Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Grand Tactical Series】「The Devil's Cauldron」 Saga of 1st Airborne AAR

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「猿遊会」に「The Devil's Cauldron」で参戦してきた。お相手は「TDC」を20回近くプレイされたと仰るN村氏で、まさに 同好の士の対戦と相成った。初日に選んだのは上級シナリオ4「Saga of the 1st Airborne」である。降下時から三日間のイギリス第1空挺師団の戦闘を扱うセミ・キャンペーンで、N村氏がドイツ軍、自分がイギリス第1空挺師団を担当した。

しかしゲーム開始時から、マーケット・ガーデン作戦は波乱の展開に。初日9月17日1500、1900ターンにイギリス第1空挺師団チットが引かれず先送りされ、降下したイギリス軍は、希に見る最悪なチット順に直面したのだ。降下初日が終わっても第1空挺師団はアルンヘムどころかオーステルベークにさえ届かぬ始末。N村氏も「仕切り直します?」と言ってくださったが、「いやこのパターンでどうなるか検証しましょう」と云う事でプレイ続行。

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2日目は天候が霧となり、第1空挺師団増援も遅延。夜間のうちにオーステルベークには続々とドイツ軍が集結するも、これに対して精鋭フロスト大隊含む第1空挺旅団が正面攻撃を敢行した。ライン南岸からフルンツベルグ師団にバカスカ撃たれつつも、第1空挺旅団は高い部隊練度を頼みに強襲を繰り返し1ヘクス1ヘクス、じわじわとオーステルベークに食い込んでいく。

一方、西方にはフォン・テッタウ師団の戦闘団も駆けつけ、イギリス軍増援が到着する予定の降下ゾーンを占領したが、イギリス第1グライダー旅団の攻撃によってステップロスを強いられ、戦闘団敗走チェックに失敗していなくなった直後に増援降下。危ういタイミングであった……

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しかし3日目朝、新手のフォン・テッタウ師団麾下の戦闘団が来援。連続チットによって、がら空きの第1空挺師団砲兵陣地に突入し、イギリス軍砲兵ユニットを殲滅したうえ、さらなる快進撃を続けたのだ。敵ながら素晴らしい!「ラスト・オヴ・カンプフグルッペ」の読者や末期寄せ集め部隊ファンなら涙を流して喜ぶ展開である(ただしこの直後、また敗走チェックに失敗して1戦闘団が敗走・・・)。

そしてイギリス第1空挺旅団も、まる2日間にわたるオーステルベーク攻防戦により9個空挺歩兵中隊のうち3個除去、4個ステップロスと云う壊滅状態。砲兵支援も失っているし、リアル時刻は午後7時だし、ここでゲーム終了とした。結局9月19日1300ターンまで行い、全28ターン中16ターンまでプレイ。さすがN村氏も慣れているため1ターン30-40分ほどで進んだ。心残りは「あと2ターンで捕獲シャールB1中隊を出せたのに(N村氏談)」

結果として、イギリス軍は史実より酷い有様となったが、自分はこのゲームのキャンペーン展開をかいま見れて満足し、N村氏も「フォン・テッタウは侮れない」と再認識されていた御様子。 今回のプレイを教訓にして、次はせめてアルンヘムへ……

N村氏とは翌日も「TDC」の別シナリオを遊ぶ約束をし、「今日は疲れたから、明日はもう少しゆっくり遊びましょう」と言ってお別れ。 しかしこの後、N村氏は9時間近い激戦のあまり、ダウンされたそうで…… 倒れるまで遊んでくださってすみません&ありがとうございました。 また対戦の機会があれば、次は本当にゆっくり遊びましょう。 

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※参考Link:TDC:Saga of the 1st Airborne:猿遊会10/03: 閑人工房