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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】「戦国武将列伝10 四国編」「徳川家康と武田信玄」

2巻「関東編(上)」7巻「畿内編(上)」に続いて、戦国武将列伝シリーズ第10巻「四国編」も購入。全12巻のこのシリーズだが、あえてマイナーな地域の武将本から出しているようだ。本書では、四国武将を代表する長宗我部家の面々はもちろん、一条兼定安芸国虎、西園寺公広、十河存保・一在、河野通道・晴通、村上武吉・元吉などが紹介されている。もちろん自分もこのあたりの武将には詳しくないので、改めて知識をインストールしている感じ。またこのシリーズは、近年のさまざまな(中には相反する)学説を紹介しており、今現在どのような説があるのか、ざっくりわかるのが良いところ。とりあえず本書を手元に置いて戦国群雄伝「長元記」をもう一度プレイしてみたいと思う。

また、来年の大河ドラマ「どうする家康」にちなんで、さまざまな徳川家康関連の書籍が出ているが、その中から「徳川家康武田信玄」を購入。まあ、大河ドラマを視るかどうかは別として、こういったメジャー武将についても、近年の研究成果を読んでおきたいなと。本書では、桶狭間合戦から始まる徳川家康の独立、武田信玄と組んでの今川攻め、そして信玄の上洛戦、三方ヶ原の戦いに至る、徳川・武田両家の動きを追っている。このあたりの歴史的な流れや人物は一応、頭に入っているものの、近年の研究(徳川と今川・織田の関係性等)も入れて、当時のイメージを刷新した方が良いだろう。

ちなみに先日、某ゲームショップで、ゲームジャーナル52号「信玄上洛」と55号「関東制圧」のデッドストックを発見し、定価で売っていたので、すでに持っているのについ買ってしまった。まあ、手元に2冊ずつ抱えることになったので、心置きなく1冊はカウンターを切ってプレイ準備を整えた。ということで2023年の正月休みは、このあたりの戦国群雄伝のソロプレイから始まりそうだ……