Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Grand Tactical Series】「The Devil's Cauldron」 Saga of 1st Airborne AAR

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猿遊会2日目は「Saga of 1st Airborne」シナリオを対戦。マーケット・ガーデン作戦、降下初日のアルンヘム攻略がテーマである。昨年の対戦ではイギリス軍のチット運が悪く、ある意味リベンジな感もある。自分は、イギリス軍プレイヤー諸氏を補佐しつつ、不在時指揮官も務め、ドイツ軍は昨年同様、N村氏に担当していただいた。

さて戦闘開始。いきなり連合軍航空攻撃ダイスが冴えまくり、ドイツ軍対空砲が6個除去され、イギリス軍進撃ルートがクリアになった。先遣ジープ隊は一気にアルンヘム外縁まで突っ走り、ライン河岸を突破した空挺部隊はオーステルベークまで到達。対するドイツ軍クラフト戦闘団は広く散開したものの、中央の森に陣取っていた歩兵中隊が、イギリス軍の迫撃砲2発で除去され、アルンヘムに通じる中央ルートががら空きになってしまったのだ。ところが 唯一、道路上に残されたイベントが「戦車パニック」で、イギリス軍ユニットが「どっかにドイツ軍戦車が隠れてるんじゃないか?」と疑心暗鬼に陥って足踏みし、ド イツ軍はひと安心した模様。

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と言ってもイギリス軍は、第1グライダー旅団も北方ルートを通り抜け、夕刻までにアルンヘム市内に1個大隊を送り込み、なお快調に進撃中。このままイギリス軍後続がアルンヘム突入かと思われた1900ターン、先手を取った第9SS装甲師団の増援が滑り込みセーフ的に登場。市内に入っ たイギリス軍をがっちり包囲し、事なきを得た。

それでもイギリス軍は後続を送り込むべく、堤防道路の切れ目に居座るイベントマーカー上がりの弱小装甲擲弾兵に襲いかかるも、N村氏の鬼ダイス目によりフロスト中佐麾下の精鋭空挺中隊が除去!さらに夜間ターンでもドイツ軍チットが先行し、ナイメーヘンからとって返 したグレープナー大尉率いる装甲偵察部隊がアルンヘム外縁の要害市街ヘクスに下車歩兵として展開し、迫るイギリス軍を、ぎりぎりのタイミングで押しとどめる活躍も見せた。

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そして翌日。0900ターンに天候が晴れ、イギリス軍の増援降下が可能に。しかし降下予定地点には、フォン・テッタウ麾下のヘーレ戦闘団が肉薄。これを排除すべく、第1グライダー旅団が強襲をかけて1中隊を除去するや、ヘーレ戦闘団は敗走チェックに失敗し、まるごと退散するハメに・・・(一番最初 に逃げたのは軍楽隊ユニットに違いない、との声も)

ところがここで観戦武官Dublin氏から「補給降下ゾーンどこ?」と問われ、指定された降下ゾーン を守るイギリス軍ユニットが皆無だと判明。イギリス軍はあわててヘーレ戦闘団を押し返したグライダー部隊を呼び戻すも、フォン・テッタウ麾下のリッパート戦闘団に補給ゾーン内に入られ、以後の戦闘では部隊練度マイナス1をくらうことになった。

そしてアルンヘム市内では、包囲された突入部隊を救うべく、後続のイギリス軍がぐりぐりと市街へ攻め込んでいるが、防備の堅い市街地ヘクスを奪うのは容易ではなく、攻略は難航。戦闘は苛烈さを増し、いよいよ1100ターン、イギリス第1空挺師団の第2波が降下・・・と云う時点でゲームを終えた。6ターン、約7時間。

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序盤の航空攻撃、イベントなどは明らかにイギリス軍有利であった。しかし夕刻から夜間にかけてドイツ軍が一気に巻き返し、 このまま勢いに乗るかと思われたものの、ヘーレ戦闘団を失い、シーソーゲーム的な激戦に一喜一憂できた。昨年に比べれば、ちゃんとアルンヘムで 戦えたワケで、イギリス軍には幸運も味方して、ずいぶん善戦できたと思っている。 

※参考Link:TDC:Saga of the 1st Airborne:猿遊会10/24: 閑人工房