Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Operational Combat Series】「Sicily II」Campaign AAR part.5

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今日は「OCS:Sicily II」のキャンペーン第5回。しかしここまで西部枢軸軍を担当されてきたN村氏が風邪でダウンしてしまい、今回は自分一人で枢軸軍全軍を担当することとなった。一応、N村氏からは『足止めと拠点死守部隊以外は、メッシナ戦線に収容する感じで』との連絡があったので、なるべく戦線が破綻しない形で後退することを心がけた。

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まず第11(1943年8月14日)ターンからスタート。イニシアチブは、枢軸軍が譲る形で連合軍が先攻。とにかく連合軍の連続ターンを防ぐために、枢軸軍としては後手を取り続けなければならない。イギリス軍は、事前に予備のイタリア軍砲兵スタックを砲撃で混乱させ、阻止砲撃をさせずに攻め込む手で攻撃開始。たまらず枢軸軍は後退し、遂にイギリス第50歩兵師団がカタニア市内へ突入した。

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一方、アメリカ軍は、Bianca川の西岸に陣取るイタリア軍装甲車大隊を二度にわたって攻撃したものの、ここを突破できず。しかし、後にアメリカ軍担当HA氏から「英雄爆撃隊」と名付けられたダイス目良好な爆撃機編隊がCanicatti村(3211)西に位置していたイタリア軍黒シャツ連隊を吹き飛ばし、じりじりと突破口を穿ちつつあった。

第11ターン裏の連合軍は、戦線の整理のみで終わっている。 

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第12(8月17日)ターンも、譲る形で連合軍先攻。アメリカ軍は、Canicatti村の西に陣取っていたイタリア軍Livorno師団を除去し、突破モードとなった第753戦車大隊が単独で、後方に控えていた枢軸軍予備砲兵2個スタックを攻撃。これが奇襲成功、ダイス目12の大当たり攻撃となり、砲兵を2個とも除去した。またBianca川西岸のイタリア軍装甲車大隊も除去され、戦線が2カ所で食い破られた形となった。

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一方のイギリス軍も戦線を分断するように、第1カナダ歩兵師団がAdrano村の南(4619)まで前進。ただしこちらは、補給線の都合で、ここまでの前進となっている。

枢軸軍は、もはや現状のユニット数で現在の戦線を維持するのは困難と判断し、シチリア島西部は諦めて戦線を縮小。補給物資も、メッシナ方面に寄せる形で移送を開始した。

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第13(8月21日)ターン。ここも譲る形で連合軍先攻。しかし遂に突破口を得たアメリカ第2機甲師団は、『ヤッちゃっていいんすか?』とばかりに、一気にシチリア島西部に突進。まだ去就の定まらなかったイタリア軍海岸師団2個に接敵し、戦闘もせずにこれを降伏させるわ、飛行場を奪って自軍の戦闘機は送り込むわ、置き去りの補給物資は奪うわと、一気にその占領範囲を拡張した。ここで突然、突破戦闘へと移行したため、アメリカ軍担当のHA氏も『急にやることが増えましたね』と仰っていたが、たしかにプレイヤー自身の思考モードを切り替えるタイミングでもあり、OCSに限らないだろうが、ウォーゲームが華々しくなり、面白くなる瞬間だと思う。

イギリス軍は、降下猟兵戦闘団の立て籠もる丘に2個師団を注ぎ込んでこれを奪うなど、引き続き慎重かつ手堅い攻撃で前進中。

枢軸軍は、まだパレルモを保持しているものの、アメリカ軍の突破次第では、いつこれを奪われるか分からず。そうなれば島北岸の道路を一気に走られ、エトナ山戦線の裏側に回られてメッシナを落とされる危険もあると見て、再び戦線を整理……というあたりで今回はお開きとなった。

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キャンペーンゲームとしては、残り3ターン(第16ターンまで)。史実よりも枢軸軍が粘っているため、すでに第11ターンから枢軸軍側に勝利ポイントが入っている状態である。このあたりで協議終了にしても良さそうな雰囲気もあるが、ここまで参加してきたN村氏抜きで終わりにして良いのか?とか、せっかくアメリカ軍が突破したのだからどこまで攻められるか見てみたいという声もあり、とりあえず記録だけは取っておいた。もし次回があるとすれば、それが最終回になるはず。さて、最後まで戦えるかどうか……