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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Company Scale System】「Saipan:The Bloody Rock」Shattered Jewels Solo-Play AAR

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昨年末に購入したCompany Scale System(CSS)第1弾「Saipan:The Bloody Rock」のシナリオ1「Shattered Jewels」を初めてソロプレイしてみた。本シナリオは、1944年7月6日夜から翌7日夜(アメリカ軍上陸22~23日後、キャンペーンで言えば終盤)にかけて、日本軍守備隊が『もはやこれまで』と自暴自棄になり、玉砕突撃を仕掛ける場面を再現している。

日本軍の万歳突撃は、士気が3上がった状態で白兵戦アクションが行えるが、敵弾にも当たりやすい(防御修整+3)ため、事前の臨機射撃でバタバタと薙ぎ倒される可能性が高い。さらに玉砕突撃となると、移動アクション後に、追加の指揮ポイントを消費することなく、白兵戦アクションが行えるが、個別スタックでの白兵戦のみとなる(万歳突撃では、複数スタックによる大規模攻撃が可能)。

このシナリオ1では、まず玉砕マーカーを置かれた日本軍の3スタックが、タコツボ(Foxhole)に入ったアメリカ第27歩兵師団第105連隊の陣地に斬り込みをかけ、その後のターンでも続々と玉砕スタックが波状攻撃を行い、アメリカ軍がそれを迎え撃つという、まるで昔のインベーダーゲームのような状況を再現する。そのインベーダーたる日本軍が、自分と同じ国の人間というあたりが、なんとも悲しいが……

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さて第1ターン。日本軍は、まずヘクス50.15のアメリカ軍歩兵中隊に玉砕スタック3個中隊を突っ込ませるも、あえなく全滅。次に日本軍は、アメリカ軍で唯一タコツボに入っていないヘクス49.14の2個歩兵中隊を狙ったが、臨機射撃で指揮官・梅津大尉と2個中隊を喪失。続く白兵戦でも、アメリカ軍の英雄カウンター、Baker一等兵の活躍もあり、3個中隊とも除去された。ただし使い切りであるBaker一等兵カウンターがいなくなった後、さらに2つ目の玉砕スタックが突撃。これまた臨機射撃で2個中隊を失ったが、残る1中隊が良好なダイス差を叩き出し(白兵戦は両軍がダイスを振って修整を適用した後その差を適用する)、アメリカ軍を混乱4(混乱としては最悪、あと1段階落ちると除去)に追い込んだ。しかし照明弾下にあった日本軍は、この後、アメリカ軍が直接指揮チットを引いた後、射撃を受け、最初の3スタックは完全に殲滅された。

続く第2ターンには、新手の玉砕スタック2個が登場したが、日本軍が動き出す前に、混乱4だったアメリカ軍スタックは混乱2にまで回復。それでも日本軍は突撃したが、やはり事前の臨機射撃でその大半を失い、続く白兵戦で殲滅……という展開だった。第3ターン以降もさらに日本軍は登場するのだが、まあ展開は同じだろうということで、ソロプレイはここまでとした。ただ今回はすべて失敗したものの、万歳/玉砕突撃そのものは、運良くダイス差さえ広がれば、劣勢な日本軍にもワンチャンあると思った。

感想。シナリオ1なのに、キャンペーン終盤でしか使わない玉砕突撃をやらせるあたり、良くも悪くもAdam節は健在だなと思った。まあ、たしかに万歳/玉砕突撃は、本ゲームの特徴的なルールなので、早めに触れて理解した方が良いのかもしれない。

それより、CSSそのものの基本的な処理確認に手間取ってしまった。最初はGrand Tactical Series(GTS)とだいたい同じだろうと思っていたが、実際にプレイすると意外に差異が多かった。

特に第1・第2アクションでも、基本的には同じアクションを行って良い、というのは大きな変更だと思う。1回の活性化で、移動・移動も可能。そのせいかGTSにあった強行軍ルールが無い。間接射撃・間接射撃もOK。ただし直接射撃・直接射撃はダメらしい。それから『師団チットの第1アクションでも射撃や白兵戦が行える』『スタックの中から射撃できるのは1ユニットのみ』『混乱したユニットが他のユニットの上に移動すると、他のユニットも混乱する』というあたりもGTSとは異なる。

またコマンドポイントは、直接指揮チットを引いた時にダイスを振って増加させる、というのは改良点かなと感じた。GTSでは、師団チットを引いた時にダイスを振ってコマンドポイントを増加させるが、そのせいで『コマンドポイントが無い時に直接指揮チットを引いてしまい、何もできずに終わる』という状況も良くある。CSS式なら、少なくともそういった状況は避けられるだろう。

まあ、自分も10年GTSをプレイしてきたので、もうGTSシステムが頭に入っている分、それが固定観念になって邪魔をしている部分もあるが、CSSにもルールの記述が甘い部分があるのも事実。そのあたりは、いずれシリーズが進むにつれ改善されるのだろうが、とりあえず今は本作をプレイして、CSSに慣れていこうと思う。