さてソロプレイ開始。天候と地表状況は史実通りに。自分の好みで選択ルール「21.2ステップに比例した戦闘力」「21.8空ヘクスへの攻撃」を採用。あと戦線後方には「21.10aゴジラ」がうろついていると思い、自殺攻撃的な単騎突出は止めておくことにする。
第1ターン先攻・ソ連軍の基本方針は、まず史実通りキロウォグラードを攻めつつ、その北方で突破を図り、コルスン戦区のドイツ軍をまるごと包囲しようというもの。当然、序盤の補給ポイントはキロウォグラード戦区中心に割り振り、他の戦区は牽制程度に留めておく。また第5ターン以降に登場する大量の増援部隊はウマーニ北方に投入し、そちらでの攻勢開始は第7ターン以降、それまでに補給ポイントを備蓄しておくと。
で、第1ターン・ソ連軍の獲得補給ポイントは15SPとまずまず。早速、キロウォグラード北方のドイツ軍戦線に斬り込み、南北6ヘクスに及ぶ突破口を開いた。
これに対するドイツ軍の基本方針は、まずコルスン地区の早期放棄。正直この地域に勝利得点に絡む都市は存在せず、さっさと後退して戦線を縮小し、防御線を厚くした方が良いのでは?と思ったので。ただしコルスンを明け渡した場合、地図北端のキエフ(B0735)~ファストフ(A6030)~コルスン(B1419)~地図東端へ走る複線鉄道をソ連軍が利用でき、補給・輸送のやりくりがスムーズになってしまう。そう考えるとコルスンを守る価値もあるのだが、ヒトラー死守命令的なルールも無いため、今回は土地よりも部隊を守る作戦で進めてみた。
ドイツ軍はこのターン、16SPを獲得。戦線全体を西にシフトさせて切れ目を塞ぎ、突破されたキロウォグラード北方には第3SS・第3・第13装甲師団、増援のGD(グロスドイッチェラント)師団を送り込んだ。また後日、ソ連軍の攻勢が予想されるウマーニ戦区には、あらかじめ第1SS装甲師団を派遣。第11装甲師団は、複数スタックにバラして戦線を補強した。
第2ターン。ソ連軍先攻。増援最大値24SPを獲得。ちょうど第3親衛ロケット砲師団がキロウォグラード前面に展開したばかりだったので、これ幸いとカチューシャ砲連隊(砲撃力72・1砲撃に消費するのは2SP)2個に砲撃を命じ、市の前面に陣取るドイツ軍を吹き飛ばした。
また突破口の先頭に躍り出た第5親衛機械化軍団は、ドイツ第3装甲師団を叩き、これを混乱状態に。砲兵部隊もドイツ第5SS装甲師団スタックを混乱に陥れ、突破部隊はさらなる前進を見せた。
一方、ヴィニツァ北方での牽制攻撃は予想以上に進展し、第6親衛戦車軍団が幅3ヘクスの突破口を啓開し、戦線を維持していた第19装甲師団が壊滅している。
対するドイツ軍は、10SP獲得。2つの突破口ですぐさま反撃に転じ、第2SS装甲師団で第6親衛戦車軍団を追い返し、第3SS装甲師団は第5親衛機械化軍団に2ステップロスを与えて敗退させた。
これがゲーム前に予想された「ヘヴィ級ボクサー同士がノーガードで殴り合う」展開だが、派手に反撃したため、すでにこの時点でドイツ軍の残り補給ポイントは少なく、いつまで高コストの装甲師団パンチを繰り出せるかは微妙……
そんな第3ターンは、ソ連軍が譲る形でドイツ軍先攻となった。いわゆるダブルムーヴだが、繰り越し補給ポイントも少なかったため、大がかりに反撃できる余裕はない。とりあえず増援の第20装甲擲弾兵師団をヴィニツァ北方に入れ、戦線を補強。各方面に予備モードの砲兵部隊を配し、ソ連軍の攻撃を待ち受ける。しかし戦線が長大すぎるため、予備砲兵の傘ではカバーしきれない部分もあり、当然ソ連軍はそこを狙ってくるはず……
そして第3ターン裏。ソ連軍はタイミング良く、またも大量24SPを獲得。当然のように、予備砲兵の傘にカバーされていなかったコルスン南方へ第7・第8機械化軍団を投入。容赦の無い攻撃で突破口を切り開いた。第3親衛ロケット砲師団は、キロウォグラード市内にもカチューシャ砲を撃ち込み、立て籠もっていた第10装甲擲弾兵師団の歩兵連隊を殲滅。
さらに第4ターン、ソ連軍は先攻を獲得しダブルムーヴ。先に突破を果たした第7・第8機械化軍団がさらに突進し、コルスン戦区にドイツ軍1個師団を包囲した。第8機械化軍団はドイツ軍の補給ポイントをも奪取。第7機械化軍団はドイツ軍の飛行場を蹂躙できる距離にもあったが、第5SS装甲師団砲兵が予備モードで待ち受けており、阻止砲撃をくらうのは必至ということで断念。
同じ頃、遂にキロウォグラードもソ連軍の手によって解放された。波に乗るソ連親衛歩兵師団群はドイツ軍後方の砲兵陣地も襲い、これを撃滅。殊勲のカチューシャ砲連隊はもはやこの地区では御役御免となり、ドイツ装甲師団群に塞がれたキロウォグラード北方の突破口支援に向かった。
ドイツ軍はこのターン裏、コルスン地区においてGD師団で、ヴィニツァ北方では第1装甲師団で反撃に出たが、たいした損害は与えられず。コルスン包囲下の歩兵連隊も損耗してしまい、もはや救出作戦を実行する価値も薄れつつあった。
コルスン降伏、キロウォグラード失陥を受けたドイツ軍はもはやこれまでと退却開始。突破口を塞ぐように戦線を縮小した。この後の戦いは、西方から延びる鉄道線(=補給路)を守るため、ウマーニ、クリスティノフカ(A5913)が焦点となるか、あるいは南部からの鉄道起点であるペルヴォマイスク(B0701)をドイツ軍が守れるかどうか。
しかしウマーニ戦区を狙うソ連軍は、ここまで戦闘を控えたおかげで15SPを蓄積し、すでに増援の第13砲兵師団(総火力194)も前線に到着している。翌第5ターンには、第5機械化軍団、第5親衛騎兵軍団が来援し、第6ターンには第16・第20戦車軍団も到着する。第5ターンからは彼らが戦闘の主役となり、ドイツ軍戦線を東西に分断するように攻撃する手筈だが、さてどうなるか……(Part.2へ続く)
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