「独ソ開戦の真実」(旧題「独ソ戦争はこうして始まった」)を購入。ドイツ軍による侵攻前後の、ソ連側の政治状況を分析した一冊。特に1969年に刊行された「ジューコフ回顧録」から検閲削除された部分と、後にジューコフ自身で追加された部分に着目し、開戦前後で疑心暗鬼になっていたスターリンの心情を読み解こうとしている。もちろん、ヒトラーも含めて、政治指導者の心情そのものは目に見えないものだから、どうしてもその言動から類推するしかないし、それもあくまで類推の域を出ないのだろうが、さまざまな可能性として読んでみると、想像力は刺激される。
自分も以前、ジューコフ元帥の回顧録は持っていたが、あいにく数年前の断捨離で処分してしまった。まあ、今なら最新版を買った方が良いのだろうけど。
Marshal of Victory: The Autobiography of General Georgy Zhukov
- 作者:Zhukov, Georgy
- 発売日: 2020/05/19
- メディア: ペーパーバック