Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Operational Combat Series】「Sicily II」Campaign AAR part.3

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今日は秋葉原イエサブにてFORGER氏主催の「OCS:Sicily II」キャンペーン会、第三回。第6(7月28日)ターンからの再開である。自分の担当は、引き続きシチリア島東部の枢軸軍。前回の終わりに「戦線の破断界も近いような気がする」と書いたが、まさに今回はその破断界を味わう展開となった。

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第6(7月28日)ターンの先攻は連合軍。すでにイギリス軍は、正攻法でゴリ押しできるだけの戦力を前線に積み上げ、カタニアへ北上開始。内陸部で、イギリス第1空挺師団を先鋒とした渡河攻撃を成功させた。ただしイギリス軍も、部隊はあるが補給ポイントがまだ少ないため、大規模な攻撃1カ所だけに留め、じりじりとした進撃である。一方、空では、引き続き連合軍が積極的な制空作戦を展開しており、枢軸軍の戦闘機はあちこちでその戦力を削られていった。

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この内陸部におけるイギリス軍の前進によって、枢軸軍東部・西部の間にクサビが打ち込まれかけた。実は、エトナ山の西からシチリア島北岸へと続く道路はがら空き状態で、そこを突破されると枢軸軍が完全に分断される危機が生じたため、枢軸軍は全体的に後退開始。とは言え、戦線を埋めきれるほどのユニット数も無く、少数のユニットをバラ撒き、結局は各個撃破されるであろう手しか取れなかった。

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アメリカ軍と相対する西部枢軸軍(N村氏指揮)も、ここまで「攻撃は最大の防御」とばかりに果敢な反撃を試みていたが、そろそろシチリア島東北部への撤退を検討する段階に。(西部枢軸軍の戦況についてはN村氏Blogをどうぞ)

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第7(7月31日)ターンも、先攻は連合軍。このターン、イギリス軍は再び内陸部でのゴリ押し的攻撃で突破を得て、続く突破攻撃でも枢軸軍ユニットを除去し、カタニア平原をほぼ制圧する勢いを見せた。写真で見るとわずか2~3ヘクスの前進だが、もはやカタニア平原は放棄するしかなく、全戦線を大きく下げないとまずい。一応、枢軸軍砲兵部隊は、リアクション砲撃で連合軍攻撃スタックに混乱(DG)を与えているが、すでに連合軍攻撃スタックの数の方が多く、対処しきれない状況だ。

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仕方なく第7ターン裏も、枢軸軍は後退。エトナ山西部にイタリア軍司令部を移設し、山岳突破に備えている……というあたりで今回はお開き。一応まだ、東部枢軸軍の前線は精強(アクションレーティング5)なドイツ第1降下猟兵師団が固めているが、これとて各ヘクスに1戦闘団(大隊規模)がいる程度。しかも再建不可のため、いったん除去されるともうゲームには復帰できない。つまり第1降下猟兵師団が壊滅すれば、その穴を埋める部隊はもう無いのだ。恐らく次の第8ターンから、その降下猟兵ユニットたちがひとつずつ揉み潰されていくのではないだろうか。

史実では、先にアメリカ軍が突破を果たしてメッシナへ到達したが、今回のプレイでは、イギリス軍がそのまま力押しでメッシナへ先乗りするかもしれない……という予感を抱きつつ、また次回へ。

※イギリス軍担当FORGER氏のBlog⇩