GBoHシリーズの日本戦国時代編「Samurai」を購入。1996年の初版以来、約10年ぶりの再販である。一応ルールブックにはver.2と書かれているが、初版を持っていないため、差異は判らない。収録合戦は、「桶狭間」「第四次川中島」「姉川」「三方ヶ原」「長篠」「関ヶ原」。このうち「三方ヶ原」と「長篠」がハーフマップ、その他はフルマップだが、「川中島」と「姉川」が共用マップを用いる。また「桶狭間」だけはゲームスケールが異なり、今川軍の織田領侵攻を俯瞰する作戦級っぽい作りになっている。
戦闘ユニットは、足軽、騎馬、弓、鉄砲に分類され、「関ヶ原」の石田三成隊には大筒ユニットもある。ただし「関ヶ原」で使用するユニットは、東軍はTOKUGAWA、西軍はISHIDA表記で統一され、パッと見、どれが宇喜多やら福島だか区別がつかない。よく見れば大名ごとにIDが打たれ、レーティング差もあるが、日本人はこう言う作り方をしないよなあと思う次第である。
ちなみに違和感はユニット色にもあり、武田軍が水色、上杉軍が明るい茶色なので、まるで独ソ戦ゲームみたいである。GBoHとは異なる固有ルールも多く、一騎打ち能力、司令部・本陣、乗り崩し(騎馬突撃)、馬防柵等に加え、スタックも存在するので、そう簡単にシンプル版で遊ぶワケにはいかない。そして噂の一騎打ちシステムには、切腹と腹切りが付随する。腹切りして、周囲の味方を回復させると言うルールが恐ろしい。
「三方ヶ原」はワンサイドになりそうだし、「関ヶ原」を遊ぶなら他に面白いゲームがすでに幾つもある。来月発売のゲームジャーナルにも姉川・長篠ゲームが付くらしいので、 この「Samurai」の出番は無いかもしれない。ただ「GBoHで戦国合戦をやるとどうなる?」かは興味があるので、「川中島」ぐらいは遊んでみたいと思う。上杉軍配置が、本当に車懸かりなのも凄い。あの戦法って実践できるのだろうか。
むしろ遊んでみたいのは、近々発売される続編「Ran」である。そちらは「三増峠」「耳川」「長久手」「布部山」「沖田畷」「摺上原」「天王寺」と、 日本製ゲームとしても出版されてない合戦ばかりなので期待している。