Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Advanced Squad Leader】「Blood Reef : Tarawa」

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1999年にアバロンヒル社から発売されたASL(Advanced Squad Leader)のヒストリカル・モジュール「Blood Reef : Tarawa」をヤフオクにて購入。昨年末、MMP社で売れ残っていた「Blood Reef : Tarawa Gamer's Guide」を買った時に『(本体モジュールも)いいとこ3万円ぐらいで入手したい』と書いたが、クーポンやら余っていたPayPayやらを投入して、なんとか2万円台で手に入ったので良しとしよう……いやこんなことになるなら、当時定価で買っておけば良かった、と思っても後の祭りよ。

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お題はもちろん、1943年11月に行われた、タラワ環礁、ベティオ島へのアメリカ第2海兵師団による強襲上陸作戦である。迎え撃つは日本海軍特別陸戦隊(横須賀+佐世保)で、太平洋戦史に残る死闘と相成った。しかしこのベティオ島、1ヘクス=40メートルのASLスケールで、たった2枚の地図盤に収まってしまうほど小さい。この狭い島で、両軍兵士がひしめき合って激闘を展開したかと思うと感慨深い。 

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カウンターシートは、1/2サイズが2.5枚(カウンター650個)、5/8サイズが1枚(176個)。アバロンヒル時代の製品ながらも、末期の作品なので、印刷はきれい。とは言っても、現行のMMP製カウンターの方がやはりカットも揃っているので、わざわざこちらを切らずに、ASL太平洋戦線モジユール「Rising Sun」を使えばいいかなと。まあ、第三特別根拠地隊司令官・柴崎恵次少将(Adm Shibasaki 10-2)や、第2海兵連隊長デビッド・シャウプ大佐(Col Shoup 10-3)といった実名指揮官カウンターも入っているので、そこは使いたいかも。 

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地図盤の一部だけを用いるシナリオは7本、キャンペーンゲームは3本収録。ありがたいことに「A grove of ASL」でルール訳も公開されているので、忘れないうちに印刷と。

http://war.game.coocan.jp/ASL/

しかしASLの公式ヒストリカル・モジュールだけでも、1942年スターリングラード、1944年アルンヘム、1945年ブダペスト、1945年ハッティン、1940年ディナン、1944年エルスト、そしてこの1943年タラワと手元に揃い、さらに非公式の1942年ホルム、1944年ヒュルトゲン、1944年オルシャ、1945年ケーニヒスベルク、1941年ハルファヤ峠とあるものの、ほとんど手をつけておらず、完全にコレクター状態……これ以上「そのうちやろう」案件を増やしてどうするとも思うが、いつの日かじっくりと、こういったヒストリカル・モジュールを楽しめる日が来るといいなあ……