Simulating War: Studying Conflict through Simulation Games
- 作者: Philip Sabin
- 出版社/メーカー: Bloomsbury Academic
- 発売日: 2014/06/19
- メディア: ペーパーバック
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古代戦ウォーゲーム「Lost Battles」の生みの親、フィリップ・セイビンの新刊「Simulating War」が到着。まだ読み通していないので、今回はおおざっぱなご紹介だけ。 前半は、戦争をいかにゲーム化するかといった内容で、正確さvs単純さ、コンポーネントや戦史リサーチについても触れている。後半ではサンプルとして以下のミニ・ウォーゲームを収録。
・ポイント・トゥ・ポイント方式の第二次ポエニ戦争ゲーム
・WWIIヨーロッパ戦略級爆撃ゲーム(1944年2月のビッグ・ウィーク攻勢)
・WWIIヨーロッパ戦術級爆撃ゲーム「Angel One Five」
・1ユニット師団・軍団規模の1944年コルスン包囲戦「Hell's Gate」
・1ユニット中隊規模のWWII汎用作戦戦術級「Fire & Movement」
・ややボードゲームちっくなWWII戦術級市街戦「Block Busting」
第二次ポエニ戦争、コルスン戦、ビッグ・ウィーク攻勢は、 カラー・マップとユニットが数ページにわたって分割、掲載されている。そう書くとずいぶん豪華な付録付きに思えるが、グラフィックは「遊べればいい」程度のモノで、地図は衛星写真まんまだし、自作の手間をかけるなら既発の面白そうなゲームを遊ぶよなあ、とも思ったり。他にもサイバーボードの使い方、ナポレオン会戦を模したカードゲームがあり、巻末の参考ウォーゲームと資料一覧はなかなか面白いリストになっている。
「シミュレーション・ゲームを通して学ぶ闘争」というサブタイは理解できるし、 試みも面白いけれど、そこで例示される付録ゲームに魅力を感じるかは微妙。いや遊べば面白いんだよ!と言われそうだが、それ言っちゃいかんし。やはり得るモノが多そうなのは、まだ精読していない前半部だろうか。とりあえずちまちまと読み始めてみよう。