2015年発売のゲームジャーナル55号を購入。付録ゲームは、以前ツクダから発売されていた戦国群雄伝シリーズ「関東制圧」。ツクダ版はすべて所有しているので、わざわざ買い直すこともないだろう……と思って当時はスルーしたが、昨年になって「長元記」が付録化されたこともあり、だったらGJ版も揃えておくかと。そして今回、結構なプレミア価格で入手したが、値段は見なかったことにしよう……
舞台はもちろん関東甲信越。自分も下総国の出身(ヘクスで言うと3529か3530あたり)なので、初めてツクダ版を買った時、とてもなじみ深く感じた。やはり自分が住んでいる地域だと、地名も慣れ親しんでいるし、距離感も理解しやすい。
ツクダ版と同じく武田軍は赤。北条軍は、ツクダ版では紫だったが、GJ版では明るい緑に変更と。そういやツクダ版のカウンターは、表裏が逆に印刷されていたなあ。
ツクダ版では緑だった上杉軍は水色に。北国だから雪化粧的なイメージなの?
そしてGJ55号本誌には、故・錦大帝氏による、第一次・第二次国府台合戦、河越夜戦シナリオと、それに用いるユニットが印刷され、カウンターは後にGJ76号「独眼竜政宗」に付いている。だからさ、この時点ですでに旧シリーズを超越するような布石が打たれていたのだから、さっさと買っておけばよかったのに。特に国府台なんて地元だぞ(反省)。
ちなみに、自分が初めて購入した戦国群雄伝シリーズが「関東制圧」だった。ツクダ版が発売されたのは1987年だが、自分が入手したのは、翌1988年。ちょうど大河ドラマで中井貴一主演の「武田信玄」が放送されており、ゲーム世界に入りやすかったのを覚えている。本作に登場する数々の武将……特に武田方の武将についても、いまだに当時のイメージが残っている場合もある。馬場信春は美木良介、真田幸隆は橋爪功、とかね。その後、1990年には角川映画「天と地と」も観に行き、ロケ地・カナダの自然は全然川中島に見えなかったけど、この時代の戦いを補完するイメージはずいぶん受け取ったなと。
ゲームとしても、我が家では3人で集まることが多く、この「関東制圧」は陣営を入れ替えて何度もプレイした。自分は、ルールに慣れているという理由で、精強な上杉軍を受け持たせてもらえず、大概は武田軍か北条軍を担当していたような。そして大概、上杉軍との決戦を回避していたような気がする。
高荷義之氏のボックスアートも、個人的にはすべてのウォーゲームの中で一番好きなぐらい気に入っている。そういう意味では、非常に思い出深いウォーゲームのひとつ。あれから30年以上経ったのか……