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【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」On to Bayeux Solo-Play AAR

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今日は「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」の「On to Bayeux」シナリオをソロプレイ。このシナリオは、D-Day+3日の6月9日、ようやくこの戦域に到着したドイツ装甲教導師団による反撃と、内陸へ向かおうとするイギリス第50歩兵師団らの遭遇戦を扱ったもの。両軍はそれぞれ秘密裏に目標地点を決め、そこへ向かって攻撃を行う。装甲教導師団には4つの攻撃部隊があり、3つの攻撃ルートのどこに配置するかはダイスによってランダムに決定される。

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今回ドイツ軍は、まず右翼に装甲捜索大隊が、中央に第130装甲連隊第2戦車大隊(IV号戦車✕4)が配置された。写真ではマーカーを外してあるが、2つの攻撃部隊とも縦隊状態で道路上を北上している。ちなみに他師団のIV号戦車ユニットは火力(ユニット左上の数値)6だが、この師団のIV号戦車中隊は火力7という高評価を得ている。部隊練度(ユニット右上の数値)も7と極めて高く、ドイツ軍にとっては頼もしく、連合軍にとっては面倒な存在となっている。

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対する第50歩兵師団も、第8機甲旅団のシャーマン・ファイアフライを従え、南下中(こちらも縦隊マーカーを外してある)。ファイアフライ中隊も火力7、IV号戦車に優る射程4を誇るが、あいにく第8機甲旅団には指揮官がおらず、あまり期待はできない(フォーメーション・チットを入れても、指揮官がいないため第2アクションが行えない)。今回は、上写真に見えるConde-sur-Seulles村、Ducy-Ste-Marguerite村が、ともにドイツ軍の目標地点の可能性があるため、この地域の防衛に徹することにした。

イギリス軍は目標地点として、防備の厚いTilly-sur-Seulles村、Lingevres村を諦め、一番奥まった位置にありながらも手薄なLa Senaudiere村を目指すことにした。そちらには最初のターンに増援として登場する第22機甲旅団、第56歩兵旅団を向かわせる予定。

一方のドイツ軍も、すでにイギリス軍が抑えている二カ所を奪うのは難しいとみて、シナリオ開始時にガラ空きのEllon村を目標地点とし、これをシナリオ終了時まで保持することを考えた。

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さて開始1100時ターン。最初のチットは、Gerhardt戦闘団と決められているため、左翼に配置されたこれを一気に北上。目標地点のEllon村を早速、確保した。また同じく左翼に置かれたIV号駆逐戦車半個中隊✕3と、7.5cm砲装備のハーフトラック中隊を前衛として広く展開。このターンにイギリス第22機甲旅団と第56歩兵旅団が登場する増援ヘクスCに隣接するヘクスをすべて射撃ゾーンに収めてこれを封鎖。イギリス軍の登場箇所を少し離れた登場ヘクスBに変更させた。

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結果、1100ターン終了時はこのように。地図盤北端から湧いて出たイギリス第22機甲旅団、第56歩兵旅団は、IV号駆逐戦車の広い射撃ゾーン(射程4)に入れず、増援登場ヘクスから一歩踏み出した程度で終わっている。第8機甲旅団も、艦砲射撃の弾幕に隠れてIV号戦車たちの間合いに踏み込んだ。

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続く1300時ターン。先手を取ったドイツ軍は、第8機甲旅団のファイアフライに猛射を浴びせ、早くも2ステップロスを負わせた。ファイアフライ中隊が減少面になると、ただのM4シャーマンとなって戦力が急低下するため、イギリス軍にとっては痛い損害だ。

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このシナリオでは派遣(Dispatch)ポイントによるチット購入ルールは省き、指揮ポイント2を払えばチットが買える。イギリス軍は、第22機甲旅団フォーメーション・チットを購入。弾幕でIV号駆逐戦車を目潰し、一気に間合いを詰めたものの、第2アクションで射撃をする余力=指揮ポイントはあまり無い。第22機甲旅団フォーメーション・チットは毎回カップに投入したいので、2指揮ポイントを余らせる必要があるのだ。イギリス軍は指揮ポイントをケチりながらも、IV号駆逐戦車1個、7.5cm砲ハーフトラック1個を撃破してEllon村へ迫った。

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1300時ターン。今度はイギリス軍が先手を取り、第22機甲旅団フォーメーション・チットから開始。満を持してファイアフライ8個中隊がIV号駆逐戦車に射撃を浴びせたが、これがなんと全弾外れ!たしかにIV号駆逐戦車は当たりにくい(防御修正-4)が、ヒットひとつ与えられないとは……。これにより後続の第56歩兵旅団も(IV号駆逐戦車が射撃ゾーンを展開しているため)前進できず、仕方なく快速M3スチュアート中隊が敵射撃ゾーンを迂回してEllon村の西へ進出した。

対してドイツ軍も、手薄なLa Senaudiere村に自走対空砲などを配し、歩兵に陣地を築かせて、M3スチュアートの滑り込み勝利を防ぐ構えである。これを見たイギリス軍は自軍勝利を半ば諦め、Ellon村の奪取によってドイツ軍勝利を防ぎ、ドローに持ち込むことを目指した。

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1500ターン、1700ターンは、お互い弾幕の撃ち合いに躍起になり、なかなか射線が通らない。それでもイギリス軍はEllon村の自走迫撃砲を潰し、ボカージュに立て籠もる歩兵に艦砲射撃を浴びせたが、村を奪うには至らず。最後の1ユニットとなったIV号駆逐戦車も頑強に抵抗している。イギリス軍の虎の子、航空攻撃(修正無しの7複合火力)✕2も、さしたる戦果を上げずに終わり。

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1900ターン。イギリス軍は、ようやく最後のIV号駆逐戦車を潰したものの、時すでに遅し。Ellon村に立て籠もる歩兵部隊までは除去できず、ドイツ軍勝利となった。

後から考えると、イギリス軍は頑強なEllon村をスルーして、後方のLa Senaudiere村を攻めるべきかとも思ったが実際どうだか。とりあえず毎ターン、第22機甲旅団チットは必須。できれば第8機甲旅団チットも入れたいが、チット2枚分、4指揮ポイントを余らせるのもなかなか苦しい。

ドイツ軍も、Ellon村を守り切れたが、配置される部隊が変われば状況が変わってしまう。今回はIV号駆逐戦車が活躍したが、Gerhardt戦闘団だけだったら結構厳しいだろう。また今回、Scholze戦闘団は後方に留守番として残し、イギリス軍目標地点に陣地を築かせたが、これで良いものかどうか。一応、M3スチュアートによる滑り込み勝利は防いだが、後方に残すと前線の攻撃力が足りない気もする。

まあ、このシナリオ自体「The Greatest Day」で最もフリー・フォームだと明記されているし、ドイツ軍の攻撃ルートをいろいろ組み替えて楽しめば良いかと。良い練習シナリオだと感じた。