Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT「Combat Commnder:Europe」

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昨日、謝恩会から帰ったら、GMT社の新作カードドリブン戦術級ゲーム「Combat Commander vol.I」が届いていた。今月は買い物ばかりしているが、これが2006年最後の購入ゲームになる。それにしても箱が深い!

ゲームスケールは1ヘクス=30m、1ユニット=分隊/指揮官。カウンターシートは3枚で、ドイツ・ソ連・アメリカ軍歩兵ユニットと 支援火器ユニット、その他マーカーで構成されている。戦車・車両の類は皆無で、完全に歩兵戦オンリー。運命/Fateカードと呼ばれるデッキも、各軍毎に72枚ずつ用意されている。各カードには命令/Order、行動/Action、事件/Eventが記され、ランダムヘクスナンバーとダイスナンバーも記載。よく見ると命令や行動の枚数は、各軍によって少しずつ違う。地図盤は、両面印刷のハーフマップ6枚。つまり裏表12枚分。 ヘクス径が異様に大きく、10x15ヘクスのみである。各マップに対応した12シナリオ入りで、いずれもマップ1枚のみ使用。ランダムシナリオ作成ルールもあり。

そして上記のコンポーネントだが、すべてゲームシステムによる制約から製作されているのが分かる。なぜ運命デッキが72枚かと言えば、11から66までの2個ダイスナンバーが2枚ずつ投入されているため。そして連合軍デッキには偶数ヘクスナンバーが、 枢軸軍デッキには奇数ヘクスナンバーが記載されている。双方のデッキ総枚数は72枚x2なので、144ヘクスをカバーするのが限界。そこで15x10=全150ヘクスのハーフマップに限定したのだろう。

ルールはまだ読み始めたばかりだが、ゲームの進行は互いにカードを(1枚かそれ以上)プレイするか捨てて補充。命令カードでユニットを動かし、行動カードでより高い効果を得る。ダイスナンバーによって事件が発生し、Time!ならタイムマーカーが進行。 サドンデスチェックがあるので、いつ終了ターンになるかは分からない。シナリオ目標ヘクスの勝利得点をランダムに決め、隠すのも楽しそう。英文カード内容も、わりかし易しく読める。なにせ他のカードドリブンゲームだと、門外漢にはサッパリ判らぬ歴史的事件カードが多いが、このゲームでは「1部隊がベテランになる」「ランダムヘクスに火の手が上がる」等 サッと読めるし、理解できるモノが多い。

これ多分、きっちり訳さなくても遊べそう……正月休みにちょっと挑戦してみよう。まだ実際にはプレイしていないが、ASLスターターキットより初心者向けだし、ASLに敷居の高さを感じていた方には本作が宜しいかと。 勿論このゲームはあくまで歩兵戦オンリーだが、続編としてイギリス・イタリア・フランス軍セットも出るし、そのうち戦車戦キットも…… きっと将来「C3I」誌に追加ルールが載ったり、 別冊シナリオ集が出版されるのが目に浮かぶ。

ASLは第二次大戦のあらゆる戦術状況を再現できるが、 CCはシチュエーションを限定して、遊び易さを追求している感じだった。きっと2007年の人気ゲームになるだろう。確信。