Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Musket & Pike Series】GMT「Gustav Adolf the Great」

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Musket & Pikeシリーズ第4弾「Gustav Adolf the Great」を購入。値引きセールで3000円ぐらいで買ったが、軒並み値段が下げられてるって事はM&Pシリーズ、売れてないな・・・

さて本作の主役は、いよいよスウェーデングスタフ・アドルフ2世。ようやくM&Pシリーズも三十年戦争のメジャー会戦に手を付けたと思ったら、半分はスウェーデンポーランド戦争なのでマイナー魂は健在であった。

収録会戦は以下5会戦。「ディルシャウ会戦(1627)」スウェーデンポーランド戦争。別名チェフ会戦。 2日間に及ぶ激戦の末、名将コニェツポルスキを撃退するも、アドルフ負傷。「ホーニクフェルド会戦(1629)」同じくスウェーデンポーランド戦争。 羽根付軽騎兵、コサック騎兵、カラコール騎兵と、騎兵のオンパレード。 「ブライテンフェルト会戦(1631)」三十年戦争屈指の大会戦。マップ1.5枚。アドルフ王が甲冑伯ティリーを撃破。「アルテ・フェステ強襲(1632)」30年戦争。ヴァレンシュタインの宿営地へアドルフ王が強襲をかけるも、あえなく撃退。「リュッツェン会戦(1632)」アドルフ王vs傭兵隊長ヴァレンシュタインの決戦。アドルフ王が戦死するも、スウェーデン軍が勝利して「Sweden Fights On」へ。

シリーズ・ルールは最新版4.0にアップデートされており、他のシリーズ・ゲームを遊ぶ際にも、本作ルールを用いた方が良いかと。また2ヘクス重歩兵のルール変更(テルシオの戦闘正面の狭さ再現)に伴い、スウェーデン型重歩兵ルールも導入され、隊形の差も表現されている。

さらに「This Accursed Civil War」エッジヒル・シナリオのヴァリアントとして、王党派にはマウリッツ型歩兵が、議会派にはスウェーデン型歩兵が追加。 これも是非、試してみたいが、とりあえずブライテンフェルトとリュッツェンから遊んでみたい。次がディルシャウか。ポーランド軍のウイングド・フッサールは魅力的な兵科である。しかしスウェーデンポーランド戦争などと云うマイナーな題材が、 この小さな世界のリーディング・カンパニーから出たと云う事実は凄い。 しかも来年発売予定のシリーズ第5弾「Nothing Gained But Glory」は、 さらにマイナー臭が強いスコーネ戦争(スウェーデンvsデンマーク)だそうで、 こうなったらロシア・ポーランド戦争とかスモレンスク戦争とか、他では遊べないゲームをどんどん出せばいいと思う。売れないだろうが……

Luetzen 1632: Climax of the Thirty Years War (Campaign)

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