ナチスの戦争1918-1949 - 民族と人種の戦い (中公新書)
- 作者: リチャード・ベッセル,大山晶
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/09/24
- メディア: 新書
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アメリカの歴史学者リチャード・ベッセルの「ナチスの戦争 1918-1949」を購入。ナチスが目指したものは人種戦争であったという観点から、第二次世界大戦を読み解いた一冊。第一次大戦での敗北からどのようにユダヤ憎悪が芽生えたのか、そして大戦中ナチスはどのように人種根絶を優先して進めたのか、さらに戦後その憎悪はどのように残ったのか(また消えたのか)について記している。
もちろん第二次世界大戦の背景を知るには必要な知識だが、正直このあたりまで反映されたウォーゲームとなると見かけたことが無い。そういう意味では、ウォーゲームの参考文献と言うより、歴史研究書として読んだことになる。しかし大戦末期、ドイツ人を襲った戦争の惨禍が、彼らに被害者意識を植え付け、加害者意識を薄れさせたというのは、日本も同じかもしれないなあと思ったり……