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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」Storming Gold Solo-Play AAR Part.2

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さてゴールド海岸上陸シナリオ「Storming Gold」6月6日0700ターン、最初の海上チットが終わったところから。ドイツ軍は、続く第716歩兵師団チット、直接指揮チットで反撃開始。しかしWn33aが地雷原処理中のイギリス軍工兵を射撃し1ステップロスさせた程度で、さほどのことはなく。

対する連合軍も旅団フォーメーションチットが連続したが、すでに指揮ポイントが尽きており、第2アクションまでやる余裕無し。とりあえず海岸ヘクスでの渋滞を避けるため、前進のみで終わっていく。ようやくイギリス第50歩兵師団チットが来たが、Wn33攻略に呼び寄せた戦闘爆撃機4個は3回外れ、1損耗打撃というていたらく(シナリオ中に使える戦闘爆撃機4個をすべて使い切った)。それでもターンの最後に再び海上チットが引かれ、支援用舟艇の射撃でどうにかWn33を吹き飛ばした。上陸第二波が海岸に着き、第三波が上陸波ボックスに入った時点が上写真。

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ターン変わって0900。今度はイギリス第50歩兵師団チットから始まり、ケンタウロスMk.IV自走砲中隊の砲撃によりWn33aがあっけなく除去(0ステップユニットなので損耗打撃をくらっただけで死ぬ)。東ヨークシャー大隊もWn34を潰し、一気に開けた東側から、戦車隊が自軍弾幕ヘクスを突っ切ってドイツ軍側面へと躍り出た。

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一方西側でも、ハンプシャー大隊がWn36へ強襲をかけこれを撃破。こちらの開口部からも戦車隊が飛び出し、強力なシャーマン・ファイアフライ中隊が要衝Le HamelのWn37へ隣接した。このWn37を突破すれば、勝利条件のひとつ、83.007が見えてくる(シナリオ終了時までに83.007から最低4ステップの第47海兵コマンドを突破させる、というのが第二勝利条件)のだが、ドイツ軍もヘクス81.006に集結するLa Hamel攻略スタックめがけて増援の砲兵部隊が砲撃開始。Wn37自体、防御修整-3と本シナリオに登場するWnユニット中で最も固く、連合軍はボトルネックになったヘクス81.006から先へ進めなくなってしまった。

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1100ターンは、海上チットからスタート。ここでの艦砲射撃により、連合軍の行く手を阻むWn37、Wn38がようやく消し飛んだ。これにより83.007への道筋は空いたものの、その道路上には連合軍自らの重弾幕マーカーが並んでしまい(入退出に部隊練度チェックが必要)、おいそれとは通れない。

さらにドイツ軍は、ボトルネックの81.006に積み上がった連合軍スタックを執拗に撃ちまくり(6ステップ積まれていたため混雑修整+3)、コマンド部隊をひとつ除去して気勢を上げた。

結局、連合軍の第一勝利条件である「1100ターン終了時までに海岸オーバーレイを掃討する=抵抗拠点・海岸障害物・突破口レベルを0にし、増援ヘクスから3ヘクス内にドイツ軍ユニットがおらず、もはや海岸ヘクスに連合軍ユニットがいない状況」が達成できず、ここでソロプレイを終えた。

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1100ターン終了時の西側。弾幕マーカーが外れると盤端までの道が開けて見えるが、街の中にはまだドイツ軍部隊もおり、そう簡単には抜けそうもない。

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一方の東側。散々砲撃をくらった2つの海岸砲台は最後まで生き残り、ドイツ第352歩兵師団に属するウクライナ人中隊もステップロスしつつ戦線を支えている。

また連合軍の第三勝利条件は「シナリオ終了時にイギリス第50歩兵師団が指揮ポイントを最低10残していること」だが、これもなかなか厳しそうだ。実際1100ターン終了時には、1ポイント余ったのみである。ただGTSver2.0から新しく導入された軽迫撃砲火力(紫)の歩兵部隊(他では禁じられている師団チットの第1アクションでも射撃可能)は、指揮ポイントを浪費せず攻撃ができる。今回は前線に出すタイミングを間違えたが、紫火力の部隊はどんどん接敵させて、無料の射撃チャンスを増やした方が良い。

一応、上陸自体は軽微な損害で済んだが、これもダイス次第でどうなるやら。DD戦車を撃ってくる海面状況レベルは減らしようがないため(海の荒れようなど人間の力ではどうにもならないのだ)、史実のオマハ海岸のように、DD戦車大隊全滅も十分ありえる設定だ。DD戦車が海岸に着かなければ抵抗拠点レベルも減らせず、続く工兵隊にも損害が出れば海岸障害物の撤去も遅れ、上陸する歩兵部隊の損害も増す、という負のスパイラルが容易に想像できた。

シナリオブックには本シナリオのプレイ時間を「1.5時間」と書いてあるが、最初はそんな時間では終わりそうもない。上陸の手順自体は一度プレイすれば飲み込めるだろうが、判定も多いため、それなりに時間がかかるだろう。

またGTSver2.0から独立部隊ユニットは、活性化した指揮官の指揮範囲にあれば1ターンに何度でも活性化できるというルールに変更された。実際このシナリオでも、イギリス軍側に3人の旅団長がおり、それらが活性化するたびにケンタウロス自走砲迫撃砲中隊が射撃できたのは便利だった。独立ユニットは直接指揮チットでは活性化しないというデメリットもあるが、うまいこと複数の指揮範囲に引っかかるよう配置するのが得策かと。

シナリオ勝利条件は厳しいものの、上陸部分だけでも面白く、いずれジュノー海岸、ソード海岸シナリオもプレイして、それぞれの状況を比較してみたい。

※枢軸軍リサーチャーVincent Lefavraisが「The Greatest Day」制作のため、ドイツ軍戦闘序列の基礎とした書籍がこちら⇩

Normandy 1944: German Military Organization, Combat Power and Organizational Effectiveness

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