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【Grand Tactical Series】「Operation Mercury」SNAFU (Rethymnon Historical Airdrops) Solo-Play AAR

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GTS:Operation Mercury」のシナリオ1「SNAFU(Rethymnonへの史実降下)」をソロプレイしてみた。お題は、1941年5月20日、ドイツ軍空挺侵攻第一波である第7航空師団第2降下猟兵連隊が、Rethymnon港と飛行場の奪取を図るというもの。5月20日1500ターン開始、翌21日1900ターン終了と、全11ターン。Rethymnon周辺だけを切り取ったハーフマップだけでも遊べそうだが、1ユニットだけその範囲外に降下しているため(⇧写真右上)、やはりRethymnonフルマップが必要となる。飛行場周辺には、第19オーストラリア旅団(歩兵2個大隊+ギリシア軍4個大隊)がびっしり陣取っていて、そのうえドイツ軍は飛行場の東西に分散して降下しているため、降下猟兵にしてみれば、早くも国に帰りたいレベルの苦境である。

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まずは20日1500ターン、ドイツ軍の降下からシナリオ開始。飛行場東に降りた第2降下猟兵連隊第1大隊(部隊名が青いバー)は、早速、降下地点近くにいたオーストラリア軍砲兵半個中隊を強襲で除去したものの、1500ターン最後にフォーメーションチットが出てしまったため、攻撃は翌1700ターンに持ち越し。また飛行場西に孤立していた第2中隊は、本隊と連絡が取れた(指揮範囲内に収まった)ものの、連合軍の射撃によって射すくめられ、制圧されている。

同じく第3大隊(部隊名がピンク色のバー)は、東西に部隊が分散してしまったが、とりあえず指揮官を東に配置してこちらを指揮下とし、第1大隊と足並みを揃えて東から飛行場を攻める策を取った。

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一方、飛行場の西でも、第3大隊の一部が連合軍陣地に迫っているが、こちらは指揮外のため、第2アクションが行えない。第3大隊のさらに西には、作戦目標であるRethymnon港があるが、いきなりそちらへ向かえば、連合軍に追撃されるとみて、まずは飛行場を攻め、大隊の合流を目指した。

これに対し連合軍は、1500ターンにいきなり派遣ダイス「0(最良)」を出し、派遣ポイント3を獲得。これは大規模な反撃を実施すべしということで、2/1歩兵大隊と2/11歩兵大隊、2つのフォーメーションチットを1900ターンに仕込み、積極的な反撃を企図した。

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その1900ターン。ドイツ軍は、イベントで出た「英雄(部隊練度と防御修整が1良くなる)」マーカーを、孤立している第1降下猟兵大隊第2中隊に配置。これが効いたか、第2中隊は連合軍の猛攻を1損耗打撃のみで切り抜け、飛行場脇を死守している。

ユニット単位での火力・練度に優るドイツ軍は、連合軍陣地をひとつずつ潰して飛行場に迫りつつあり、連合軍はその攻撃を座して待つよりも、あえて陣地を捨ててドイツ軍ユニットに接敵し、軽迫撃砲火力の恩恵(射撃が禁じられている師団フォーメーションチットでの第1活性化でも無償で射撃が行える、射撃戦を多用した連合軍ドクトリンを反映したもの)を活かすことにした。

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夜間ターンは、火力が2低下するため、散発的な射撃のみに留まった。また両軍とも、翌朝0700ターンに2枚ずつフォーメーションチットを仕込み、本格的な戦闘は夜明け以降としている。そしてこの夜間ターンに、第2降下猟兵連隊チットが引かれなかったため、翌0700ターン最初のチット扱いとなってしまった。つまり第2降下猟兵連隊は、夜間ターンの間に、指揮・派遣ポイントの増加ダイスを振るチャンスが失われ、1ターン分のポイントが得られなかったということだ。これはドイツ軍としては、かなり痛いチット巡りである。

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明けて翌21日0700ターン。両軍のフォーメーションチットが入り乱れるはずのターンだが、天運は連合軍に味方した。なんとオーストラリア軍2/1歩兵大隊の迫撃砲班が、2回続けて砲撃ダイス「0(最良)」を叩き出し、その砲撃2回だけで第3降下猟兵大隊第10中隊を全滅させてしまったのだ。さらにドイツ軍は、第3降下猟兵大隊第9中隊が損耗打撃2の痛手を負い、しかも第1降下猟兵大隊のフォーメーションチットが最後に残ったため、このターンは空振り、翌ターン最初に持ち越されるという不運だった。

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続く0900ターン。派遣ポイントに余裕のある連合軍は、このターンも大隊フォーメーションチット2枚を即投入。さらに積極的反撃を継続することにした。

ドイツ軍は、第10中隊を失ったため、飛行場の東南で組織的な戦闘が出来なくなり、やむなく第3降下猟兵大隊の指揮官を飛行場西側へ移動。今度は西から攻撃をかけ……と思いきや、意外にも練度2のギリシア軍3 1/5中隊が鬼のような奮戦を見せ、第3降下猟兵連隊第9中隊を射撃で除去してしまった。

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第10中隊を葬った連合軍は、ギリシア軍部隊を前進させてドイツ軍を分断しつつ、飛行場は手堅く陣地で守る形となった。また連合軍は、前日の1900ターンに続いて、今日も0700ターン、1100ターンにイベントで「情報(指揮ポイント+2、派遣ポイント+1追加)」が出たため、師団運用に余裕があり、イベント的にも幸運だった。

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結局この後1700ターンまでプレイしたものの、第1降下猟兵大隊がようやく滑走路に隣接するヘクスに到達しただけで、とても飛行場の奪取はおぼつかなく、港に至っては手を出す余裕すらないという状況だった。まあ、チット運的にもダイス運的にも、かなり連合軍に傾いた展開だったが、これがもう少しドイツ軍側に傾いていたとしても、ドイツ軍が勝つのはなかなか難しいかもしれない。しかしバランスはともかく、GTSの基本的な歩兵戦闘を学ぶには良いシナリオだと思う。ユニットやターン数などから鑑みても、半日プレイすれば決着が見えるだろうし、例会などで遊ぶにも良い感じだ。次はHeraklionマップのシナリオあたり試してみたい。