Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【参考文献】「最新世界紛争地図」「地政学世界地図」

最新 世界紛争地図 66の地図で見る世界の紛争
 

あらためて21世紀の戦争を学び直そうということで、「最新世界紛争地図」を購入。この手の本は、なるべく新しいモノが良さげだが、原書は第四版が2019年発売ということで、まあ宜しかろうと。各地の紛争地域の地図を基に、その背景が簡単にまとめられていて、現在の世界情勢をおおまかに俯瞰するには良さそうだ。最近、武力衝突が始まったアルメニアアゼルバイジャンの地図もあるが、モザイクのように入り組んだ人種構成を見ると目眩がする。まあ、どこの紛争地域も人種や勢力が入り乱れていて、旧ユーゴ地域にしろ、イスラエルパレスチナにしろ、シリア、レバノン、マリ、ナイジェリア、コンゴ南スーダンミャンマーアフガニスタン、印パ国境……どこもかしこも『これどうすりゃいいんだ』という複雑な状況に陥っている。複雑なだけに、膠着したまま(ルトワック的に言うなら凍結状態のまま)で、永続的に対立・緊張状態が続くというのも困ったものだが、21世紀の戦争を扱ったウォーゲームに触れるなら、そういった背景も知っておかなければ。 

地政学世界地図:超約 国際問題33の論点

地政学世界地図:超約 国際問題33の論点

 

また、こちらも原書は2019年の「地政学世界地図」も購入。こちらはもう少し文章量が多いが、紛争地域だけでなく、経済や環境問題を抱えた地域も紹介している。著者は、フランスの歴史と地政学の先生でYouTuberというあたり、内容的に大丈夫か?と思ったが、とりあえず各地の問題が平易にまとめられている。ただ、一応注釈があちこちに付いているが、すでに原書発売時点から状況が変わった事項も多々あり、近年の国際情勢の動きの速さも感じてしまう。まあ、まずはこういった書籍で、おおざっぱに理解しつつ、それ以上詳しい知識が欲しければ、地域や問題毎の文献に進むのが自分流なので。

しかしこういった本を読んでいると、学生時代を思い出すなあ。大学受験は地理選択だったし、入ったのも国際関係学部だったので、そのままこの手の問題を研究するような職業に進んでもおかしくなかったのだけれど、あの当時は、研究職でやっていこうなんて考えは微塵も無かった。当時、湾岸戦争の戦況をニュースで眺めつつ、GDW「Persian Gulf」で事前に戦争展開をシミュレーションしていた頃が懐かしい。そしてその30年後、また同じようなことをしようとしている自分がいる。やれやれ。