Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】アンドルー・コックバーン「脅威 ソ連軍事機構の実体」

脅威―ソ連軍事機構の実体

脅威―ソ連軍事機構の実体

 

近所の古書店で、300円で売られていた「脅威 ソ連軍事機構の実体」を購入。原書は1983年発行、日本語版は1985年発行と、まさに冷戦真っ只中というか、最近購入した仮想・第三次世界大戦ゲーム「Less Than 60 Miles」が想定する時代に書かれた、ソ連軍の内幕モノ。ソ連で兵役に就いた人々からソ連軍の内実を探ろうとしたり、中東で捕獲したソ連軍戦車を扱ったアメリカ軍の演習対抗部隊の士官からその兵器の故障率について語ってもらう等、今になって読んでも、なかなか興味深い内容。

しかし逆に、当時配備されたばかりのアメリカ軍のM1戦車について「旧来のM60戦車の方が、故障率は低く、行動距離は長く、搭載弾薬も多い」としているあたりも面白い。

また、ソ連軍を語る中で「ドイツ参謀大学のフォン・メレンティン将軍」「そのかつての上官ヘルマン・バルク将軍」といった、お馴染みの名前も出てきたり。

まあ、古い本だが、これも「Less Than 60 Miles」の予習ということで……