Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【C3 Series】「The Dogs of War」デザイナーズ&デベロッパーズノート翻訳

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シリーズ前作「Less Than 60 Miles」の時と同様、「The Dogs of War」のデザイナーズノートを翻訳し、本日、Thin Red Line GamesのBlogにアップされました。すでにルールや図表類は、馬場夫氏謹製の翻訳がアップされていますが、そちらと同じBlog記事に並んでいます。

今回はデザイナーズノートとデベロッパーズノートの両論併記という形ですが、これがまた「Less Than 60 Miles」とは全然違うテイストの読み物になっていますし、ゲームをお持ちではなくても、1980年代の仮想第三次世界大戦にご興味のある方は、楽しめるのではないでしょうか。特に「The Dogs of War」では、イギリス軍、西ドイツ軍、ベルギー軍が登場するため、多国籍軍としてのNATO軍の対応に焦点が当てられています。

基本的に今回のノートでは、「なんでもうまくいく(NATO側の対応に楽観的)」派の退役イギリス陸軍大佐のデベロッパー氏と、「これは演習ではない(NATO側の対応に悲観的)」派のゲームデザイナー氏の見解の相違が、それぞれ語られています。悲観的なゲームデザイナー氏に言わせれば、NATOは1968年のチェコ動乱「プラハの春」の時もまったく対応できていなかったし、それは1985年でも同様であろうと。しかし楽観的なデベロッパー氏に言わせれば、いや過去は過去、1985年当時は、レーガン大統領やサッチャー首相など、果断な決断を下せるリーダーシップがあったぞと。

一応、ゲームでは「これは演習ではない」的に、ワルシャワ条約軍の侵攻に対して、NATOの対応が遅れたという設定で始まりますが、まあ、こういった場合「摩擦」 が多めに生じたという想定の方が、展開としては興味深いですね。

ちなみにデザイナーズノートでは、西ドイツ軍の第四次編制についても触れられており、年末に出た「幻の東部戦線」を買っておいて良かったなと思いました。「NATO軍の歴史と現状」も買おうかな…… 

NATO軍の歴史と現状 (WAR MACHINE REPORT No.77)

NATO軍の歴史と現状 (WAR MACHINE REPORT No.77)

  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: 雑誌