Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Air Power Series】「The Speed of Heat」Training Scenario Solo-Play AAR

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ようやくAir Powerシリーズの練習を開始。とりあえず「The Speed of Heat」の練習シナリオT1「航空訓練コマンド:1950年春」をソロプレイしてみた。一応、シナリオ設定としては、テキサス州の空軍基地にてT33練習機(ユニットとデータはT80Cシューティングスターを使用)に乗り、8の字を描くように飛行した後、後方に付き従っている教官機と同じ位置で合流するというもの。高度については無視するため、まずは旋回、加速、減速、機体データカードの読み方を学ぶシナリオである。

一応、このT1シナリオには最適解(各ターンどう飛行すれば良いか)も書いてあるので、その機動を上のようにプレイ写真に書き込み、それに沿ってルールを理解することにした。いやもちろん、答えなんて見ずに自力で学べば良いのだろうが、こういう基礎的なチュートリアル部分は早いとこ習得したかったので。

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しかし最適解が分かっているとは言え、その通りに機体を動かす飛行メカニズムがすぐに理解できたわけでもない。最適解部分には、その機動が略語で書かれているのだが、最初はそれがよく分からなかった。HLってなんだ、ああ水平飛行(Horizontal)で左30°旋回(L)か、RRは右に60°旋回、BTはブレーク旋回か、NNEってどっちの方向だ……という感じで、よたよた練習飛行コースを飛んでみた。なんだろう、この年齢になってAdvanced Squad Leaderをイチから習得するようなものか(アレも略語が多い)。

またこの飛行システムの基本中の基本とも言える、飛行ポイント(FP)と、加速・減速ポイントの仕組みもここで学ぶことになる。このシナリオで言えば、旋回すれば減速ポイントが溜まり、それが一定数に達すれば飛行ポイントに影響して速度が落ちると。またこのシナリオでは使用しなかったが、エンジン出力を上げたり、降下すれば加速ポイントが溜まり、これも一定数に達すれば速度を速めることになると。

まあ、物理的にも、抵抗がかかれば速度が落ちるし、勢いがつけば速度が速まる……という理屈は分かるのだけれど、それがゲーム・メカニズムとしてどのように表現されているかを理解するのにちょっと時間がかかった。なにしろ、こういう論理的なゲームシステムは苦手なもので……むしろ目に見えない、抽象的な「士気」「練度」「回復」「混乱」「狂暴化」なら、難なく受け容れられるのだけれど。

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続いてシナリオT2「射撃パターン:1950年夏」も、同様に最適解を見ながら動かしてみた。こちらは、カリフォルニアのエドワーズ空軍基地にてF84Eに乗り、曳航された標的に対して、下降・上昇を繰り返しつつ、2回射撃位置に入ることが求められる。つまり今度は、上昇・下降も覚えろと。Air Powerシリーズでは、上昇・降下にもさまざまな種類があるが、最適解の方では急上昇、急降下だけが記されているので、まずはそれを覚えてみれば良しと。

こちらも一応、最適解に書いてある通りに動かしてみたし、上昇・下降の仕組みもなんとなく分かったような気がする。しかし、まだまだ実際の空戦で、どういうタイミングで上昇、下降、旋回すれば良いかというタイミング的な判断は全然つきそうもない。

とりあえず次のT3「最初の空中戦:1951年1月 朝鮮半島」が、F86Eを駆って、ランダムに飛行するMig15b2機と空戦に及ぶシナリオなので、そちらで実戦訓練かなと。「キエフの幽霊」と呼ばれるようになるには、まだまだ遠い……