新刊「パンツァー・エース 若き男爵のティーガー重戦車戦記」を購入。著者の経歴は、ドイツ第4装甲師団第35装甲連隊所属のIII号戦車乗組員として1941年6月のバルバロッサ作戦に参加し、8月には負傷し本国へ送還、新設の第502重戦車大隊に転籍……というところから始まる。レニングラード戦線には移送命令を拒否する伝令として派遣、スターリングラード解囲に向けてロストフに向かうも時すでに遅し。その後、中隊ごと第503重戦車大隊に移籍され、ツィタデレ作戦にがっつり参加し、またしても負傷。次はノルマンディ戦線に送られ、英軍のグッドウッド作戦で恐ろしい爆撃を経験、さらにハンガリー戦線に送られ負傷して後送、最後はフランス軍に降伏と、やはり戦後まで生き残った人は、過酷な戦場を転戦しても運の良さがあるんだなあと思ったり。そして戦後は西ドイツ軍に奉職し、戦車旅団長を経て、少将にまで上り詰めたという人物。
まあ、ウォーゲーマーとしては、激戦地での詳細を知りたいので、そういう意味ではツィタデレ作戦、グッドウッド作戦、ハンガリー戦あたりが参考になるかなと。特にハンガリー戦に関する記述は、日本語ではあまり見かけないし「BCS:Panzers Last Stand」の雰囲気作りにも良さそう。ちょうど「Panzer Leader」も買ったばかりだしね。