8月に購入した「GTS Utah Beach」だが、9月末に訂正カウンターシート(印刷がズレていた)が届き、ユニット等もすべて切り離したのでようやく稼働状態に。GTS(Grand Tactical Series)はすでに勝手知ったるシステムなので、今さら練習用シナリオをやる必要もないし、とっとと中規模シナリオに進んでもいいのだが、やはりSNSアイコンを「E中隊」にしている以上、通過儀礼としてこのシナリオは避けて通れないということで「The Battle for Brecourt Manor」をソロプレイすることに。
この練習用シナリオは、1944年6月6日ノルマンディ上陸作戦の朝、半島に降下したアメリカ第101空挺師団第506空挺連隊が、ドイツ軍の砲兵陣地を襲うという2ターンのみのシナリオ。この戦闘は、テレビドラマ「バンド・オブ・ブラザーズ」の第2話でも、主人公部隊である第2大隊E中隊による最初の実戦として描かれている。当然このシナリオにもE中隊は登場しているし、あいにくまだ降下したばかりで半個中隊状態(ユニットが裏返され1ステップしかない)だが、部隊練度(Troop Quality)は他の中隊より高い。
ちなみにドイツ軍ユニットの大半は第709歩兵師団だが、BrecourtとSte-Marie-du-Montにいる砲兵ユニットだけ第91空輸歩兵師団なので、探すのに手間取った(^_^;)
海岸部には、アメリカ第4歩兵師団の1個大隊も上陸しているが、先頭の戦車中隊が地雷原ヘクスに進入した状態なので、工兵中隊で啓開する必要がある。
アメリカ軍の勝利条件は、Brecourtの砲兵ユニットを除去するか、第4歩兵師団に湿地帯を越えさせるか、というあたり。ただしこのシナリオではフォーメーションチットは使用できず、師団チットと直接指揮チットのみで活動しなければならないため、2ターン以内でやれることにも限界がある。
さて第1(6月6日0900時)ターン。シナリオ指定によって最初は、アメリカ第101空挺師団チットから。しかし最初の指揮ポイント獲得のダイス目が低く、得られたのはたった4ポイント。とりあえずそのうち2ポイントを第1大隊C中隊、第2大隊E中隊に注ぎ込み、第2アクションとして敵射撃ゾーンに進入する移動を行った。
続いてカップからドイツ第709歩兵師団チットが引かれたため、歩兵中隊がこれまた第2アクションとしてSte-Marie-du-Montに入り、この後、ドイツ軍直接指揮チットでC中隊に7.5cm砲が射撃を行ったが効果は無し。
一方、アメリカ第4歩兵師団は、地雷原に工兵中隊を入れて啓開作業を行わせたものの、部隊練度3による判定は失敗。一応「作業中」マーカーが乗っているので、徐々に成功率は上がっていくが、なにしろ2ターンなので試せるチャンスも少ない。
そして第1ターンの最後に引かれたアメリカ軍直接指揮チットで、E中隊がBrecourtの砲兵陣地に強襲をかけた。半個中隊のため、部隊練度チェックからの火力+2ボーナスは得られないが、それでも強襲全3ラウンドのうち、2ラウンド目にして3発命中を出し、史実通り砲兵ユニットを除去した。
続いて第2(1100時)ターン。Brecourtを占領したE中隊もSte-Marie-du-Montに向かったが、ドイツ軍はこれを7.5cm砲で射撃し、手傷を負わせた。第101空挺師団は、それ以外の2個中隊でSte-Marie-du-Montに強襲をかけたが、第1大隊C中隊がチェックにしくじり、第2大隊D中隊(後にE中隊長となるスピアーズ少尉がいる部隊)だけで突入し、ドイツ軍との応射によって全滅するハメに。やはりまるまる歩兵1個中隊がいると手強い。
アメリカ第4歩兵師団も、結局2つの地雷原を啓開できず、湿地帯の向こう側でストップしたまま、という状態でシナリオ終了となった。
まあ、E中隊でBrecourtを落としたので格好はついたし、これにて通過儀礼も終了、ここから先は中規模シナリオをプレイしていこうと思う。