Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

CMJ/EP「日露戦争」AAR

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初参加のちはら会にて「日露戦争」を5年ぶりに対戦してきた。自分は日本軍を担当。 sawada氏率いるロシア軍の遅滞防御に阻まれつつ遼陽に迫るも、反撃くらって戦力を削られ、こちらの攻撃もスカって進撃停止。日本軍の目標VP70には遠く及ばず、VP47で敗北した。まあ5年ぶりの突発プレイなので修練者には勝てませんわな。

しかし久しぶりに対戦して、やはりプレイアブルな作品だなと感じた。日露戦争シミュレーションとして妥当かどうかは、ちと置いといて、シンプルでオーソドックスな作戦級システムは遊びやすいし、戦役全体をマネジメントする面白さもあると思う。

しかしエポック「日露戦争」が好きか?と問われると、首を傾げてしまう。妙な言い方かもしれないが「面白いけど好きなタイプではない」のだ。それは多分、自分が戦術級寄りのウォーゲーマーで、オーソドックスな作戦級ゲームにも飽きてしまったと云う理由もある。「日露戦争」の無個性かつ画一的な数値が書かれたユニットも、まるで同じ顔の役者がずらっと並んでいるような気がしてどうも……

もっとも、ああやって数値を均一化したからこそゲーム内での処理がシンプルに抑えられているのも事実で、ロシア軍師団10、7、日本軍師団9と云う攻撃力も、良い戦力比がなかなか立てづらい絶妙な設定になっている。

とは言え、それは自分にとって「感心」であって「感動」ではない。初めて遊んだ時も「遊びやすいゲームだな」と感心はしたけど 「これこそ僕が欲しかったゲームだ!」と感動はしなかった……と云うあたりが、自分の「日露戦争」への微妙な評価につながっている。でもsawada氏との対戦は楽しかった(笑)。個人的嗜好と、対戦が楽しめたかどうかもまた別なのだ。