Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Company Scale System】「Saipan:The Bloody Rock」Dog Day Solo-Play AAR Part.2

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CSS:Saipan」上陸初日シナリオ「Dog Day」ソロプレイの続き。第3(1100時)ターンは、日本軍直接指揮チットから開始。日本軍第43師団砲兵は、先のターンで前進してきたアメリカ第8海兵連隊K中隊に砲撃を叩き込み、これを除去。その後に続く上陸チット時でも、ブルー2とレッド2海岸で海兵中隊各1個に臨機射撃を浴びせて、これも潰走⇨除去し、このターンだけで3個海兵中隊を血祭りに上げた。

しかしイベントで「玉砕」が発生。日本軍指揮官スタックひとつを強制的に玉砕突撃させろということで、あまり乗り気では無いが、レッド海岸で奮戦していたNambu大尉スタックを選択。上陸海岸めがけて突撃したものの、Nambu大尉隊はあえなく除去され、アメリカ軍としてはむしろありがたい展開に。 

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第4(1300時)ターン。アメリカ軍は、第2海兵師団と同師団第8海兵連隊チットを投入。一気に上陸堡の拡大に討って出た。特に第6海兵連隊K中隊は、Susupi湖の北岸を進撃して、日本軍第47混成旅団砲兵陣地の側面に突入。うるさい砲兵を直接排除しつつ、艦砲射撃も誘導しようという魂胆である。

そこでまたしても「玉砕」イベントが発動。そのK中隊に対して、日本軍砲兵を指揮していたNakashima中佐が、砲を放棄して、砲兵員による突撃を敢行。この無謀な攻撃も返り討ちに遭い、日本軍は貴重な砲兵ユニットをひとつ失うハメとなった。

このターンから、海岸にはアメリカ軍迫撃砲中隊も上陸しつつあり、その支援の下、Wallace大佐率いる海兵2個中隊が、Charan Kanoa北の日本軍スタックを白兵戦で殲滅。南からも、LVTアリゲーターと共に第4海兵師団スタックがCharan Kanoa市内に突入し、この街を南北から締め上げ始めた。

これに対して日本軍は、このターンに投入した第47混成旅団チットを使って、第4海兵師団めがけて間接砲撃の雨を降らせたが、あまり効果は無く。前線の日本軍スタックは、あちこちでタコツボを掘り、アメリカ軍の来襲に備えている。 

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第5(1500時)ターン。アメリカ軍は、ようやく戦力が整った第4海兵師団で攻勢に出るべく、第4海兵師団チット、同師団の第23、第25海兵連隊チットを投入。しかし続々と上陸する部隊が海岸で渋滞してしまい、なかなか良い位置に進めない。ただ、海岸に留まって渋滞していると、混乱マーカーが累積してしまうので、仕方なく第24海兵連隊の2スタック6個中隊が、Susupi湖南の沼地ヘクス(敵の射撃が当たりやすい)へ前進することに。その直後、日本軍の直接指揮チットが引かれ、すぐさま沼地の海兵隊めがけ間接砲撃が集中。2個海兵中隊が潰走に失敗し、一瞬にして除去された。

それでも第4海兵師団は、このターン、支援火器として戦車を受領しており、すぐさまこれを第24海兵連隊に配属。ヘクス34.39から35.39へ通る峠道を守る日本海軍の歩兵?ユニットに対して白兵戦を仕掛け、見事これを除去して、峠道を突破。日本軍砲兵陣地のど真ん中に躍り出た。これでうるさい砲兵陣地を潰せる……かと思ったが、よくよくルールを読み直すと、支援火器を配属するタイミングを間違えており、戦車を配属できるのは、次ターン以降だった。他の箇所でも戦車を適用して、あれこれ戦闘を解決してしまったので、こりゃいかんということで、今回のソロプレイはここまでとした。

感想。なかなか派手な展開のシナリオだった。日本軍が水際撃滅策を選んでいるため、もしかするとサイパン戦のクライマックスは、この上陸時なのかもしれない(上陸以後は掃討戦みたいなものか)。ここまでに除去されたアメリカ軍ユニットの数も、計8個中隊と結構な損害である。アメリカ軍としては、日本軍砲兵を艦砲や航空支援で制圧したかったものの、今回は海岸近くにいる日本軍の排除に使ってしまったため、そちらまで手が回らなかった。日本軍にしても、やはり海岸近くの前線にいる日本軍の回復に指揮ポイントを優先したため、砲撃チャンスを後回しにする場面もあった。そのあたりのマネジメントも面白かったし、また何回かプレイすれば、優先順位も変わってくるかもしれない。また完全フリーセットアップのキャンペーンシナリオもあるので、日本軍は水際撃滅ではなく、内陸誘引策を試してみるのも面白いかも。いずれにしろ、まずはこのシナリオで、上陸と序盤の戦闘に慣れるのが良いようだ。ただ、ルールの記述が曖昧だったり、レアケースにまで対応していないので「?」と感じる場面もたびたびあった。一応、修正されたCSS第2弾「Guam」のルールも読んでいるのだが……

ちなみにその「Guam:Return to Glory」も数日前、Comapass Gamesに発注済み(割引セールが明日までだったので)。今月中には届くはずなので、近々そちらにも触れてみる予定である。