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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Air Power Series】「The Speed of Heat」First Air Combat ! Korea 1951 Solo-Play AAR

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引き続き「Speed of Heat」の練習シナリオT3「最初の空中戦:1951年1月朝鮮半島」をソロプレイ。設定としては、訓練期間を終え、朝鮮戦争に投入された新米パイロットがF86Eを駆り、中国軍のMig15b2機と遭遇するというもの。あくまでソロプレイ用のチュートリアルなので、すでにF86Eは有利な位置にあり、Mig15b2機はダイスでランダムに飛行する。Air Powerシリーズは同時移動ではなく、各ターン毎に双方の位置や状態、練度などによって主導権を決め、不利な側から移動するため、とりあえず有利な位置にいる序盤は、Mig15bの動きを見ながらどうする考えられる。

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さて第1ターン。ランダム移動によって、Mig15b2機はきれいに左右に散開。F86Eも、とりあえず様子見的に2番機を追いかけた。

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第2ターン。Mig15bはさらに左右に旋回しつつ、2機とも降下を始めた。一応、向こうの中国人パイロットも新米という設定なので、F86Eに追われて焦っているのかもしれない。そこでF86Eは、2番機のほぼ真後ろにつく形で急降下して高度差を詰め、固定武装の12.7mm機関銃×6で射撃した。Mig15bは機体が小さいため、命中修正が+1だったが、運良く命中。これがMig15bに重損傷(H)を与え、さらに追加でシステム損傷表でダイスを振った結果、またまた運良く「コクピット」命中でパイロット死亡、撃墜となった。初陣のビギナーズラックという奴か。

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残るMig15b1番機は、そのまま地図盤外へ脱出するかと思いきや、盤端ぎりぎりで旋回して、また戦場に戻ってきた(なにしろランダム移動なので)。『野郎、やる気か』ということで、こちらのF86Eも盤端ぎりぎりで旋回し、上昇して高度を稼ぎ、再び急降下しつつ、すれ違いざまに(移動途中に)機銃を放ったところ、これも命中し、運良く一発撃墜と相成った。

なるほど、これは良いチュートリアル。今時はどうか知らないが、昔のコンシューマーゲームシミュレーションRPG等にも、こういった戦闘手順を覚えるチュートリアルがあったが、だいたいはAI側が『いや普通そんな手は使わないだろう』というヘタな決断を行い、それが良い手加減になっていたと思う。このシナリオのランダム移動も、まさにそんな良い手加減になっている。理論的に言えば『いや、なぜそこで左に曲がるのよ』とか『そこは普通上昇するだろ』というところでも、あくまでもランダム表に記された機動しか行わないし、その機動に一貫した意図も無いが、空戦の練習にはちょうどいい。今回は、こちらもまだ初心者なので、特に変わった機動もできなかったけれど、より複雑な機動を覚えたい/試したい場合にも、このチュートリアルシナリオに戻ってくるのはアリだと思う。