Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Grand Tactical Series】「Panzer Command」 GTS.version AAR

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YSGAにてasasin氏、N村氏に「Panzer Command」をインストしてきた。今回は上級入門シナリオ「The Soviets Breakout」を選択し、突破するソ連軍をasasin氏が、阻止するドイツ軍をN村氏が担当。序盤、チットで先手を取ったソ連軍がT34×2を 盤外突破させ、ドイツ軍偵察部隊のオートバイ等も撃破して、得点を稼いだ。一方ドイツ軍も、増援の戦車隊(ティーガーI 型含む)が到着するや、連続射撃でT34×2を撃破して得点で追いすがるも、これ以上の失点を嫌ったソ連軍が後退して逃げ勝ちとなった。

一応「これはこれでOK」的な感触はいただけたものの、写真でも目立つ集中射撃マーカー(ABCの照準アイコン)は不評で、やはり「TDC」で削られたのも当然と自分も再認識した。

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さらに午後から、まったく同じシナリオを以前自作した「GTS/Grand Tactical Seriesバージョン」でもプレイしてみた。勿論、マーカー類は「The Devil's Cauldron」から流用し、この連戦で「Panzer Command」から「GTS」への進化を体感していただこうと。

チット数が減ってターンは短縮され、ウザい集中射撃 マーカーは無くなり、部隊練度や指揮範囲はユニットを見れば一目瞭然だし、間接射撃の手順も、航空攻撃も簡略化されていて、プレイのスムーズさは格段に上 がっていたと思われる。しかし一番変わったのは、砲撃による弾幕マーカーの登場で、初プレイのasasin氏も阻止砲撃の強力さを楽しまれていたようだ(もっともスツーカの空襲で152mm砲が一発除去されたが……)。

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こちらの展開は、両軍戦車隊が横一線で牽制しつつ、終盤ではKV-1×1、T34×2がティーガーI型の討ち取りを狙い、ドイツ軍もIV号中隊を突出させてソ連軍後方への逆突破を画策。あいにく双方が夢見た展開にはならなかったが、「GTS」の進化ぶりは十分味わっていただけたかと思う。

さすがに「The Devil's Cauldron=GTS」を体験した後では、素の「Panzer Command」に戻る気にはなれないが、こうして「GTS」ユニットで遊ぶとそれなりに楽しめるのも面白い。今回は小シナリオだったが、もっと大量にユニットを自作して、勝手に数個師団規模のシナリオを設定してみようかとも思った。

参考Link:Panzer Command & GTS:YSGA11/21: 閑人工房