先に読んだ「ドイツ電撃戦に学ぶOODAループ超入門」に続き、OODAループのより深い解説書を購入。こちらは、ややビジネス寄りにもなっているが、それでもウォーゲーマーが読むには、良い内容。
ただ、ウォーゲーム内でこのOODAループを実践しようとするのも、なかなか難しい。リデル・ハートが言う「間接アプローチ」や、ルトワックが言う「逆説の活用」を行い、対戦相手を精神的に麻痺させれば、OODAループ的には優位に立てるだろう。でも実際そうなった場合、相手が『あ、もう降参降参。今日はここまでしようよ』と言われてゲームが終わる場合もある。
ゲームシステムとしてOODAループの物理的差異が再現できるのは、やはりBCS(Battalion Combat Series)だと思う。BCSでは、行動力に劣る軍隊が徐々に受け身に回り、相手への対応で手一杯となり、能動的に行動できなくなるプロセスが良く表現されている。もちろん自軍が、必ずしもOODAループを上手く回せる保証も無いけれど、フルに2回活性化できるというチャンスをつかんだ時、いかに上手く行動するかも求められるので、OODAループにご興味のあるウォーゲーマーは、是非BCSに挑戦していただきたい。
またボイドのOODAループについては「エア・パワー 空と宇宙の戦略原論」も参考に。