットが24個突破✕0.5=勝利点12、アメリカ軍が除去したユニット8個✕2=勝利点16なので、アメリカ軍がシナリオ的には勝っていることになる。お、おう、そうなのか……まあ、ソ連軍は突破したけれど、突破口を塞いだのでアメリカ軍の勝利と思えばいいか。 

今回感じたのは、CSSの基本部分である「潰走した戦車ユニットがあっけなく消失する」「非活性側ユニットは、基本的に臨機射撃を1回しか行えない」というあたりが、遅滞戦闘を表現するのに向いていないのでは?ということ。なにしろアメリカ軍の前線は、戦車ユニットばかりのうえ、薄いため、1ユニットが潰走すると、大穴が空いてしまう。まあ、指揮官ユニットを単独で配置して(それもルール的には可能)、前線ユニットを増やすという手もあるけど、他のユニットとスタックさせて士気を上げ、潰走する可能性を低くした方が良いような気も。ソ連軍ユニットの移動力も高いため、その大穴からなだれ込めば、二線陣地も無いので、一気に後方まで行けてしまう。守る側としても、臨機射撃は1回しか行えないので、すでに臨機射撃済みのユニットはそれ以上どうすることもできない。地形的にも、射線が通りにくい箇所が多々あり、意外と臨機射撃を受けずに通れたりもする。と言って、アメリカ軍が射線が通りやすい位置に陣取ると、ソ連軍の対戦車ミサイルで撃たれるという痛し痒し(そこは面白いと思う)。

これが兄貴分システムのGTS(Grand Tactical Series)であれば、戦車ユニットでもダメージを受けつつ盤上に留まったり、敵が射撃ゾーンに入るたび、練度チェックに成功すれば何度でも臨機射撃が行えるため、しぶとく遅滞行動が行えるのだが、CSSでは、そういった部分を省略してしまったため、この題材とはマッチしていないような。あるいは中隊ではなく、小隊ユニットにして数を増やすとか……違うか。

またこのシナリオでは「もしNATO軍ユニットが、ワルシャワ軍進入ヘクス(地図盤東端の5236か5237ヘクス)から4ヘクス以内に進入したら、直ちにNATO軍の勝利とする」というサドンデス条件があるけれど、今回のゲーム中『あ、行けるじゃん』と思う瞬間が何度かあった。ソ連軍とて全域をカバーできる部隊は無く、アメリカ軍ユニットの移動力も高いのだから、突っ走ろうと思えば行けるはず。また西ドイツ側には、国境警備隊ヘクス(ソ連軍が侵入するには縦隊で全移動力を消費)が存在するが、東ドイツ側にそんなヘクスは無いし、東西国境間の移動を制限するルールは他に無い。

とまあ、練習シナリオとは言え、状況設定としてそれどうなのよ?と思う部分もあり、どうも自分が思う第三次大戦の姿とはだいぶ違うなあと。このシリーズ、将来「Hof gap」「North German Plains」も出すと言うけれど、基本的な部分が本作と変わらないなら、もう購入しないかも。自分が思う第三次大戦に近いのは、やはり「Less Than 60 Miles」なので、そちらに戻った方が良いんだろうな……