Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【戦国群雄伝】Game Journal #76「独眼竜政宗」

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2020年発売のゲームジャーナル76号「独眼竜政宗」も購入。これにてGJ版戦国群雄伝も揃ったと。

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ツクダ版同様、伊達軍はダークブルー。なんとなく青系・緑系で伊達方・反伊達方になってるのか。そういやGJ版って、一揆衆も陣笠・鉄砲の足軽シルエットなのね。

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ツクダ版「独眼竜政宗」は、大河ドラマ独眼竜政宗」が放送されていた1987年に発売された。自分も大河ドラマは観ていたが、ちょうど浪人生だったせいもあり、ゲームを買ったのは大学入学後の1988年になってからだった。「関東制圧」も並行して大河ドラマ武田信玄」でイメージ作りができたが、もちろんこの「独眼竜政宗」もあらかじめ大河ドラマで予習していたため、ゲームにも入りやすかった。伊達方は、伊達政宗@渡辺謙片倉景綱@西郷輝彦伊達成実@三浦友和という、わかりやすいカッコ良さ。鬼庭左月@いかりや長助が『殿!』とか言うと、バカ殿様が出てきそうだったなあ。その一方、仇役の最上義光@原田芳雄豊臣秀吉@勝新太郎、という恐ろしさ。芦名義弘がまだ無名時代の堤真一だとは知らなかった。他にも、松平忠輝@真田広之とか、豊臣秀次@陣内孝則とか、石田三成@奥田瑛二とか、一瞬だけ出てくる真田幸村@若林豪とか、無刀取りを見せる柳生但馬守@石橋蓮司とか、千利休@池部良とか、今でもすらすら思い出せるくらいにキャラの立った大河ドラマだったなあと。

ゲームの方はと言うと、春から秋にかけて軍事行動を行い、雪が降ると半年お休みという、長丁場なキャンペーンだった記憶がある。また、たとえ春夏でも、情勢変化によって謀反が起きたり、各地の大名が活性化すると、包囲戦を途中で諦めて帰国したり、転戦し、包囲されていた城はその間に修復され、また雪が融けて春になったら最初から包囲戦をやり直し……のような展開になったのを覚えている。そんな悠長な戦をしているから中央の動勢とはかけ離れるし、天下取りにも出遅れるよなあ……と東北の戦国図を理解したので、ある意味、教育的な作品だったと思う(^_^;)

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そしてこのGJ76号には、GJ55号「関東制圧」の追加シナリオ「第一次・第二次国府台合戦」「河越夜戦」シナリオ用のカウンターが収録されている。主役の北条氏綱(★★233)に対して、ライバル小弓公方義明(★★332)の行動力は鈍いが、野戦修整は互角になっている。一応、上総武田家の内紛では、小弓公方方が勝っているからなあ。このあたりは、我が地元、千葉県市川市国府台が舞台なので、これだけはさすがにカウンター切って一度プレイしておきたいなと。