Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

Six Angles/SPI 「Eric Goldberg's Kursk」 Mini-Scenario Solo-Play AAR

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Six Angles版「Eric Goldberg's Kursk」のミニシナリオを遊んでみた。とりあえず初戦はルール間違え多々あり。それにしてもドイツ軍は、最初の塹壕オーバーランするか強襲するかで悩まされた。オーバーランなら後続ユニットが前進するスペースが出来るが、攻撃力-2コラム低下が痛い。では強襲モードなら無難かと思えば、さにあらず。守備モードのソ連軍を強襲モードで攻めた場合、双方の被害が1段階上がる可能性があるので痛し痒しである。

そこで二戦目は、ドイツ軍オーバーランで開始。やはり最初の塹壕戦はドイツ軍出血過多だが、軍団司令部も前進できたため、2ターン目以降の戦闘でも弾幕射撃が活用できた。やはりこれが正解なのかと思う一方、ソ連軍増援入り口Fヘクスを塞がなかったため、SS3個師団24ステップが殲滅されると言うヘボプレイをやってしまった……。

本音を言えば、増援ヘクスを塞ぐプレイはいかにもゲーム的なので好きではないが、このシナリオではやらないとマズイようだ。ソ連2個軍団を封じるのと封じないのでは大違いである。結果は一応ドロー。

さらに三戦目はドイツ軍・強襲パターンで開始。被害はあまり変わらないが戦果はイマイチである。1ターン2回の戦闘後前進で装甲部隊だけが突出し、軍団司令部と隔離されたため弾幕射撃が受けられず。最終ターンでは初めてソ連軍も強襲モードに切り替え、ドイツ歩兵2個師団、SS装甲1個師団を除去する暴れっぷりである。結果はソ連軍作戦的勝利。となるとドイツ軍はオーバーランで攻めた方がいいのか。

それにしてもこのミニシナリオ、ゲームとして成立している所が素晴らしい。しかしこれをフルマップで遊んだらさぞや重たいんだろうと痛感。

とここまでソロプレイを終えた後、初めて「独ソ両軍の戦略と戦術」を読んだ。第1ターンは強襲モードで2回攻撃すべしとある。まあ弱体部隊にはオーバーランを躊躇うなとあるので 臨機応変に攻め分けろと云う事か。よく考えたらドイツ軍は、ソ連軍モードを見た後で攻め方を決めればいいのかとか、いろいろ考えていたらまた遊びたくなったので四度目のソロプレイを開始。

今回もドイツ軍はオーバーラン・スタート。しかしSS、GD師団両スタックのダイスが振るわず 初撃で塹壕線を突破できなかった。この遅れが次ターンに響き、増援ヘクスFも塞げず。1損害の差で防御側が生き残ると、貴重な時間を失う上に、再攻撃でも損害を被るのでかなり痛い。それでも第48装甲軍団は着実に塹壕線を突破し、GD師団は戦闘後前進で渡河。オボヤンを3スタックで攻め、見事これを奪取した。しかし今回の最終ターンもソ連軍が果敢に反撃。SS装甲師団スタックが後退したのを良いことに、孤立した第2SS装甲軍団司令部まで除去する始末である。しかしVP的にはドイツ軍戦術的勝利であった。

と、珍しく四回も続けてソロプレイをしたが、フルマップでのプレイにも興味が湧いてきたので 練習用シナリオの役目は十分果たしてくれたと思う。ただフルマップ・プレイへのハードルはやはり高いか……