Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【Grand Operational Simulation Series】WaW#80「Hannut」Solo-Play AAR

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昨年9月に購入した「GOSS:Hannut」をようやくソロプレイすることに。詳細すぎるWWII大隊級GOSS(Grand Operational Simulation Series)の入門作として登場したこの「Hannut」、砲兵大隊ユニットを省略してポイント化したというシロモノだが、果たしてどんなものか……という味見をしてみた。

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まず第1(1940年5月12日午前)ターンは、先手ドイツ第4装甲師団が地図盤内に進入してくるところから始まる。守るフランス軍は、第2、第3軽機械化師団で前線を維持しており、その戦線が破綻するターン毎にドイツ軍に勝利ポイントが献上される。そのためフランス軍としては、ある程度横広がりに展開せざるを得ないが、各スタックが孤立していると(自軍スタックが隣接していないと)戦闘では不利なコラムシフトを被ってしまう。と言って、薄いスタックをばらまけば各個撃破されてしまうし、ある程度の諸兵科連合効果が得られるスタックを積みつつ、大事なところでは連携できるようにしたいという、無茶な要求を満たすべく、あれこれと配置を考えてみた。まあ、各スタックの陣容をどうするかも、GOSSの楽しみということで。

そして先手ドイツ軍が、移動してきてそのまま戦術攻撃(TA)を仕掛けたものの、周密攻撃(PA)ではないため、単独スタックのみでの攻撃となり、守るフランス軍戦車大隊の防御力も高く、不利な戦闘比を強いられることになった。しかも事前の防御弾幕=火力支援(FS)によって、ドイツ軍スタックは戦力比がさらに1落ちるシフトを食らってしまったため、ここは無理せず、攻撃中止を発令した(練度チェックに失敗したら、そのまま攻撃を強行する)。しかしもうひとつの戦術攻撃スタックは、そのまま攻撃を続行し、あえなく1ステップロスという羽目に。

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第1ターン裏、返す刀でフランス軍第2軽機械化師団は、4個スタックによって3カ所で周密攻撃(PA)を行った。一応、第2軽機械化師団司令部は定置状態にあり、各ターンに周密攻撃を3回まで許可されている。しかしフランス軍戦車隊は、防御力と防御練度は高いものの、攻撃力と攻撃練度はそれより低く、戦力比ではドイツ軍より優っているものの、ダイス修整が不利で、ことごとくステップロスを食らった。

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第2(5月12日午後)ターン、増援として、地図盤北端からドイツ第3装甲師団も登場。そしてドイツ第4装甲師団は、ゲームタイトルでもあるアニュ(Hannut)を含む2カ所で周密攻撃(PA)を仕掛けた。

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これが功を奏し、フランス軍は多くの戦車ステップを失いつつ後退、ドイツ軍もアニュを占領……というあたりで、いったんプレイを終えた。フランス軍としては、第5、第6ターンに増援が登場するまで戦線を支えておきたいが、反撃による痛手が大きかった。一応、防御力は高いのだから、序盤はあえて遅滞行動に徹した方が良いのだろうか……などと思ったので、もう一回最初からやり直すことに。

そもそもフランス軍は、前線に機械化部隊を貼り付けて、増援で歩兵師団を送り込むとか、役割が逆じゃないかと思うのだが、そういった思想も敗因のひとつなのだろう。

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ゲーム再開。第1ターンに登場したドイツ第4装甲師団は、今回は戦術攻撃は行わず、周密攻撃を仕掛けられる位置に就いた。しかしフランス第2軽機械化師団は、あえてアニュ一帯を放棄して後退。全スタックが一斉に周密攻撃(PA)を受けないよう、3ヘクス以上の間合いをとるようにした(周密攻撃の準備移動は1か2ヘクス)。

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第2ターン。北端からドイツ第3装甲師団も登場。ちなみに増援として登場したこのターンに周密攻撃(PA)をかけてもいいかどうかはよく分からないが、今回は不可とした。

第4装甲師団は、2スタックによる周密攻撃(PA)によって、フランス軍スタックを1ステップロス、2ヘクス後退させた。

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第3(5月12日夜間)ターン、ドイツ軍は夜陰に乗じて戦闘位置を調整。フランス第2軽機械化師団を南北から包囲するような位置に進んでいる。

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明けて第4(5月13日午前)ターン、ドイツ軍2個装甲師団は4カ所で周密攻撃(PA)を開始。

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しかし事前の砲爆撃だけでフランス軍スタックが後退を選択する場面が続き、ドイツ軍は両翼から前進することに成功。戦線中央で取り残されたフランス軍スタックは、もはや後退できず、決然とドイツ軍の周密攻撃を迎え撃ち、あえなく2ステップロス。とまあ、部隊を温存して後退しても、それはそれで包囲される危険があるんだよなあ、ここは後退せずに死守すべきだったか……と思ったあたりで、このソロプレイも終わりにした。

とりあえず3年半ぶりのGOSSソロプレイだったので、だいぶルールも忘れていたが、両軍1~2個師団ずつ、平坦な地形で動かすというシンプルな状況だったので、GOSSの基本的なシステムを再履修するには良かったなと。またあらためて、もう少し先までプレイしてみようと思う。

恐らくGOSS入門者も、最初の3ターンぐらいを何回か動かしていくと、GOSSのメカニズムが分かってくるかと思う。いきなり最初から100%正しいプレイを目指そうとせず、あえてフランス軍で果敢に反撃してみるのも一興。そのうち有利な戦闘比や、有利なダイス修整を引き出すコツが分かってくると、論理的にユニットを捌けるんじゃないかと。まあ、自分も論理的にユニットを動かせているのか微妙だが……