Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Battalion Combat Series】「Last Blitzkrieg」

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先月のMMPのセールで購入したBCS(Battalion Combat Series)第1弾「Last Blitzkrieg」(2016年発売)が到着。BCSは、先に第2弾「Baptism by Fire」を買ってしまい、その独特な(直訳しにくい)用語と概念に翻弄されたものの、システム自体はプレイアブルかつ斬新で納得のいくものだった。結局「Baptism by Fire」が、個人的2017年ベストワン・ウォーゲームと相成り、遅ればせながら、この機(セール)に乗じて第1弾も買っておこうと。ちなみに第3弾「Brazen Chariots」もプレオーダー済み。

さて、このBCS第1弾「Last Blitzkrieg」のお題は、お馴染みの1944年冬のバルジ戦。フルマップ4枚と、見かけはビッグゲームだが、フォーメーション(師団・旅団/連隊・戦闘団)毎に活性化するシステムなので、一度に動かすユニット数は多くない。昨年一度、触れさせていただいたが、シナリオだけ切り取れば、かなり遊びやすいサイズだった(ちなみに収録シナリオは、キャンペーン4本、その他6本)。

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しかし1ユニット大隊級のバルジ戦ゲームと言えば「GOSS:Wacht am Rhein」もそうだし、地図スケール(LBは1ヘクス=1km、WaRは1ヘクス=1.6km)も近いが、本作の方が地図範囲は狭くなっている。具体的には、北方が省略され、バルジ戦ゲームでお馴染みのMonshau、Eupen、Verviers、Liegeあたりは描かれていない。これはデザイナーズノートでも言及されているが『Monshauでは、作戦初期に戦闘があっただけなので』カットしたそうだ。また時期的にも、ドイツ軍が反攻を開始した12月16日にスタートし、12月31日までしか描かれていない。

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カウンターシート6枚(カウンター総数1680個)ながらも、ユニットはそのうち半数に過ぎない。こちらはドイツ軍ユニット。細かく戦車の車種が分けられているのもBCSの特徴だが、シュトルムティーガーや無線誘導戦車大隊あたりまで入っているのが楽しい(ただしティーガー戦車系ユニットは、活性化する毎に損耗チェックを行い、失敗すると1ステップロス。そしてシュトルムティーガーも無線誘導戦車も1ステップしかない……)。またBCS独特の表現方法として、突撃砲は大隊としてまとめて活用するより、歩兵支援に分散させた方が有効というのも戦闘教義(ドクトリン)的に正しい。

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こちらはアメリカ軍ユニット。戦車の質的にはドイツ軍に劣るものの、機甲師団はすでにコンバットコマンドとして複合兵科化されており、中には9ステップ、8ステップという打たれ強いユニットもあり、ドイツ軍とは異なる部隊構造を指揮できる。またドイツ軍の突撃砲とも異なり、駆逐戦車大隊は歩兵支援専門である(大隊としてまとめて機能させられない)というのも戦闘教義的に正しい。このあたりも、先日翻訳したBCSv1.2でCarl Fungがあれこれ書いていたので、かなり思い入れがあるようだ。

私が目の敵にしているのは、ある種のウォーゲームで描かれているように、アメリカ軍の独立駆逐戦車大隊を、歩兵師団に割り当てることです。私は、そういった駆逐戦車大隊が、攻撃的な戦車大隊として集中され、動き回るのを目にしてきました。(BCSv1.2から)

到着したタイミングもちょうどバルジ戦の時期だし、すでにBCSv1.2も訳してあるので、年末の繁忙期が過ぎたら、(選択ルール込みで)ソロプレイしたいと思う。クリスマスまでに触れられるだろうか……