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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Company Scale System】「Montelimar : The Anvil of Fate」Opening Blows : Strike to the East Solo-Play AAR

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CSS:Montelimar」のシナリオ2「Opening Blows : Strike to the East」をソロプレイしてみた。先週プレイしたシナリオ1「The Faint」が陽動作戦編だとすれば、こちらは、ドイツ軍第11装甲師団主隊による突破の本編である。とは言え、ドイツ軍側で登場するのは、装甲擲弾兵4個+砲兵2個中隊のみ。イベントで増援が来れば、さらに装甲擲弾兵2個+迫撃砲1個+V号パンター2個中隊が来援するが、それが来ない場合、独力で渡河点2つを制しつつ、アメリカ軍が陣取る対岸の拠点3カ所を奪わなければならない。

一方の連合軍は、Roubion川の南岸にフランス国内軍(レジスタンス)の3個歩兵中隊を展開させ、北岸には歩兵1個+砲兵4個中隊+M5軽戦車1個中隊を配置。こちらも3つの拠点を守りつつ、2つの渡河点を制することが課せられているが、砲兵は潤沢にあるものの、正面戦力としては頼りない。ある意味、連合軍も増援(歩兵2個+M8装甲車2個+M4戦車2個+M10駆逐戦車1個)頼みという状況である。 

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まず第1(1100時)ターン。派兵ポイント2を支払って先手を取ったドイツ軍は、第110装甲擲弾兵連隊チットを活性化。ハーフトラックに乗車したまま、フランス国内軍の隣接ヘクスをすり抜け、一気に2つの渡河点を目指すことにした。ドイツ軍としては、戦力も頼りなく、連合軍に渡河点に籠もられた後で奪い返すのは難しく、それよりは先に渡河点を確保し、いつ来るか知れない増援が来るまで堪え忍ぶ方が良いのでは?と思った次第である。

しかし、最初にフランス国内軍ユニットの射撃ゾーンをすり抜けようとした装甲擲弾兵第3中隊が、臨機射撃をくらったあげく、潰走チェックにもしくじり、いったん盤外へ退出。それでも国内軍ユニットは、それっきり臨機射撃のチャンスを失ったため、後続の第110連隊ユニットは撃たれることもなく、Roubion川の渡河点、St.Gervais(2948)とCharois(5046)へ進出。続く第11装甲師団チットで、渡河点に達した装甲擲弾兵中隊は下車し、渡河点を確保。潰走したばかりの第3中隊も、連隊司令部の隣接ヘクスに復活し、2つの砲兵中隊は、Bonnevache(3749)付近の森に展開した。

これに対して、担当戦区をまんまと突破されたフランス国内軍も、急ぎSt.Gervaisの渡河点へ向かうが、すでに展開を終えたドイツ軍砲兵に射すくめられている。しかしイベントにより連合軍側にイニシアチブが移ったため、次ターン以降は、先手チットを購入・活性化できるようになった。

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第2(1300時)ターン序盤、イベントチットにより、早くも連合軍増援が登場。地図北端から南下してきたM10駆逐戦車中隊が、St.Gervaisの渡河点そのものである、ヘクス4048の森に到着。オープントップの薄い装甲を森林の防御効果でカバーしようという腹づもりである。

対するドイツ軍は、対戦車支援火器パンツァーファウスト(火力+2)を受領していた第1装甲擲弾兵中隊に、フランス国内軍司令部への攻撃を命じていたが、急遽これをSt.Gervaisに呼び戻し、連隊指揮官Thieme中佐直率の下、渡河点のM10駆逐戦車攻撃に差し向けた。M10駆逐戦車中隊は、まだ移動モードだったため、大損害を被る可能性大ではあったが、ドイツ軍の攻撃は不発となり、使い捨てのパンツァーファウストも失われてしまった。 

また連合軍の間接砲撃によって、ドイツ軍の10.5cm砲兵中隊が潰走。これもすぐ盤上に復帰したのだが、『敵射撃ゾーン内には復帰できない』というルールのため、仕方なく敵射撃ゾーンではないけれど、敵の射撃が当たりやすいヘクス3849の平地に登場し、またすぐ砲撃を喰らうという有様だった。

(追記)上記はルール間違い。潰走したユニットが復帰するのは、フォーメーション司令部ではなく、師団司令部のいるヘクスか隣接ヘクス。つまり師団司令部が登場するまでは、盤上に復帰できない。

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第3(1500時)ターン。連合軍は、このターンも先手を打って間接砲撃を叩き込み、ドイツ軍砲兵を無力化しつつ、増援をSt.Gervaisに結集。ちなみにこの写真の遥か東である、Charoisの渡河点にも、M4戦車中隊1が送り込まれ、ドイツ軍第5装甲擲弾兵中隊に射撃を加えている。ドイツ軍は、回復に徹しつつ、現状を維持するしかできない。 

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第4(1700時)ターン。Charoisの渡河点を守っていた第5装甲擲弾兵中隊が、M4戦車中隊に撃たれて潰走チェックにしくじり、盤外へ退出。その機を逃さず、空いたCharoisへM5軽戦車中隊が滑り込み、これを確保した。また間接砲撃により、再びドイツ軍砲兵中隊も盤外へ潰走している。

ところが、St.Gervaisに立て籠もった第110装甲擲弾兵連隊本部は、すでにその周囲をすべて連合軍の射撃ゾーンに囲まれ、潰走したユニットを復帰させる余地が無い。連合軍は、残るドイツ軍ユニットに射撃を集中し、撃たれるドイツ軍は、もはや回復に徹するしかなかった。(追記:上記もルール間違い)

それにしてもドイツ軍の増援はいつ来るのか……V号パンター隊はいずこ……

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最終第5(1900時)ターン。ここまで毎ターン、師団チットを投入し続けていたドイツ第11装甲師団は、師団の疲労レベルが5を越えたため、部隊練度が1低下。そうでなくても、回復を上回る損害を被り続け、遂には連隊司令部を残して部隊は全滅した……。

さすがに戦車・歩兵・砲兵の協調攻撃(しかも包囲攻撃)を喰らっては、ドイツ軍も為す術無しだった。しかし連行軍の増援が無かったとしたら、ドイツ軍としては、どうすれば良かったのか。渡河点に砲兵を展開させ、装甲擲弾兵はそのままRoubion川を一気に北上させ、連合軍の砲兵陣地を奪うのが良いかもしれない。フランス国内軍が、ドイツ軍砲兵陣地に攻め寄せる可能性もあるが、レジスタンスにはチットが無く、直接活性化するにも倍のポイントがかかるため、おいそれとは動けないはず。なので、いっそフランス国内軍は無視して、川を渡ってしまって良いかも。

しかし、連合軍の増援が来なければ、逆に連合軍としても為す術が無いので、増援の有無に非常に左右されるシナリオだと思う。シナリオ1と同様、非常に地味な展開になるかもしれないし、非常に派手な展開になるかもしれないという、振れ幅の大きいシナリオかと。もし増援が出てこなくても、多分プレイ時間も短くて済むので、気を取り直してもう一回最初から……ぐらいの心持ちで臨むのが良いのかも?

ちなみに今回のプレイで気になった点。兄貴分のGTS(Grand Tactical Series)では、『砲兵は、敵ユニットに隣接されると間接砲撃不可になり、射程も1になる』というルールがあったが、CSSでは見当たらなかった。今回のソロプレイでも、ドイツ軍の間接砲撃を防ぐため、フランス国内軍ユニットを隣接させたが、特にそういったルールが無かったため、無為な行動になってしまった。基本、GTSよりCSSの方が、全体的にルールがゆるくなっているが、GTSの処理方法は結構納得できていたので、個人的には残念な省略だなあと。まあ、こういった戦術面が再現されるゲームでは、デザイナー側の『どこまで、どう再現するか』と、プレイヤー側の『どこまで、どう再現して欲しいか』が合致しない場合がままあるし、あくまで個人的な好みということで……

[追記]コメント欄でのYSGA山内様のご指摘にもありましたが、ユニット隣接による射程の制限はCSSにも健在でした。失礼いたしました&山内様、ご指摘ありがとうございました。