Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】「日本の戦争 図解とデータ」

日本の戦争―図解とデータ

日本の戦争―図解とデータ

 

神奈川の古書店から、1982年刊行の「日本の戦争 図解とデータ」を取り寄せ購入。実は以前、所有していたのだが、経済的に厳しかった時に売却してしまった一冊。内容は、明治維新以降に日本が関わった戦争……日清戦争日露戦争第一次世界大戦(青島攻略・シベリア出兵)、満州事変から日中戦争、そして太平洋戦争の各場面を、簡単な説明と、戦況図としてまとめたもの。

今年は「TSWW:Day of Infamy」「TSWW:Singapore !」と太平洋戦争のウォーゲームを続けて購入し、さらに最近、TSWWシリーズの日中戦争編「The China Incident」の予約プレオーダーも始まったので、やはり本書ももう一度手元に欲しくなって、再購入と相成った。まあ、当時の定価4400円とさほど変わらない価格だったので、良しとしよう。

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本の作りとしては、左側が戦況解説、右側が戦況図という構成。日清・日露から太平洋戦争終戦までを67枚の図で概説している。まあ、あくまで解説の方は短いので、簡単な参加部隊と指揮官名が分かれば良いし、詳しいことは、それぞれの戦場を詳解した別の史料を読んだ方がいい。個人的には、日中戦争での諸作戦の戦況図がありがたい。なぜかヨーロッパの戦場名はそれなりに頭に入っているのに、中国の戦場名と位置関係はそれほどでもないので、また勉強し直そう。巻末には、戦時日本の経済状況や、戦備に関する史料もあり。まあ、これも古いものだろうが、それもまた今時の史料で補完するつもり。

とりあえず、赤と青の矢印が入った戦況図だけでも、ウォーゲーマーは大好物だと思うので、未読の方は是非是非。まだそれほどプレミア価格でもないし。