Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

AH「Breakout:Normandy」 D-Day 65th Anniversary AAR

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久しぶりに「Breakout:Normandy」を対戦した。1944年6月6日から数えて65周年記念対戦である。今回はD-DAY+6日時点で勝敗を決するシナリオを選択。自分はドイツ軍を担当し、損耗を抑えつつ戦線を維持する心づもりであった。

まずはD-DAY当日からゲーム開始。降下したアメリカ空挺師団は戦闘を避け、エリア間にかかる橋を確保。イギリス第6空挺師団はメルヴィルの沿岸砲台を除去し、エリアを支配する。艦砲射撃、航空爆撃に続いて強襲上陸が始まったが、オマハ海岸は頑強に抵抗し、ゴールド、ソード海岸部隊も維持された。ドイツ軍はすぐさま増援の第12SS装甲師団、教導装甲師団をカーン方面に送るも、両師団ともパンター連隊がヤーボに襲われ混乱+立ち往生。ブレトビルに前進した第21装甲師団もイギリス軍に叩きまくられ後退。やはり平地に進出するべきではなかったと後悔である。

イギリス軍は、ダブルインパルスも発動してバイユーを攻め落とし、さらにティリー、FdC等のVPエリアへの進出を狙ったが、橋の奪取チェックに連続失敗したため攻め込めず。一方アメリカ軍はオマハ海岸をD-DAY+2日目にようやく解放し、ユタ戦区では第4歩兵師団がカランタンを、第101空挺師団がカッツを解放。今回の連合軍はサン・ロー方面への中央突破を狙っていたようで、実際ドイツ軍戦線が食い破られる寸前と云う場面もあったが、雨天をついての増援投入&戦線強化で事なきを得た。さらにドイツ軍も第12SS装甲師団メルヴィルに突っ込ませ、アドバンテージを掌握することで連合軍のVP獲得を阻止した。

結局、D-DAY+6日目明け方の連合軍獲得VPは6点にとどまり、目標の10点を得るにはサンロー突破しかなかったが、アメリカ第1歩兵師団がイジニィ攻撃を終えたところでターン終了。一応ドイツ軍勝利となったが、山のようにユニットを失ったのはドイツ軍であるし、こういう場合は「連合軍が勝利に達しなかった」と言うべきだろうか。

7~8年ぶりの対戦だったが、やはり面白いゲームだなと再認識した。今回の対戦(7ターン)も4時間ほどで決着している。対戦後に連合軍プレイヤーたちは実際の6月12日進出線と見比べ、史実ではもっと前進しているな……と言いつつ反省会。そんな会話が生まれるウォーゲームの対戦も久しぶりであった。