GMT「Gathrering Storm」の参考文献として、元職業外交官であり、後に国際政治学者となったE.H.カーの「危機の二十年」を購入。本書は、第一次大戦後の国際情勢を論じ、第二次大戦が勃発する直前の1939年7月に印刷所に送られ、開戦直後という数奇なタイミングで出版されたもの。つまりカー自身は、第二次大戦の始まりや結末を知らないまま、本書で戦間期を論じているわけだが、それでも開戦前の国際情勢を知るには外せない古典だなと。
同じくE.H.カーの「独ソ関係史」も、軍事書を中心とした古本カフェ「ドレッドノート」にて購入。こちらは戦後の1951年に出版された本だが、戦間期の二十年の中でも、独ソ両国のイデオロギーを成り立ちから紐解いている。まあ、ウォーゲームに直接関わる部分は少ないのだけれど。
- 作者: E.H.カー,E.H. Carr,清水幾太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1962/03/20
- メディア: 新書
- 購入: 14人 クリック: 227回
- この商品を含むブログ (123件) を見る
しかし一応、自分も国際関係学部卒業なので、本当はこういった本も、学生時代に読んでおくべきだったよなあと今さら思った。自分が学生時代に読んだカーの著作は「歴史とは何か」程度だったが、これは2014年に改版した後も買い直した。「歴史とは何か」で学んだ歴史に対する姿勢は、自分がウォーゲームや戦記等に触れる際にも活かしたいと思っている。